• 商品サービス
  • 投資家の皆様へ
  • OKIについて
  • 採用情報
  • お問い合わせ
  • サイトマップ

現在位置:Home > コラム2019年 > ブラジル日系移民の歴史とOKIグループ行動指針


コラム

2019年2月28日

ブラジル日系移民の歴史とOKIグループ行動指針

冨澤 博志(Hiroshi Tomizawa)
執行役員兼メカトロシステム事業本部副本部長


3年間ブラジルに駐在しました。ブラジルは国外で日系移民が最も多い国で、160万人とも言われています。その歴史は決して平坦なものではありませんでした。1908年新天地を求めて集団移民が開始され、2018年は移民110周年記念が行われました。サンパウロ中心部にあるリベルダージ(Liberdade)は、提灯の形をした街灯や日本食料品・商品のお店が立ち並び、日本文化に触れることのできる街で、週末には日系人だけでなく、多くの人が訪れています。

粘り強かった日系移民

2005年にNHKの放送80周年記念ドラマ『ハルとナツ 届かなかった手紙』を見られた方はご存知かもしれませんが、日系移民の背景に、ブラジル奴隷制度廃止がありました。アメリカ南北戦争の連邦軍勝利を受けたことがブラジルにも波及し、1888年に奴隷制度が廃止され、農業労働者不足が急速に深刻化しました。ブラジル政府は対策としてイタリアやドイツからの移民受入れを始めましたが、奴隷と変わらぬ過酷な労働や住環境に反乱がおこり、対策の効果は得られませんでした。そこで日本人の受け入れを追加で認めたことが日系移民開始のきっかけでした。また、日露戦争後の日本国内の経済不況や日系移民の受入れ先であったアメリカやカナダの受入数制限が強化されたことも、新たな移民先としてブラジルに注目を集めた要因になっています。サンパウロに行かれるチャンスがある方は、リベルダージのブラジル日本移民史料館を是非訪問してください。私のように“泣き上戸”を得意技とする方はハンカチをお忘れなく(笑)。

奴隷と変わらない過酷な生活に対して、日系移民はその強さを発揮します。資金を出し合い共同で農地を取得し、組合を設立し自作農となりました。また、日系人コミュニティを支援するため商店や工場、病院も立上げられました。その他、多くの日本人が移民の際に持ち込んだ野菜や農作物は、品種改良などを通じてブラジルの赤土での栽培に成功しました。それらは現在も広く販売されています。一方で、日系移民には想定外の事件が起こりました。それは、第二次世界大戦の敗戦です。連合国に加わったブラジル政府から日系移民に対する迫害や、いずれは帰国を前提とした移民でしたが、祖国が焦土とかし帰国の夢がたたれました。再度、ここで日本人の真骨頂が発揮されます。厳しい生活の中でも、将来のために教育が重要な投資として自分たちで学校を設立し、人財の育成を行いました。「サンパウロ大学に合格したかったら、日本人を一人殺せ」という、当時のブラジルジョークが残っています。教育を受けた移民二世、三世の方々が経済界、政界で活躍され、現在の日系人のブラジル社会でのポジションが構築されています。日系移民は奴隷解放、第二次世界大戦などの想定外の要因に大きな影響を受けながらも、教育投資を将来のための信念として貫いた結果です。

OKIグループ行動指針と日系移民歴史の比較

前置きが長くなりましたが、日系移民歴史をOKIグループ行動指針で整理してみます。OKIグループ行動指針は“誠実であれ”“変革に挑戦する”“迅速に行動する”“価値にこだわる”“チームOKI”です。

OKIグループ行動指針 日系移民歴史
誠実であれ 教育で人材・能力をつけ、ブラジル社会との融和を目指した
変革に挑戦する 限られた情報の中で新天地を目指した
迅速に行動する 直面する状況を打開するために行動した
勝ちにこだわる 厳しい生活環境でも教育投資を継続した
チームOKI 苦境を乗り越えるために資金を出し合い組合を設立

移民で成功して祖国に帰るという夢とは異なる現実となりましたが、行動指針の項目を具体的な計画に落とし込んで、行動した結果が、現在のブラジルにおける日系移民の皆さまの存在価値となっていると思います。事業ビジョンの実現に向けて、行動指針を具体的な戦略、施策に落とし込んで行動することが必要です。メカトロシステム事業は、キャッシュレスという潮流の真っ只中にいます。自分たちの存在意義(強み、価値)を明確にし、環境変化に対応して行動していきます。

“アンテナを張る”が私の座右の銘です。事業環境を分析するためには、情報収集のためのアンテナが必要です。環境の変化に合わせて、アンテナの種類、周波数、受信機の感度を変えることが必要です。メカトロシステム事業を取り巻く環境の変化、特にグローバルなキャッシュレスという大きな変化の中で、“勝ちにこだわる”ための、我々の強みを定義し直し既存事業の事業モデルの変革、新規事業開拓の可能性を、複数のアンテナ、受信機を用いて進めています。

今後もこのWebコラムを通じてブラジルで経験したことをお伝えしていければと存じます。

コラム関連リンク

コラム内容に関するお問い合わせ先

ご質問・ご意見等がございましたら、以下のフォームよりお問い合わせください。
コラムお問い合わせフォーム
  • 記載されている会社名、商品名は一般に各社の商標または登録商標です。
  • 各コラムの記載内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。

ページの先頭へ



All rights reserved, Copyright © 1995-2019 Oki Electric Industry Co., Ltd.