2011年度
中川中学校ボランティア出前講座に出席
レポート OKIネットワーカーズ 下山利博
「OKIネットワーカーズ(注1)」の下山利博は、社会福祉法人葛飾区社会福祉協議会かつしかボランティアセンターより依頼を受け、2012年2月17日(金)に葛飾区立中川中学校で行われたボランティア出前講座の授業に講師のひとりとして参加しました。今回の授業は、総合的な学習として、障害者・高齢者・バリアフリーについて学ぶことを目的として行われたものです。
同校の体育館にて1年生2クラスの生徒68名を対象に、アイマスク体験、車イス体験が行われました。
下山の講座の様子
車イスの説明の様子
代表の生徒に手伝ってもらいました
「車イス体験」の授業では、簡単な自己紹介のあと、障害者になった当時の様子や車イスでの生活について話しました。外出時にさまざまなバリアがあることで、外出時につらくなってしまうことを紹介して、いざという時のために車イスの介助ができるように学んでほしいことを伝えました。続いて、車イス操作と体験コースの説明後、生徒同士がペアを組んで介助する側とされる側の体験を行いました。
6台の車イスごとに分かれた生徒の皆さんに、段差介助とマットの乗り越えをすることにより、段差や坂道・悪路などをイメージした介助体験をしてもらいました。続いて、介助してもらう側として乗っていた生徒が自走体験をします。車イスを自分で操作して4つの目印をジグザグによけて進んでもらいました。踏み切り板の高さが1枚だけ低いこともあり、車イスが横に傾く難易度の高い介助体験となったので思うように操作ができなくて苦労する生徒もいましたが、真剣に取り組んでいたので、車イス介助のコツを理解できたと思います。
車イス体験の様子
アイマスク体験の様子
体験の終了後には、車イスでの生活での実体験や気持ちなどを話しました。そして、コミュニケーションの大切さと車イス操作時の思いやりの気持ちを忘れないでほしいと訴え、「勇気あるやさしい人になってほしい」と強調して話を終えました。葛飾区に障害者について理解できる子ども達が増えたことが、とても嬉しいです。
葛飾区に車イスを利用する障害者について理解できる子ども達が増えたことが、とても嬉しいです。
生徒の皆さんの感想から(抜粋)
- 狭い目印の間を自走するのはすごく難しかったです。また、小さな段差を乗り越える時に車イスがガタガタしてすごく怖かったです。車イス利用者の気持ちがわかりました。
- 体験をすることで、普通に歩けることのありがたみを感じました。また、自分の身体がどんなに大切なのかを知ることができました。私たちが協力できることは積極的にやっていこうと思いました。
- 体験したことを活かしていこうと思いました。私たちの住んでいる地域を、目の見えない人も車イスの人でも安心して暮らしやすい地域にするためにも、ゴミのポイ捨てをしないことやゴミを無くすことから始めていきます。
- 注1:OKIネットワーカーズ
OKIグループの重度肢体障害者在宅勤務チームのニックネームです。
OKIグループの障害者雇用を行う特例子会社、株式会社沖ワークウェルに全員が所属しています。