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月刊「事業構想」5月号に、今年2月に開催された第1回DMO全国フォーラムにおいて、「観光都市における周遊性向上に向けた取組み事例の紹介」と題して行った講演の内容が掲載されました。

創業135年の歴史を持つ情報機器メーカーのOKI。インバウンド対策を講じたい地方観光都市で、情報通信技術(ICT)を用いたトータルソリューションを提案している。

観光都市の滞留時間拡大と周遊性向上に貢献


千村保文
OKI 経営企画本部政策調査部

大都市圏ではホテル不足が指摘されるが、地方都市では異なる事情がある。一つは交通渋滞だ。2015年以来日本各地で世界遺産の登録がなされ、以前の数倍の観光客が訪れている。千村氏は「こうした都市では、駐車場を求める車両が連なり交通渋滞が発生した結果、観光客の滞留時間が短縮し商店街の売上が伸び悩んでいた」と語る。

もう一つは周遊性向上だ。「観光客の多くは現地に到着してから観光情報を入手しているが、地方都市の多くは十分な情報発信ができていない」と千村氏はいう。特に外国人や若者はクチコミ、SNSの情報を頼りにしておりローカルな情報も提供することで、周遊性を高めることが欠かせない。

こうした地方都市に見られる課題を解決するため、OKIが提唱する地方創生コンセプトが「スマート@ツーリズムシティ」だ。これはICTの活用によって地域の魅力を発信し、集客力を高め地域活性化を図る都市を表す造語で、千村氏は「初来訪者への情報配信とサポートによって地域の収益向上に貢献する」との考えを述べた。

ICTの力で街ぐるみの集客を

交通渋滞の解消策として「スマートパーキング・ソリューション」が挙げられる。OKIでは、観光施設周辺の企業駐車場をシェアしネットワークで予約を行う他、周辺の交通情報を一元管理し多言語で交通サインに配信。観光バス乗降所と近隣駐車場を連携した待機方法など、観光都市の滞留時間延長を図ることを検討している。

周遊性向上のための情報配信は、街が能動的に働きかけるプッシュ型がカギとなる。銀座や札幌等で成果を上げるまち歩きアプリ「ココシル」は、ポータルサイトとスマホアプリが連動し、観光情報を提供するサービス。道案内、クチコミ投稿、多言語などの機能を網羅する。


小橋淳一
OKI 情報通信事業本部企業ソリューション事業部

「GPS機能やNFC機能によって今いる場所と時間に応じた情報配信や、スタンプラリーなどのイベント告知もできる」と千村氏。その他、バリアフリー観光情報を提供するアプリ、外国人の来店時に電話で通訳と繋ぐ「外国語サポートダイヤル」を紹介した。

次いで登壇した小橋氏は、訪日客割引や勧誘者キックバックによって、訪日外国人売上を40倍に増やしたドン・キホーテを例に挙げ、OKIではこれを拡張したコンセプトで加盟店と顧客が集客と相互送客を行うICTサービスを提案すると述べた。

最後に小橋氏は、持続可能な地域づくりに向けて「これらのサービスから得た観光客の行動や購買履歴などの情報を集約・統合し、次なる施策に活かすことも忘れてはならない」と力を込めた。

「スマート@ツーリズムシティ」の実現は、DMOや自治体との連携が欠かせない。多様なキーパーソンを巻き込み、点から面へのスマート・ツーリズムが展開されることを期待したい。

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