2011年度
江戸川高等学校「いきいきボランティア」講座に出席
レポート OKIネットワーカーズ 下山利博
「OKIネットワーカーズ(注1)」(OKIグループの重度障害者在宅勤務チーム)の下山利博は、、江戸川区ボランティアセンターより依頼を受け、2011年5月11日(水)に都立江戸川高等学校「いきいきボランティア」の授業に、5名のボランティア講師の1人として参加しました。同校の剣道場で行われた授業には、1年生284名の生徒が参加をしました。今回は「奉仕」教科として今後奉仕体験を行うための事前学習に、ボランティアをする障害者がいきいきと活躍している姿を通して「奉仕活動を考える」の学習目的として行われたものです。
剣道場で授業を行いました
下山の講話の様子
剣道場での授業は、参加したボランティア5人のメンバーの紹介から始まりました。「障害者による講話」は、視覚障害者・肢体障害者の2名が「なぜ障害者になったのか」「どのような生活をしているのか」について話しました。下山は肢体障害者として、13年前の交通事故により肢体障害者になり入院生活でのリハビリに励んだおかげで退院後も車イスの生活をしていることを通して心の移り変わりも含めて話しました。障害者となって不自由な身体であるけれど、「できなくなった自分から、できるようになった自分を喜ぶ」ようになり何かに挑戦したいという気持ちのなかでさまざまなことを実現していることを紹介し、今ではいきいきとした生活をしていることを伝えました。
その後は、ボランティア講師陣によるディスカッションを行い「障害者でありながら、なぜボランティアを始めたのか」のテーマについては、ボランティア活動の体験談などを紹介しました。その他「やってもらったら困ることはどのようなことか」のテーマでは、視覚障害者の方からは自転車が音もなく通り過ぎるのがとても怖いという話などを聞かせていただきました。下山からは、誰でもできる間接的ボランティアの観点で話をしました。犬の糞やタンつばや道路にこぼされた飲みかけのコーヒーなどを車イスで踏みつけてしまい洋服を汚してしまったことを通して、人為的なバリアである「ゴミのポイ捨てをしない・ポイ捨てされているゴミの始末をしてほしい」とお願いしながら、「ポイ捨てによる車イスの転倒事故例」などを紹介し、車イス利用者の目線で考えてほしいと伝えました。そして、バリアフリーが障害者には本当に必要であること、コミュニケーションの大切さと車イス操作時の思いやりの気持ちを忘れなければ、障害者もいきいきと生活することができると伝えて話を終えました。
障害者について理解できる江戸川区に通う生徒が増えたことがとても嬉しいです。
講師陣によるディスカッションの様子
車イスの説明の様子
江戸川区ボランティアセンターからは、7月に行われる「江戸川区ボランティアフェスティバル」イベントへの参加アピールがありました。今後ボランティアに参加する生徒が増えることと思います。
- 注1:OKIネットワーカーズ
OKIグループの重度肢体障害者在宅勤務チームのニックネームです。
OKIグループの障害者雇用を行う特例子会社、株式会社沖ワークウェルに全員が所属しています。