OKI Open up your dreams

現在位置:Home > コラム2009年 > CSRとふたつの「R」


コラム

2009年11月2日

CSRとふたつの「R」

河野 修一(Shuichi Kawano)
CSR部
部長


CSR部の河野です。

CSR部といってもすぐにはピンと来ないかもしれませんが、いわゆる企業の社会的責任(CSR)を果たすため、グループの横串的な役割を受け持つ部門であり、現在はCSR推進、コンプライアンス推進、社会貢献、そして環境対応の機能を担っています。環境といえば、まず地球温暖化問題が頭に浮かびますが、これに劣らず世界的に重要と認識され、各企業が大きな関心を寄せているのが、ここでのテーマである「製品含有化学物質管理」の問題です。

科学技術の発達に伴い、新しい化学物質が次々と生まれています。これらが既存化学物質ともども身のまわりのありとあらゆる製品で利用され、我々の物的生活はずいぶん豊かになりました。しかし同時に、どのような化学物質が含まれているか必ずしも十分認識、管理されることのないまま、製品が使用される状況も生じています。製品に含まれる化学物質が適切に管理されないと、人の健康、安全や生活環境への大きな脅威となりうることは言うまでもありません。

このため現在、世界各国で製品含有化学物質に対する規制の導入や強化が進みつつあります。その嚆矢ともなりまた最も先行しているのが欧州連合(EU)で、まず電気・電子製品に対する鉛等の特定有害物質の使用禁止を定めるRoHS指令(注1)を、次いで新旧問わずほとんど全ての化学物質を対象に包括的な規制を定めるREACH規則(注2)を制定し、施行しています。持続可能な企業であるためには、重要な社会的責任として、こうした動きに適正、迅速かつ効率的に対応することが求められているのです。

とはいえ、製品に含まれる化学物質の適切な管理は、自社のみでは不可能です。お取引先も含めたサプライチェーン全体にわたる化学物質情報を把握し、製品を構成する部品に含まれるもの、さらには加工や物流段階で使用される化学物質についても、確実に管理しなくてはなりません。

OKIグループは早くからこの問題の重要性に着目し、管理体制を整備するとともに、OKIのコア技術の一つであるネットワーク技術を活かした化学物質情報システムを構築、運用してきました。社内で「COSMOS」と呼ぶこのシステムを用いた管理の仕組みについて社外でご説明したところ、「わが社でも使えないか」というお問い合わせをいただき、2006年からは製品含有化学物質情報システム「COINServ®-COSMOS」として商品化して社外にもご提供しています。

「COINServ-COSMOS」の強みは、OKIグループ内で実際に運用され、常に最新の法規制やお客様のご要望に応じた最適化が図られているところにあります。2009年4月に提供を開始した「COINServ-COSMOS-R/R」は、「R/R」の名称どおり、ふたつの「R」、すなわちRoHS指令、そして2008年6月から本格運用されたREACH規則に適合するために必要な化学物質情報について、管理・集計、さらには業界標準フォーマットによる関連文書管理を行うことが可能です。また、REACH規則で要求される構成単位に応じた含有化学物質量を正確に把握できるほか、自社加工で使用する材料についても登録・管理し、製品の設計から製造、出荷の各プロセスにおいて、必要な情報を一元管理できるようにしました。

REACH規則で厳しく規制される高懸念物質(SVHC)は現在の15物質から、将来的には約1,500物質まで拡大する可能性があるといわれます。OKIグループはこうした化学物質規制への適合性をよりいっそう高めるとともに、自社の取り組みを反映した実用的なシステムの提供を通じて、今後とも広く社会に貢献していきたいと考えています。

COINServ-COSMOS-R/Rの概要

用語解説

  • 注1:RoHS指令

    EUにて2006年7月に発令。コンピューターや通信機器、家電製品などに含有する有害化学物質の使用を禁止する指令。

  • 注2:REACH規則

    EUにて2007年6月に施行。EU域内にて 化学品を製造、輸入する場合に、その製造者、輸入者に登録、評価を義務付け、高懸念物質については、関係当局が許可、さらにリスクの高い物質には、禁止などの制限を設ける規則。

コラム関連リンク

コラム内容に関するお問い合わせ先

ご質問・ご意見等がございましたら、以下のフォームよりお問い合わせください。
コラムお問い合わせフォーム
  • COINServは、沖電気工業株式会社の登録商標です。
  • 本文に記載されている会社名、商品名は一般に各社の商標または登録商標です。
  • 各コラムの記載内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。

ページの先頭へ



Special Contents

      お問い合わせ

      お問い合わせ