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コラム

2008年12月9日

コンサルティング・ビジネスへの取り組み

  • 権藤 義之(Yoshiyuki Gondou)
    官公システム事業部
    事業部長

官公システム事業部の権藤です。

官公システム事業部では、行政ソリューションや、ITS、防災ネットワークなど、国や地域の利便性と安全・安心を実現する社会インフラを提供させていただいています。

行政ソリューションの分野では、国民の利便性向上と、運営の簡素化・効率化等を目的として、電子政府構築に向けた政策が進められてきました。今日は、この分野におけるOKIの取組みについてお話したいと思います。

振り返ってみますと、2003年に政府のIT戦略本部により「e-Japan戦略II」が策定され、行政内部の最適化指針が出されました。これにより、EA(エンタープライズアーキテクチャ)(注1)を基本とした統一的な管理手法を用いた業務・システムの最適化がスタートしました。

私たちは、そこにOKIの強みを活かした新たなビジネスチャンスがあると考え、電子政府分野におけるコンサルティング・ビジネスをスタートさせました。

とはいっても、従来は、私たちはお客様からのご要求を満足する端末を中心としたソフト・ハードの開発を得意としたビジネススタイルをとってきましたので、EAに基づき、お客様の業務・システムを最適化していくというビジネスには、今までとは異なるアプローチが必要でした。

「OKIにコンサルがほんとうにできるの?」などという、同業他社からの懐疑的な目もありました。

まずは、それこそ「EAとは何だろう?」から始まるEAについての勉強からスタートし、 どうすればあるべき姿が描けるのだろう? 端末システムベンダが進出できるのだろうか? …等々を議論しました。その上で外部コンサルタントの指導を受け、またEAに精通したエキスパートにも接触して、ノウハウを獲得していきました。

いっぽう、OKIは、メイン・フレーマではなかったことが逆に幸いし、オープン化の流れにいち早く対応でき、オブジェクト指向に基づく業務分析・開発方法論も活用してきました。また、ISO9001に準拠した高い品質管理体系もあります。

私たちは、このITベンダとしての強みを活かし、新たに獲得したEAのノウハウと融合させて、お客様の業務・システム最適化を支援するコンサルティング・ソリューションを創出しました。これが、「沖EAマネジメントフレームワーク」であります。このフレームワークは、「方法論」、「ツール」そして「人材」の3つの要素で成り立っています。

最初の要素である「方法論」は、中核となるのがプロジェクトマネジメントです。最適化を進めていくにあたっては、限られた予算・スケジュールのもとで、多様なステーク・ホルダーを束ねていかねばなりません。そのためのプロジェクト推進の方法論として、業界横断的な標準であるPMBOK(注2)をベースとして、業務・システム最適化に適合させました。

つぎに、「方法論」を実現していくための「ツール」として、作業標準、テンプレートなどを整備しました。

さらに、最後の要素「人材」です。いくら「方法論」や「ツール」を整備しても、それを使いこなす「人材」がそろっていなければ、お客様が期待する成果を生み出すことができません。そのため、組織的に人材育成を行い、PMP(注3)などの高度資格を保有するプロジェクトマネージャを多数養成しました。

このフレームワークにより、おかげさまで現在までに多くの実績を作り、官公庁におけるコンサルティング・ビジネスでの一定のステータスを獲得するに至りました。今ではお客様からは、「OKIにコンサルティングができるなんて意外だね」と言っていただいています。

今後はさらに、これまでのノウハウ・実績を活用し、最適化計画に従ったシステム開発およびそのマネジメントに取り組んでいきたいと考えております。

参考:沖EAマネジメントフレームワークの体系

用語解説

  • 注1: EA(エンタープライズ・アーキテクチャ)

    企業全体の業務および情報システムの最適化を計画する手法。最適化の目標を定め、現行体系(As-Is)から将来体系(To-Be)への移行計画を策定する。

  • 注2: PMBOK(the project management body of knowledge)

    米国プロジェクトマネジメント協会(PMI)が作成した知識体系。事実上の国際標準。

  • 注3:PMP(project management professional)

    PMIが認定するプロジェクトマネージャの資格。

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