坪井 正志
東京工業大学 科学技術創成研究院 教授 本村 真人
情報処理システムは、時代とともに中央集権と分散処理の間を揺れ動きながら発展してきた。本稿では、そのような視点から、AIエッジコンピューティングに対する期待と今後の展望を述べる。
西田 慎一郎
OKIが目指す高度IoT社会の姿とそれを具体的に実現していくため、市場に投入したAIエッジコンピューター「AE2100」による共創パートナーとのエコシステム構築の方向性および注力分野での活用事例を示す。
竹内 晃一・伊加田 恵志
AIに関するすべてのOKIグループ企業活動の指針「OKIグループAI原則」を公表した。本稿ではその制定の背景・位置付けと狙いや制定プロセス、さらに各原則に込めた意味や思いを述べ、今後の展望を解説する。
島田 貴光
AIによるリアルタイムなデータ活用がクラウドからエッジ領域にシフトしている。本稿ではOKIがエッジ領域向けに新たに商品化したAIエッジコンピューター「AE2100」の製品コンセプト、ハードウェアおよびAI機能を実現するソフトウェアの特長などを紹介する。
塚本 明利・渡辺 孝光・磯部 翔
近年のディープラーニング(深層学習)に代表されるAI映像解析の進展により、交差点などでの複雑な交通状況にも対応できるようになってきた。本稿ではOKIが開発した、AIによる映像解析を応用した交通量計測技術および交通量計測システムへの搭載事例を紹介する。
伊藤 航介・永井 博
国内製造業では人手不足が深刻化し、製造設備保全の省力化への対策としてIoTやAIを用いた予知保全が注目されている。本稿では、予知保全実現のため設備の状態を現場(エッジ)でリアルタイムに解析する「ForeWave for AE2100」を紹介する。
加部 隆久・林 育実
工場内の製造設備の見える化を目的とし、現場データ収集と設備保の効率を改善するため、異常・予兆検知のニーズが拡大している。本稿ではOKI独自の振動波形解析アルゴリズム「ForeWave」を活用した設備異常検知ソリューションおよびその導入から運用時までのモデル再生成方法もシナリオ例を用いて紹介する。
山口 德郎・柚江 政志
インフラモンタリングでの光ファイバーセンサーの活用が進められている。本稿では、光ファイバーセンサーを活用するIoTシステムと「AE2100」との組合せで実現するAIエッジコンピューティングを適用した温度/歪み監視ソリューションの事例を紹介する。
羽田 匡彦・浅林 一成・小泉 健吾・村井 仁
社会インフラ構造物を健全に保つためにモニタリング技術開発が喫緊の課題となっている。本稿では、橋梁ヘルスモニタリングに必要な要件を示し、それに向けた光ファイバーセンサーの性能向上への取組みを紹介する。
木村 広太・藤井 亮浩・村井 仁
生産現場の稼働率向上のため、機器の故障を未然に防ぎたいというニーズがある。本稿では、この解決策の一つとして開発した多点型レーザードップラー振動計の開発状況、応用事例を紹介する。
松本 圭介
金融機関の振込依頼書エントリー業務では、繁忙日の要員確保が課題であり、さらに業務の効率化が求められている。本稿では振込依頼書エントリーの一部を自動化する「EntrySmart」を紹介する。
山崎 雅文
金融機関実店舗、特に無人運用店舗の窓口にATMを配備することは機能的にオーバースペックかつ高価であり、事務・設備コストが課題となっている。本稿では、タブレットなどから操作可能な現金授受のみに機能を絞り軽量化した現金処理機「SmartCashStation」を紹介する。
菊池 典恭・矢野 貴大・中林 昭一・浜口 雅春
自動運転車の円滑な走行を支援するために実用化が期待される道路インフラシステム(路側センサー、路車間通信装置など)の設置条件の検討および運用効果の測定を目的に開発したシミュレーターを紹介する。
櫻田 孔司・谷口 匡之・坪田 東
行動科学とAI技術を組み合わせ、健康行動を望ましい方向に変容させる行動変容技術を紹介する。特に、リアルタイムに介入情報を通知するプロンプト技術の有効性に関する実験結果およびその応用分野を紹介する。
増田 重人・竹中 和人
保守サービスの高度化とビジネスモデルの変革が、これから起こるパラダイムシフトの備えになることを示すと共に、OXTがマルチベンダー向けに提供を予定しているHAサービスと、それを支えるサービス提供基盤(OCEANS)を紹介する。
OKI
情報通信事業本部 AIプラットフォーム事業部 スマートコミュニケーションシステム部
島田 貴光