|
|
![]() |
|
|
第76期(1999年度)の事業報告書をお届けするにあたり、株主のみなさまへごあいさつ申しあげます。 当期のわが国経済は、民間設備投資の増加により期後半から僅かずつ自律的回復の兆しがでてきたと言われるものの、個人消費は依然として不振を極め、全般的には景気低迷の状況が続きました。 当社の事業領域におきましては、金融および通信業界の企業再編が進むとともに、いわゆる西暦2000年問題の影響もあり、各企業の投資が抑制され、売上高の確保が極めて難しい市場環境でありました。 こうした経営環境の中で、当社は前期の業績不振から早期に立ち直るため、総固定費の削減を中心とする緊急施策を実施いたしました。さらに、当期を一昨年策定した経営再建のための3ヶ年計画「フェニックス21計画」をひたすら実行する年として位置づけ、沖グループ一丸となって諸施策を推進いたしました。 その結果、売上面では市場低迷の影響を最小限に食い止めるとともに、経営の効率化による全般的コスト低減も果たし、単体および連結業績ともに「フェニックス21計画」の第1ステップである黒字化を達成することができました。 すなわち、単体での売上高は前期比0.4%増の4,886億円を計上し、当期損益は前期の323億円の損失に対し51億円の利益を計上いたしました。 また、連結での売上高は前期比0.5%減の6,697億円でありましたが、当期損益につきましては、前期の474億円の損失に対して11億円の利益を計上いたしました。 配当につきましては、誠に遺憾でありますが、未だ収益の回復が十分ではなく、無配とさせていただきたいと存じます。 株主のみなさまには、はなはだ申し訳なく深くお詫び申しあげます。 さて、当社は、今年4月に「フェニックス21計画」の基本施策である経営マネージメントの革新の一環として、カンパニー制を導入するとともに、経営のスピードアップ、取締役会のさらなる活性化、そしてコーポレートガバナンスの強化を狙って執行役員制度を導入いたしました。 当社はこの新体制のもと、2000年度を「向上の年」とするべく、守りの経営から攻めの経営に転じて、徹底して売上の増強に励んでまいります。そして、株主のみなさまへの配当が可能となる利益の創出を目標に、沖グループの総力を結集して強力に事業を推進し、企業価値を高めてまいります。 株主のみなさまにおかれましては、今後とも一層のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
2000年6月
|
企業理念 沖電気は「進取の精神」をもって、情報社会の発展に 寄与する商品を提供し、世界の人々の快適で豊かな 生活の実現に貢献する。 |
|
|