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コラム

2008年9月1日

メカトロ技術

  • 平本 隆夫(Takao Hiramoto)
    情報通信グループ
    金融事業グループ
    システム機器カンパニー
    プレジデント

情報通信・金融事業グループ・システム機器カンパニーの平本です。

当カンパニーは、銀行やコンビニ向けの現金自動預け払い機(ATM)や、運輸(鉄道・航空)会社向け自動発券機や自動チェックイン端末などの製品開発設計を担当しています。

皆さんは、ATMの中がどういう技術でできているかご存知でしょうか。ATMには紙幣を傷つけることなく、高速で識別し、搬送し、出し入れする機能が詰まっております。もともとは人間の視覚と手で行ってきた作業を、機械に置き換えているわけです。それにより、今では銀行のみならず多くのコンビニ店にまで普及し、人々の生活に役立っています。

これらは「メカトロ」という技術の上で実現されています。つまり"自動機を実現する技術"です。簡単に言うと、人間の手に相当するメカニクス(機械工学)と、目と脳に相当するエレクトロニクス(電子工学)の融合技術です。

以前からこういう技術があったわけではありません。エレクトロニクス、特にセンサー技術や、ソフトウェアでモーターを制御する技術が発達する中で、このメカトロという技術は進化してきました。

それではメカトロ以前は自動機のようなものは何もなかったのかというと、そうではありません。エレクトロニクス登場前のメカだけでも、立派に自動機を実現していました。蒸気機関の回転を制御する調速機構(ガバナー)は、全てメカだけで構成されています。機械式時計もそうです。江戸時代には、ゼンマイと歯車だけで動く茶酌み人形などもありました。日本伝統のカラクリ技術です。

私は大学で機械工学を専攻しました。いわゆるメカ屋です。卒論の研究テーマは"魚の運動"で、効率良く泳ぐ魚の運動の解析です。

そのために、魚の模型を制作することになりました。魚の動きを観察し、水中での動きをそのまま実現する模型ロボットを作りましたが、なかなか上手く泳いでくれません。悩んだ末、魚が空気中で跳ねる動きを見て、その単純な動きをする模型ロボットを作りました。魚の左右側面の表皮を交互に引っ張るというシンプルなメカです。これを水中に入れると、本物の魚のように立派に泳いでくれました。

機械工学で魚を研究テーマとするのは珍しいことでした。そのため、結果によっては卒論にならないリスクもあり、一人だけで担当しました。その時の指導教授の言葉を今でも記憶しております。「何をテーマにするかということより、いかに取り組むかが大事ですね。」

その後社会人となり、いろいろな商品や事業を担当してきました。今思うと、このあたりが私の原点になったのかもしれません。

OKIはメカトロ技術を大切にする会社です。便利で安全な社会実現のために、これからもお役に立っていきたいと思います。

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