2011年度
「OKI山と緑の協力隊」長野県小諸市で森林ボランティアを実施
レポート CSR部 社会貢献担当 松本
2011年5月28日(土)、OKIグループの社員・家族など56名からなる「OKI山と緑の協力隊」が、長野県小諸市北大平地区において第13回目となる森林整備のボランティア活動を行いました。
OKIおよびOKIグループ役員・社員の募金「OKI愛の100円募金」は、2005年1月に小諸市との「森林(もり)の里親」協定(5年間)を締結しました。2010年2月には同協定をさらに5年間延長し、地域との交流を兼ねた社員による森林ボランティア活動を継続的に実施しています。また、今回の活動は昨年に続き、国連が定める「国際生物多様性の日」にあわせて環境省、農林水産省、国土交通省が企業や団体に植樹等を行うことを呼びかけている「グリーンウェイブ2011」の一環として実施しました。
当日は台風が近づいている影響もあり、いつ雨が降ってきてもおかしくない、あいにくの天気となりました。午前11時、参加者全員が、活動フィールド(北大平地区)の隣接地にある東信木材センター駐車場に集まり、開会式が行われました。長野OKI森園社長、小諸市役所農林課 大塚課長の挨拶に続いて、農林課から指導者の紹介と、当日のプログラムの説明があり、「天候が危ぶまれるので無理せず安全第一で作業を行ってほしい」との言葉で、活動がスタートしました。
長野OKI森園社長の挨拶
小諸市役所農林課長のご挨拶
子どもたちも一緒に下草刈りです
午前中の作業は、昨年春の活動で植樹を行ったエリアの下草刈りです。植樹した苗木に巻いてあるリボンを目安に、その周辺に生い茂っている下草を手ノコギリで刈っていきます。はじめはノコギリにてこずっていた子どもたちも段々と慣れてきて、1時間足らずですっかりきれいになりました。
昼食休憩後は、初めての試みである製材を体験しました。「森林(もり)の里親」協定に基づき毎年寄付している事業費によって間伐したスギの丸太を、簡易製材機を用いて板状に製材していきます。作業前に長野県佐久地方事務所の指導員の方から機械の扱い方やしくみのレクチャーを受けました。機械は平行に設置しないと機械自体がゆがんできれいに製材できないことなどを指導していただいたあと、実際に製材に挑戦しました。
大人は製材に挑戦です
子どもたちは機械の前で記念撮影
製材を体験したあとはキノコの植菌です。前回の活動で間伐し、玉切りにしてあった広葉樹の原木にシイタケ、ヒラタケ、ナメコの植菌を行いました。枝に20センチ間隔に4方向、互い違いになるようにドリルで穴をあけ、そこに「種駒」(たねごま)と呼ばれる菌をかなづちで打ち込んでいきます。班ごとに穴あけと種駒の駒打ちを交代で行いました。植菌はブルーシートを敷いた上で作業をしないと土からの雑菌が混ざってしまうとのことで、みんな気を付けながら作業しました。
ドリルで穴を開けます
種駒を打ち込みます
植菌した原木は、シイタケだけ地上に格子状に組み、ヒラタケとナメコは土の中に埋めました。次回の活動で収穫できるか楽しみです。
シイタケを植菌した原木
ヒラタケ、ナメコの原木は土に埋めました
枝を払っていきます
休憩後はフィールド内の間伐エリアに移動し、枝打ち作業です。指導者の方から「春は木が水を吸い上げているので、切った枝が垂れ下がらないよう、下側からも切り込みを入れてから切ってほしい」などの説明を受けたあと、班ごとに山に分け入っていきました。斜面がきつい箇所もありましたが、足場をしっかりと確保しながら、手の届く範囲の枝を払っていきました。
午後4時、作業を終了して東信木材センター駐車場に戻ろうと歩いている途中、これまでなんとか持ちこたえてくれた雨がパラパラと降り出しました。「これが自然のなかで活動するということ」と、作業中の小雨や中途での作業切り上げもあらかじめ覚悟していたメンバーですが、結果的には雨には見舞われずに一日の作業予定をすべてこなし、第13回目の活動を無事終了することができました。
参加者全員で記念撮影!