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コラム

2008年1月4日

夢の実現技術

  • 田原 俊幸(Toshiyuki Tahara)
    研究開発本部
    本部長

明けましておめでとうございます。研究開発本部の田原です。

研究開発本部は、文字どおりこれまでにない新しい技術の研究と開発に取り組む組織です。言い換えれば「夢の実現技術」に携わる組織とも言えるでしょう。夢を実現する技術とは、人々の快適で豊かな生活を実現するための技術のことで、研究開発本部では、OKIの手がける情報通信・半導体・プリンタという三つの事業分野で将来コアとなる技術を確立し、それを展開することで夢の実現を目指しています。

新しい年の初めにあたり、研究開発本部の「夢の実現技術」の一つを紹介したいと思います。

デジタルハイビジョン時代

年末年始にかけて、大型の液晶あるいはプラズマテレビでデジタルハイビジョン放送をご覧になったり、お子様の成長記録や旅の記録を高精細な映像で残すために、ハイビジョン対応デジタルビデオカメラを購入された方も多いのではないかと思います。デジタルハイビジョン対応のテレビやビデオカメラの出現により、最後まで残されていた高精細なアナログ映像メディアが、容易にデジタル情報化されるようになりました。

デジタル情報化されることにより、今後コンピュータ機器による映像情報の蓄積、加工、あるいはインターネット等のネットワークを利用した交換、流通が容易に可能となります。さらに、現在インターネット上にあるデジタル映像情報に比べ、格段に高精細なハイビジョン映像が今後多くの映像情報の基本となることにより、楽曲やデジタルカメラの画像と同様、好きな映像をネットワークを介してダウンロードし、自宅のハイビジョンテレビや移動中の新幹線車内において携帯用映像端末で観賞したり、また世界自然遺産を旅した友人からハイビジョン映像ファイルが添付されたメールを受信したり、遠く離れたご両親にお子様の様子をハイビジョン映像にて送信したり・・・、そんな時代になると思います。

このようなデジタルハイビジョン時代を実現するためのネットワーク技術を研究開発しています。

単位の話

ここで少し単位の話をします。

デジタル情報の情報量の基本単位は、ビット(bit)でbと表し、また8ビット単位でバイトBと表します。情報量の大きさを示すために、1000倍ごとに接頭辞というアルファベットが付きます。

1,000ビットは1キロビット(1Kbと表す)さらにその1,000倍は、1メガビット(1Mb)というように1,000倍ごとにK、M、G(ギガ:10億)、T(テラ:1兆)、P(ぺタ)、E(エクサ)、Z(ゼタ)、Y(ヨタ:1の後に0が24個付きます)と接頭辞をつけて表します。

1Kb = 1,000bit
1Mb = 1,000,000bit
1Gb = 1,000,000,000bit
1Tb = 1,000,000,000,000bit

1Yb = 1,000,000,000,000,000,000,000,000bit

また、時間、長さなどでよく用いられますが、同じように1,000分の1ごとに短さ、微細さを表す接頭辞もあります(小さい方は小文字です)。

1,000分の1でm(ミリ)、さらに1,000分の1でμ(マイクロ)となり、以下n(ナノ)、p(ピコ)、f(フェムト)、a(アト)、z(ゼプト)、y(ヨクト:小数点以下23個0が続いた後に1が付きます)と続きます。たとえば、一兆分の1秒の1p秒(ピコ秒)は、以下のようになります。

1p秒 = 0.000000000001秒

デジタルハイビジョン時代の実現技術

現在のデジタルハイビジョン映像は、約17Mbps(bps:bits per second:1秒間に送信するビット数)で一方的に配信されています。しかし、今後、ネットワークを介してハイビジョン映像情報ファイルの交換、あるいは、ハイビジョン映像配信Webから短時間にダウンロードして好みの時間、場所で見ることを可能にするには、ネットワークの情報伝送速度を飛躍的に高める必要があります。

たとえば、1時間のハイビジョン映像(情報量:約8GB=64Gb)を1分間でダウンロードするには、現在、一般的な電話線を利用したADSLの約1,000倍の1Gbpsの伝送速度がユーザー毎に必要となります。さらに、多くの個々のユーザーが数100Mbpsから数Gbpsの速度で接続されるネットワークでは、数100Gbpsから数Tbpsの伝送速度が必要です。

1Tbpsの伝送速度は、光のオン/オフを1p秒で行うと実現できますが、1秒間に地球を7回り半進む光がわずか0.3ミリメートル進む時間が1p秒です。従って、光のオンオフだけでなく、光が持つ色々な性能、機能を研究し、数Tbpsの伝送を実現する技術の開発に取り組んでいます。

近い将来、誰もがデジタルハイビジョンを身近に楽しめるようになったとき、研究開発本部の開発した「夢の実現技術」がどこかで貢献している・・・、それが研究開発本部の目指すところです。

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