沖電気研究開発(No.169)

酸化膜エッチングメカニズムの解析

 宮川康陽  池上尚克   松井孝行  金森 順

 今後開発される超高集積半導体デバイスでは,ディープサブミクロン領域の微細コンタクトホールのドライエッチング技術が不可欠である。この技術を効率よく開発するには,被エッチング膜である酸化シリコン(SiO2)のエッチングメカニズムの解明が必要である。
 本稿では,昇温脱離法を用いて,実際のエッチング条件でプラズマ処理したSiO2のエッチングメカニズムを解析とした。SiO2の主反応生成物はSiF4とCOであり,その生成・脱離には,SiO2上のフルオロカーボン層から生成したCF2とFが関与していることを明らかにした。また,実験結果を説明するための反応モデルを提唱し,その妥当性を確認した。


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