イノベーション

『CINO ism Vol.62』 IMSを核に人財育成と共創による新規事業創出を加速する新組織へ

2026年5月22日

(左)濱田和宏(イノベーション戦略室 共創戦略チーム 部長)
(中)藤原雄彦 常務理事(CINO 兼 イノベーション戦略室長)
(右)高橋秀也(イノベーション戦略室 共創推進第二チーム 部長)

OKIは、イノベーション創出の中核組織を社長直轄の「イノベーション戦略室(ISD)」へと再編しました。その狙いは、8年以上にわたり培ってきたイノベーション・マネジメントシステム(IMS)を軸に、人財育成と共創の両輪で新たな価値創出を加速させることです。
再編されたイノベーション戦略室が担う役割やこれからの共創戦略について、藤原常務理事(CINO 兼イノベーション戦略室長)と、共創戦略チーム・濱田部長、共創推進第二チーム・高橋部長にお話を伺っていきます。
なお、今回からCINOismは、社外の皆様へ積極的に情報発信をしてゆくべくOKIのグローバルサイトにて日英2か国語で公開して参ります。

未来デザイナー育成と共創を担う司令塔

社長直轄の「イノベーション戦略室(ISD)」へと改組された狙いは――?
藤原: 今年3月に弊社社長が公表しました2026年度から2031年度の「OKIグループ新経営計画(骨子)」では、「知的資本経営の実践」が重要テーマとして掲げられています。その一翼を担うのが、私たちが8年以上にわたり取り組んできたイノベーション・マネジメントシステム(IMS)です。この取り組みをさらに戦略的に強化・推進するため、営業出身の濱田部長、事業部・マーケティングビジネス開発出身の高橋部長という二人の新戦力を加え、社長直轄の「イノベーション戦略室(ISD)」へと再編しました。
イノベーション戦略室のミッションは大きく二つあります。一つは、IMSの全社的な浸透と実践を加速させること。デザイン思考を軸に、新たな価値を創出できる人財である“未来デザイナー”の育成を目指しています。もう一つは、IMSを基盤に顧客やパートナーとの共創を深化させ、国内外問わずグローバルな顧客接点の強化に力を入れていきます。

新たな共創の形を創る戦略チーム

――共創戦略チームの役割は?
濱田: 私たちが目指す共創には、大きく二つの方向性があります。一つは、既存のお客様との関係性を見直し、戦略的パートナーへと深化させることです。これまでのような「案件を受注する」「お客様の要望に応える」といった受け身の関係から一歩進んで、お客様の経営課題や社会課題に踏み込み、共に考え、解決していく関係へと発展させることを目指しています。もう一つは、OKIが提供するIMS支援サービスの一環である共創ワークショップから生まれたアイデアを起点に、新たなビジネスを創出していくことです。
共創戦略チームのミッションは、これら二つのアプローチから生まれる事業機会を、具体的な価値創出へとつなげていくことにあります。現在、その実現に向けた体制整備を進めていますが、顧客接点から見えてきた課題やアイデアを形にしていくためには、営業部門にとどまらず、事業部をはじめとする社内各部門との円滑な連携が不可欠です。

藤原: これまで私たちは、IMSに基づきいくつかの新規事業を立ち上げてきました。しかし、これらをOKI単独で完結させることの難しさも実感しました。その経験から、お客様やパートナーを巻き込む戦略の重要性を改めて認識しています。だからこそ共創戦略チームには、共創の初期段階において、お客様と共に目指す姿を描き合意して、方向性を共有する役割を期待しています。

有望案件をブラッシュアップし事業化へ導く

――同じく、共創推進第二チームの役割は?
高橋: 共創戦略チームと連携して見出した案件について、IMSのプロセスに沿って、将来性のある「筋の良い」機会を特定、お客様やパートナーと目指す姿・コンセプトを合意しながら、ビジネスの解像度を高めていきます。そのうえで、PoCや具体的なソリューション開発を担う部門へと橋渡しするのが私たちのミッションです。それと同時に、OKIの共創の取り組みを社外へ発信し、新たなパートナーの開拓にも取り組んでいます。
なお、共創推進第一チームがある程度フェーズの進んだ案件を担当する(参考1)のに対し、私たちの第二チームはより初期段階の未踏領域を扱う役割を担っています。

藤原: 現在はまさにAI活用が加速する時代です。OKIはこれまで、センサーやメカトロニクスといった技術分野で実績を積み重ねてきました。特に、共創推進第二チームには、こうしたレイヤーマスターとしての強みを活かしながら、AIベンダーとの連携も視野に入れ、フィジカルAIなどといった領域で新たなビジネスを切り拓いてくれる事を期待しています。

お客様と一体で価値創出する“新しい共創のカタチ”

――共創を進める上で、特に留意していることや課題点は?
濱田: 前提として、イノベーション戦略室だけで共創を完結させることはできません。まずは、社内を横断した人脈づくりに注力していきます。また、私はこれまで営業を中心にキャリアを積んできましたが、今後は未経験の業界にも視野を広げ、さまざまなお客様の現場の声に直接触れていきたいと考えています。あわせて、お客様との接点や関係性の可視化にも積極的に取り組んでいく予定です。

高橋: OKIはこれまで、IMSの推進を通じて多くの変革を進めてきましたが、従来の受託型ビジネスの延長線から完全には脱しきれていないのが現状です。今後は、お客様と対等な立場で価値を共に創る関係へと転換し、「自分たちも主役になる」ことを目指していきます。その実現には、“想像力”と“創造力”を兼ね備えた人財の育成が急務だと考えています。

藤原: これまでの取り組みは、いわば役割分担型、あるいは下請け的な共創が中心でした。これからは、お客様とワンチームとなり、仮説検証やVoCの収集を重ねながら、ビジネスのグランドデザインから共に描いていくような“新しい共創のカタチ”を追求していきたいと考えています。

行動力と対話で切り拓く共創ビジネスの未来戦略

――今後、チーム、個人として目指す方向性は?
濱田: イノベーション戦略室は、多様なバックグラウンドを持つメンバーで構成された混成チームです。そのような環境の中で、社内外のメンバーに加え、お客様やパートナーの皆様と積極的に議論を重ねることで、従来の枠にとらわれない多角的な視点から、共創ビジネスを創出していきたいと考えています。その実現のためには、社内外双方とのコミュニケーションを一層強化していく必要があると感じています。

高橋: 新規事業の立ち上げが容易でないことは十分に認識しています。だからこそ、共創を前進させるためには、社内外の垣根を越えて連携を深め、組織間の距離を縮めることが重要です。イノベーション戦略室がその中心、いわば“HUB”として機能し続けることを目指していきます。

藤原: 先に発表された新経営計画では、企業理念として掲げるOKI Spirit「自己の運命を開拓せん」をブレイクダウンし、イノベーション戦略室の行動指針として「常に行動し続け、道を拓く」としました。それに基づき、私たちとしては、お客様の課題が生まれる現場はもちろん、パートナーや社内の各部門にも迅速に足を運ぶフットワークを磨いていきます。そして、メンバー一人ひとりがデザイン思考を身につけた“未来デザイナー”として、全社のイノベーションを牽引する存在でありたいと考えています。

(2026年5月22日 藤原雄彦 常務理事(CINO 兼 イノベーション戦略室長))

※ CINO:イノベーション責任者

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