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コラム

2007年10月16日

FSEの開発にまつわる「こぼれ話」

井上 清司(Seiji Inoue)
情報通信グループ
インキュベーション本部
事業推進担当部長


はじめまして、インキュベーション本部の井上です。「顔画像処理ミドルウェアFSE(Face Sensing Engine™)」の事業推進を担当しています。

まず、今月10日にIPA(独立行政法人情報処理推進機構)主催の「ソフトウェア・プロダクト・オブ・ザ・イヤー2007」において、FSEがグランプリ受賞プロダクトに決定されたことをご報告させていただきます。

おかげさまで、FSEは、昨年から携帯電話、デジタルカメラ、ゲーム機器に採用していただいています。また、大ヒットしているジェイマジックの携帯電話向けサービス「顔ちぇき!~誰に似てる?」において、裏方として利用されている顔認識エンジンとしても話題になっています。

前回までのコラムでは、顔認識技術を使ったいくつかの事例が紹介されていましたので、今回は最近よくお受けする「顔ちぇき!」に関係したFSEについてのご質問について、お話ししてみようと思います。

「顔ちぇき!」は流行ると思ったか?

最近、取材に来られるメディア各社の記者の方々から、「顔ちぇき!」が流行することを事前に予想していたのかといった質問をよく受けます。恥ずかしながら答えはNoです。全然駄目だと思っていたわけではありませんが、これほどまでにテレビや新聞・雑誌などで取り上げられ、かつ日本中で多くの方々に利用されるとは予想もしていませんでした。しかし、ジェイマジックの宮田社長に話を持ちかけられた時、このビジネスに協力してみようと思った理由は3つありました。

1つ目は、「本人認証」以外の様々な市場に顔認識技術を展開していきたいという私たちの想いが、このビジネスの方向性と一致したことです。FSEのようなバイオメトリクスをベースにした技術には、「本人認証」というイメージがつきまとっていました。この呪縛を取り除き、様々な市場に広げる機会を私たちは求めていました。一般の携帯電話ユーザーを対象とする「顔ちぇき!」は、OKIの得意ではないビジネス領域ですが、「本人認証」以外の領域への市場拡大のきっかけになるかもしれないと考えたのです。

2つ目には、仮にこのビジネスが成功しなくとも、宮田社長が率いる社員の方々の活動は、FSEの市場認知を加速するために十分に役立つと判断したからです。ご存知の方もいらっしゃるでしょうが、宮田社長は以前この組込用の顔認識市場で、OKIと競っていたN-Visionの日本法人の社長をされていました。昨年GoogleにN-Visionが買収されたことをきっかけに、OKIのFSEを活用してジェイマジックとしてのビジネスを展開されていますが、そもそも社員の方々は顔認識技術についてもマーケットについても非常に高いスキルを持たれていたのです。

そして3つ目は、宮田社長ご自身を信頼できたことです。N-Vision当時のお客様へのフォローにも気を配っていらしたし、きっと何か結果がでると期待してご協力させていただきました。結果的には大成功でした。

顔認識はどうやって?

先日、「顔ちぇき!」を利用された一般の方から「どのように人の顔を認識するのですか?」と、技術的な内容のご質問をいただきました。ご説明したところ、この方が最初に驚かれたのが、FSEは顔を認識するためにモノクロの画像を使っているということでした。つまり顔の色を認識に使っていないということです。


「顔ちぇき!」利用のイメージ

なぜ顔の色を見ていないかと言うと、照明の色でも顔の色は変化しますし、また、特に女性はお化粧でも変わってしまいます。また欧米での利用も考慮すると、肌の色を使うということは誤認識を増やす原因になるからです。皆さんも、「へぇー!」って思われましたか?

似ているのにスコアが低いのはなぜ?

FSEでは、顔が本人かどうかについてパーセンテージで評価しています。「顔ちぇき!」でのサービスはこの数値を元にしていると思います。

「顔ちぇき!」を利用した時に似ている度合いのパーセンテージ(照合スコア)が低いのはなぜ、とお思いの方も多いと思いますが、基本的には同じ写真を照合すれば100%になるのですが、通常登録した写真と、照合するときの光の環境や、顔の向き、表情などが異なるので、同一人物でも照合スコアは70%~80%ぐらいになります。ですから、「顔ちぇき!」を使った際に出てくるパーセンテージは、照合する写真の撮影環境が違うだけでなく、登録されている芸能人の顔の向きや表情が送信する自分の顔写真と異なっているので、仮にすごく似ている人でも50%~60%といった値が出てくるのです。ご納得いただけましたでしょうか?

今回はFSEに関連してお問い合わせいただく質問の中から、いくつか取り上げてお話しました。これからも、FSEが皆さんの身近なところでお役に立てるよう、推進してまいります。ご期待ください。

  • Face Sensing Engineは、沖電気工業株式会社の商標です。
  • 顔ちぇきは、ジェイマジック株式会社の商標です。

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