2008年度
綾瀬中学校出前ボランティア講座に出席
レポート OKIネットワーカーズ 下山利博
先生より下山が紹介されました
社会福祉法人葛飾区社会福祉協議会かつしかボランティアセンター(以下ボランティアセンター)より依頼を受け、2009年3月9日(月)葛飾区立綾瀬中学校で行われたボランティア出前講座の授業に「OKIネットワーカーズ(注1)」(OKIグループの重度障害者在宅勤務チーム)の下山利博が講師として参加しました。同校の体育館にて、1年生3クラスの生徒84名の皆さんに対して、13時30分から車イス体験講座を行いました。
代表の生徒さんと車イス操作について説明
段差介助に挑戦
授業では簡単な自己紹介のあと、障害者になった当時の様子や車イスでの生活での実体験や気持ちなどを話しました。そして、車イス操作の説明後に、生徒同士がペアを組み、介助する側とされる側の体験を行いました。まず6台の車イスごとに分かれた生徒の皆さんに、マット上の通行とスロープ板の乗り越えにより、段差や悪路・坂道などをイメージした介助体験をしてもらいました。続いて、介助してもらう側として乗っていた生徒さんに、車イスを自分で操作して4つのパイロン(注2)をジグザグによけて進んでもらいました。さらに、車イスに乗っている先生を代表の生徒さんたちが舞台上まで階段介助することに挑戦しました。それぞれの場所で思うように操作ができなくて苦労する生徒さんもいましたが、真剣に取り組んでいただき、車イス介助のコツを理解していただけたと思います。
体験の終了後には、コミュニケーションの大切さと車イス操作時の思いやりの気持ちを忘れないでほしいと訴えました。「勇気あるやさしい人になってほしい」と強調して話を終えました。
なお、会場の体育館までは5段ほどの階段がありましたので、先生・生徒の皆さんに介助をしていただきました。ご協力いただき、本当にありがとうございました。
階段介助の様子
階段介助をしていただきました
葛飾区に車イス利用する障害者について理解できる子ども達が増えたことが、とても嬉しいです。
- 注1:OKIネットワーカーズ
OKIグループの重度肢体障害者在宅勤務チームのニックネームです。「OKIネットワーカーズ」のメンバーはこれまで、OKIグループの企業にそれぞれ所属していましたが、2004年4月21日、株式会社沖ワークウェル(2004年4月1日設立)に全員が転籍しました。
株式会社沖ワークウェルは、OKIグループの障害者雇用を専門に扱う特例子会社を目指して設立されました。重度肢体障害者の雇用を拡大すると共に、知的障害者や視覚障害者の雇用も実施しています。 - 注2:パイロン
工事現場で使われている、注意を促すための円錐形状の置物のこと。カラーコーンともいい、赤色や黄色などのものがあります。今回は車イスの走行時の障害物として使用。