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社会貢献活動

最近の社会貢献活動から 2011年度

中国陝西省の小学校で食堂建設プロジェクトを支援

レポート CSR部 柴田

OKIグループは、OKIおよび中国の現地法人9社(注1)の共同により、公益財団法人プラン・ジャパン(注2)の「プラン特別プロジェクト」を通じて、中国陝西省蒲城(プーチョン)県荆姚(ジンヤオ)郷岳庄(ユエズアン)村にある岳庄小学校の「食堂建設プロジェクト」を支援しました。このほど食堂と調理室が完成し、2012年3月27日に現地でセレモニーが行われました。OKIグループの中国における学校施設の寄贈は、2001年2006年に続き、3度目となります。

写真1
新設した食堂の前で、記念撮影

岳庄小学校は、1922年に設立された古い小学校で、近隣の7村に暮らす子どもたち268人が学んでいます。また、公立学校の統廃合に伴い、同校が近隣で唯一の小学校となったことから、そのうち213名の児童が寄宿生活を送っています。2011年5月にスタートした本プロジェクトでは、食堂と調理室の建設、洗面所の設置により、安全で衛生的な環境を整えるとともに、児童および教師・保護者を対象とした栄養に関するトレーニングを実施しました。プロジェクトは住民参加型で行われ、教師、保護者、児童などで組織された学校管理委員会と教育局が、計画立案から実施、進捗管理、評価など、プロジェクトのすべての段階で関わり、「自分たちの学校食堂」を作り上げました。

岳庄小学校で行われたセレモニーには、沖電気実業(深圳)有限公司の石橋総経理はじめOKIグループ関係者6名が参加しました。朝、西安市を出発した一行は車で約2時間の蒲城県に入り、まずプラン・チャイナの蒲城の活動地域事務所で活動の説明を受けました。ここでは、国家認定貧困県である蒲城県の69の村を対象に子どもの健康や教育、保護などに取り組み、これまで12年間の活動の中で約6600名の子どもたちを支援しています。

写真2
古い食堂(左)と厨房

ここから岳庄小学校までは、車で40分ほど。学校の手前の沿道で一行を鐘や拍手で出迎えてくれたのは、岳庄村の方々です。校庭にも子どもたちや先生方のほか保護者や地域の方々が大勢集まり、歓迎してくれました。来賓の蒲城県副長官らも加わって、まずは学校内の視察です。最初に案内されたのは、これまで使われていた食堂。低学年の児童は狭い室内で、また高学年の児童はテントをはっただけの屋外で、夏も冬も食事をしていました。

写真3
新しい食堂の内部(左)と、併設された洗面所

写真4
食堂の外壁に設置された、記念プレート

続いて案内された新しい食堂の面積は128平方メートルで、120席が用意されており、子どもたちは学年ごとに時間を分けて食事をしています。食堂の壁には栄養や衛生に関する情報や標語が掲示され、併設の洗面所は食事前の手洗いのほか、寄宿生の洗面や歯磨きにも利用されているとの説明がありました。

写真5
児童代表の挨拶

視察後、校庭でセレモニーが始まりました。プロジェクトの説明に続き、子どもたちの代表が「私たちの新しい食堂が、やっとできました。これからは広い明るい食堂で、衛生的に食事ができます。OKIとプランのみなさん、ありがとう」と元気に挨拶。先生、保護者、プラン・チャイナの各代表がそれぞれ謝辞を述べたあと、OKIグループを代表して石橋総経理が「新しい食堂を見せていただき、OKIグループとしてこのプロジェクトを支援させていただいてよかったと、改めて実感しています。皆さんが毎日おいしく栄養のある食事をとり、元気に勉強を続けて立派に成長されることを、心から願っております」と、祝辞を述べました。続いて、同行した日沖商業(北京)有限公司の深野董事長が文具類やボールなどを子どもたちにプレゼントし、子どもたちからも絵や工作の返礼がありました。

  • 写真6
    石橋総経理による祝辞
  • 写真7
    子どもたちから、自分で描いた絵や工作のプレゼント

この日のために準備してくれた子どもたちや保護者・地域の方々による踊りや奏楽を堪能すると、ちょうどお昼時です。新しい食堂で、普段子どもたちが食べている食事をいただきました。野菜を中心に、多彩な食材を使用したメニューです。寄宿生は3食をここでとることから、朝食は卵と牛乳を必ずつけるなど、栄養のバランスに配慮しているとのこと。量も十分ですが、「食べ盛りの男の子は饅頭(マントウ)をおかわりするんですよ」と、先生がうれしそうに教えてくれました。

写真8
児童や保護者、地域の方々のパフォーマンス

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新しい厨房(左)で調理された、この日の昼食

写真10
ベランダから手を振る子どもたち

あっという間に時間がすぎ、帰る時刻が来てしまいました。名残を惜しみながら車に乗り込む一行を、ちょうど教室から出てきた子どもたちが、ベランダから手を振って見送ってくれました。

OKIグループは、1980年代より中国においてビジネスを始め、中国の成長とともに事業を拡大してきました。お客様、お取引先、地域の皆様など、多くのステークホルダーに支えられてOKIグループの事業が中国に根付いたものとなったことに感謝し、また、OKI創業130周年記念事業の一環として、今回の支援を実施したものです。

  • 注1:今回の支援活動に参加したOKIグループの中国の現地法人

    沖電気実業(深圳)有限公司(ATMなどの金融機器、およびプリンタの製造)
    沖電気怡化金融設備(深圳)有限公司(金融システム機器の販売・開発設計・保守)
    日沖電子科技(昆山)有限公司(キーボードの製造販売および輸出)
    日沖電源貿易(深圳)有限公司(電子部品および電源装置の開発・販売・輸出入)
    沖電気通信科技(常州)有限公司(通信機器の製造販売および輸出)
    沖電気軟件技術(江蘇)有限公司(ソフトウェアおよび通信機器の設計・開発)
    日沖商業(北京)有限公司(プリンタ、FAXの販売)
    日沖信息(大連)有限公司(プリンタのソフトウェア・ハードウェア開発)
    沖電気線路科技(常州)有限公司(プリント配線板の設計)

  • 注2:公益財団法人プラン・ジャパン

    世界67カ国で活動を展開する、国連に公認・登録された国際NGOプランの一員。

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公的研究費の不正使用および研究活動における不正行為等に係る通報も上記で受け付けます。

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