2008年度
東金町中学校ボランティア出前講座に出席
レポート OKIネットワーカーズ 下山利博
下山の講演の様子(5時限目)
社会福祉法人葛飾区社会福祉協議会かつしかボランティアセンターより依頼を受け、2008年6月26日(木)、葛飾区立東金町中学校で行われたボランティア出前講座の授業に「OKIネットワーカーズ(注1)」(OKIグループの重度障害者在宅勤務チーム)の下山利博が、講師として参加しました。東金町中学校の2階の2つの教室にて、1年生3クラスの生徒88名の皆さんに対して、5時限目を会議室で、6時限目を図書室の教室で、肢体障害者の下山が1時限ごとに教室を移動して講演を行いました。同じ時間帯で視覚障害者の藤岡さんも下山と入れ替えで講演をしました。
下山は各時限とも、簡単な自己紹介のあと、障害者になった当時の様子や車イスでの生活での実体験や気持ちなどを話しました。車イスでの外出時に起こったさまざまな事件を紹介して、バリアが身近にあることを話しました。そんなバリアに対してのバリアフリー化の話とユニバーサルデザインについて使いやすい商品や施設があることを説明して、そのような商品がもっと増えてほしいと訴えました。それから、生徒の皆さんにもし自分が障害者だったらどんな気持ちになるのかをイメージしてもらい「どのようなことが困るのか」「困る点がどのようになったら良いと思うか」を考えてもらいました。そして、困っている人を見つけたらすぐに助けてあげられる「やさしさ」が大切ですが、やさしさには勇気が必要だということを伝えました。そのようなやさしさを持った皆さんの協力が必要ですと強調して話を終えました。
葛飾区に車イス利用する障害者、視覚障害者を理解できる子ども達が増えたことが、とても嬉しいです。
下山の講演の様子(6時限目)
藤岡さんの講演の様子
生徒の皆さんの感想から(抜粋)
- 車イスの人が公園に入れなかったという話にびっくりしました。
- 「自分が障害者になったらどうする」と言われ考えてみましたが、とても大変だと感じました。
- 「自分が何かをやらなければいけない」という言葉が印象に残りました。
- 街で車イスの人を見かけたら、いろいろと手伝おうと思います。ただし、その人が希望をするかどうかを確認しなければいけないことを知りました。自分でできる人もいるからです。
- 「助けた方がいいかな」と思うだけで終わってしまったら何にも始まらない。「やさしい心は、勇気がないと実行できない」という言葉が印象に残りました。
- 注1:OKIネットワーカーズ
OKIグループの重度肢体障害者在宅勤務チームのニックネームです。「OKIネットワーカーズ」のメンバーはこれまで、OKIグループの企業にそれぞれ所属していましたが、2004年4月21日、株式会社沖ワークウェル(2004年4月1日設立)に全員が転籍しました。
株式会社沖ワークウェルは、OKIグループの障害者雇用を専門に扱う特例子会社を目指して設立されました。重度肢体障害者の雇用を拡大すると共に、知的障害者や視覚障害者の雇用も実施しています。