レポート 総務部 社会貢献推進担当 松本
2017年5月27日(土曜日)、OKIグループの社員と家族57名は、長野県小諸市において第25回目となる森林整備のボランティア活動を行いました。
OKIおよびOKIグループ役員・社員による「OKI愛の100円募金」は、2005年1月に小諸市と締結した「森林(もり)の里親協定」を5年ごとに延長し、地元で操業する長野OKIやOKIハイテックの社員などを中心に、継続的に小諸市内の森林整備に取り組んでいます。
前日までの雨が嘘のように晴れ上がった午前10時45分、参加者全員が活動フィールド(北大平地区)に集まり、開会式が行われました。今回の活動は、小諸市役所 経済部 農林課、長野佐久地域振興局のご指導を得て行います。
長野OKI 小林社長の挨拶に続き、小諸市役所 経済部 平井部長からは「2005年の協定締結以来、25回目の開催となり、継続的な活動に感謝している。天気も良くなり、暑くなりそうなので熱中症等には気をつけ、安全第一で楽しい一日を過ごして欲しい。」との言葉で活動がスタートしました。
午前中の活動は第11回活動(2010年5月)でコナラなどの植樹をおこなったエリアの下草刈りです。作業開始前に、長野県佐久地域振興局 山口指導員からは説明資料が配布され、カマの使い方や刈り取るべき下草の説明、ならびに下草刈りを行う理由等のレクチャーがありました。
早速大きく成長してきたコナラなどの苗木の周辺に生い茂っている下草やツタ類をカマや手ノコギリで刈っていきます。初めは慣れない手つきで下草と格闘していた参加者もすぐに慣れ、辺り一面がみるみるうちにきれいになっていきました。
作業上のレクチャーを受けました
昼食休憩後、間伐作業に入る前に、山口指導員から、作業時の安全確保についてのレクチャーがありました。説明資料をもとに、間伐対象木の選木方法や倒す方向、「受け口と追い口」、かかり木になった際の対処方法、木を倒し込んだあとの処理方法などについて説明をいただきました。
レクチャーのあとは、フィールド内にある民有林の間伐です。植栽による人工林では、木の健全な育成のために枝打ちや間伐などにより木々の密度を調整する必要があります。今回の民有林は第16回活動(2012年10月)以降もこれまでも何度か間伐を行った場所ですが、ヒノキがまだ密集しているため、さらに間伐します。
倒した木は枝を払って玉切りにします
4班に分かれて各班の指導員から再度、木の切り方のレクチャーを受けたあと、いよいよ間伐のスタートです。倒す木は生育具合や枝の張り方などを見て決めますが、今回は間伐対象木には班ごとに異なる色のテープが巻かれています。
倒す木を決めたら、その方向を決める「受け口」を切り込んでから「追い口」を入れて倒します。密生した林の中の作業のため、切った木が他の木の枝に引っかかってしまう「かかり木」になる場面もありましたが、みんなで力を合わせ地面に倒しこみました。今回は子どもたちの参加もあり、大人が子どもに倒す方向を考えさせながら木を切らせるなど、微笑ましい光景も見受けられました。間伐した木は枝払いしたあと、2m程度の長さに「玉切り」にして所定の場所に集めます。春先は木自体が水を含んで重いため、倒したあとのこの作業も結構労力が必要で、みんなで頑張りました。
子どもたちも一生懸命、木を切りました
4色のテープが巻かれた木も切り尽くした14時30分すぎ、山口指導員から1日の講評と共にプチ森林講座として、佐久地域の植生は高冷地に適したカラマツが90%以上を占めることや、サワラ、ヒノキ、コナラの見分け方や用途などの紹介をいただき、心地良い疲労感とともに第25回目の活動を無事終了しました。
浅間山をバックに全員で記念撮影!