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コラム

2008年3月3日

NGNへの期待

  • 秋野 吉郎(Kichirou Akino)
    情報通信グループ
    ネットワークシステムカンパニー
    プレジデント

ネットワークシステムカンパニーの秋野です。

いよいよ、今年の3月からNGN(次世代通信網)の商用サービスが東京、大阪エリアで開始されます。そこで、この機会にNGNにより現在の通信サービスがどのように変わるのかを期待を込めて考えてみたいと思います。

NGNとは

NGNは、ITU-T(国際電気通信連合)が標準化を進めているオールIP化に対応した次世代のネットワークです。ユーザーに高速なネットワーク環境を提供するだけではなく、現在のIPネットワークに比べ、格段に高い通信品質と強固なセキュリティ機能を有している点が大きな特長となっており、ユビキタス社会のネットワーク基盤として期待されています。

緊急通信機能(警察、消防)や災害時の通信確保機能が充実している既存の電話ネットワークのように、社会インフラとしての安全性、安定性、信頼性を有するネットワークということができます。

NGNによって変わるサービス

それでは、NGNで現在の通信サービスがどのように変わるのでしょうか。また、われわれがこのような特長をどのように活用していけばよいのでしょうか。

一般には、NGNの高速性と帯域保証機能の実現により、IPTVなどの映像系のサービスが飛躍的に普及するのではないかといわれています。現にNGNによる有力な提供サービスとして、地上波デジタル放送のIP再送信サービス、ビデオオンデマンドサービスなどが具体的な計画としてあがっています。

このような映像系のマスユーザー向けサービスに加え、企業向けの多様なアプリケーションサービスがNGNの上で発展するのではないかと私は期待しています。

NGNのセキュリティによる利点

NGNの特長である安全性、安定性、高速性により金融、行政、医療、トラベル、eコマースなどの幅広い分野で、情報システムと組み合わせた高度なネットワークの利用が進展するとも思います。たとえば、従来安全面からネット利用に慎重な金融機関での利用拡大が期待できます。金融機関が従来の店舗中心という形態だけではなく、営業店、代理店、コンビニ、駅、オフィス、自宅、モバイルといったあらゆる形態で、いつでも、どこでも、金融サービスをお客様に提供する金融ユビキタスサービスの実現が期待できます。金融機関は業務の効率化、顧客へのサービスの向上など、大きなメリットを享受できるでしょう。

また、高いセキュリティが必要な行政サービスの分野においてもNGNは最適です。電子政府実現のためのネットワークインフラとして、大きく貢献すると思います。各種の届出など、手続きの電子化や所得税の還付手続きのインターネット化、納税の電子決済化など、国民の利便性が大きく高まるでしょう。将来は引越しの手続きが一ヶ所ですべて完了する(ワンストップサービス)ような行政サービスも、NGNを使い実現が可能になるでしょう。また、単に国民の利便性の向上だけではなく、行政事務など行政関係の手続きの効率化によって、コスト削減につながることも期待できます。

今回は一部の例についてNGNの効用をお話しましたが、NGNというネットワークインフラが構築されることにより、近い将来、様々な分野において「いつでも・どこでも・何でも」といったユビキタスネットワークの世界が実現されることでしょう。

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