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事例・関連記事

導入しやすい映像IoTでイベント来場者、店舗来店客の属性を把握する方法

2020年の東京五輪が迫るなか、イベントの効果測定、小売店舗や商業施設の顧客分析のニーズが高まっています。しかし設置場所や高額なコストなど、実現には高い壁が存在します。ここでは導入しやすい映像IoTの事例をご紹介します。

映像IoTによるマーケティング強化と安全性向上ニーズの高まり

展示会/展覧会などのイベント施設や、小売店舗/ショッピングモールなどの商業施設において、顧客分析を行い、マーケティングや業務改善に役立てたいというニーズが高まっています。マーケティング強化の視点では、EコマースやSNSなどWeb空間との競争が激化するなか、リアル空間の魅力向上を目的とした広告や告知の精度をさらに高める目的があります。また、業務改善の視点では、混雑の緩和・解消や、人的リソースの最適化が求められます。これは労働人口減少による人手不足や、働き方改革とも関連する喫緊の課題でもあります。

しかし今もなお、多くのイベント会場や商業施設では、属性解析どころか、来場者や来店者数のカウントもままならない現実があります。そこでカメラを活用した映像IoTに大きな期待が寄せられていますが、さまざまな懸念や課題を感じて導入に踏み切れない方も多くいらっしゃることでしょう。

展示会/展覧会のイメージ

イベント会場や小売店舗での映像IoT活用への懸念、課題

懸念その1:大掛かりな機器の設置が難しい

期間限定のイベントや展示会では、会場に合わせた柔軟な動線変更が求められます。また、小売店舗や商業施設ではスペースとの兼ね合いに加えて、景観への配慮も欠かせません。そのため大掛かりな機器の導入は難しいのが実情です。

懸念その2:大容量になるデータ運用への不安

映像をデータとして活用するには広帯域ネットワークと、大容量ストレージが必要となりますが、拡張は容易ではありません。また、不特定多数が映るデータを扱うことに対するプライバシーへの配慮など、セキュリティ面での対応も求められます。

懸念その3:導入と運用コストが高額

AIを用いた映像センシングと解析には、機器等の初期導入コストに加え、継続した運用コストも必要になります。現状では、まだまだ高額のコストがかかります。

「施設や店舗で顧客分析を行いたいが、いきなり高額なコストはかけられない、かけたくない」。こうしたニーズを満たす映像IoTシステムが、OKIの「AISION(アイシオン)」です。

「AISION」の利点を事例からひも解く

「AISION」は、映像IoT-GW(ゲートウェイ)を中核とするシンプルなシステムです。必要な装置は、画像センシングモジュールなどを搭載したB5サイズより一回り小さなボックスのみ。このボックスを既設ネットワークとカメラにつなげば、来場者数と性別、年齢の解析結果が、自席からパソコンなどで閲覧できます。

AISIONのシステムイメージ図

その特長と利点を、2018年10月から12月にかけて、独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館(以下、東京国立博物館)がOKIと共同で行った実証事例に基づいてご紹介します。

東京国立博物館におけるニーズは「イベント毎の来場者の性別と年齢層を把握してみたい」というものでした。これまでは、当日販売したチケットのスタンプ押印数と前売りチケットの半券枚数、無料入館者(主に高校生以下)に対する目視などで把握が行われており、性別や年齢、さらには複数開設される「特別展」毎の情報は、データとして収集できていませんでした。

実証において評価された「AISION」の特長および利点は、以下の通りです。

利点その1:エッジ処理で大掛かりな機器が不要、既存カメラが使える

一般的な画像センシングシステムと呼ばれる映像IoTの利用には、大掛かりなサーバーシステムが必要であったり、クラウドサービスとの契約が必要なものがほとんどです。しかし、「AISION」は手のひらサイズの映像IoT-GW機器のみ。既設ネットワークに接続し、給電さえできれば、すぐに利用できます。利用開始前に明るさや撮影角度などの調整を行う必要がありますが、既設のカメラが利用可能であることもポイントです。このシンプルさは設置スペースや景観に悩むことなく、さらに展示物の入れ替えに伴う動線変更にも、柔軟な対応を可能とします。

映像圧縮モジュールと画像センシングモジュールを搭載する映像IoT-GW

利点その2:解析結果のみをアウトプット、映像データ保存の懸念なし

「AISION」は映像データではなく、数値化された解析結果データのみをアウトプットすることにより、ネットワーク負荷やストレージなどデータ保存場所の懸念からも解放されます。さらに、顔の映像を保存せず、解析結果のデータのみを保存するためプライバシーや個人情報への配慮も万全です。

映像データのエッジコンピューティング

利点その3:低コストによる導入が可能、解析精度を高める定期的なアップデート

おおよその導入コストは、

  • 機器:カメラ、AISION映像IoT-GW、給電用PoEスイッチ、閲覧用パソコン ※各1台
  • 調整:現地でのカメラパラメーター調整、センシングパラメーター調整 ※施工、渡航費は含まず
  • レポート作成:一定稼働後の客層分析結果レポート作成(1回)

までをすべて含めて、約80万円。月々の運用コストなどは必要なく、カメラやパソコンなどに既存設備が活用できれば、もっと安価で利用開始することも可能です。

「AISION」はスタンドアロン型だから精度が低い、というわけでは決してありません。OKIでは機械学習の仕組みを集約、データを蓄積し、精度を高める取り組みを続けています。そして、その結果はソフトウェアの定期的なアップデートという形で提供していきます。提供中の通行者認識や顔認識、車両認識といった画像センシング機能に加え、動体認識の提供も予定しています。

「AISION」のさまざまな活用シーン

効果:来場者属性の見える化により得られた「新たな気づき」とは

東京国立博物館における実証実験は、「マルセル・デュシャンと日本美術」と「京都大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」という2つの特別展で行われました。各会場の入り口など基準となる位置のカメラで来場者の顔を検知し、入場者数および来場者の年齢層と性別を、日別、時間別で集計しました。

解析結果イメージ

展示内容と来場日、時間帯によって異なる来場者の年齢層や性別分布が明確に「見える化」したことで、想定を超えた「新たな気づき」が得られました。

たとえば、若年齢層が多い展示では特に金曜夜間の来場が多いことから他の曜日より閉館時間を遅くする、あるいは高齢層向けの展示であれば土日は電車が空いている朝の開館時間を早めるなどの、来場者ニーズに寄り添う施策を実施することにより、より多くの来場が見込めるのではないか、というものです。もちろん、来場者の年齢や性別の把握は、今後の催事検討や、告知や広告などマーケティング施策強化にもつながります。

このような視点は、小売店舗や商業施設でフロアーごとの客層を把握し、売り場や店舗レイアウトの改善にも活かせます。また、レジの混雑状況の把握と緩和策の実施にもつながります。性別や年齢層により入店からレジに行くまでの時間が異なるというデータをもとに、店舗入口において来店者の性別および年齢層判定を「AISION」が行うことで、レジを何台開けておくべきかが事前に推測でき、混雑解消および店舗全体の人員配置の最適化を図ることができるのです。

まとめ

労働人口減少による人手不足やSNSの進化と嗜好の多様化が進む中、映像IoTの活用による来場者、来店客の属性把握は、マーケティング強化と業務改善、さらには顧客満足度向上のための、非常に重要な取り組みです。

イベント会場や店舗における導入への懸念となっていた設置場所やコストなど数々の課題を解消し、低コスト・短期間での導入が可能な映像IoT システム「AISION」を、ぜひご検討ください。


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本記事は2019年5月に掲載しました。記事中に記載する数値、固有名詞、市場動向等は掲載日現在のものです。



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