MICROLINE VINCI 評価レポート ~クリエイティブの現場から

日清食品グループ


年間1,000アイテムを手掛ける日清食品グループが語る商品開発の鍵を握るパッケージ力。貢献するのはMICROLINE VINCI C941dn

※この原稿は日経デザイン2017年1月号タイアップ掲載記事を使用しています。

お湯を注いで3分待てば、熱々のラーメンが食べられる。その手軽さから、1971年の発売以来、幅広い年代から愛されてきた即席めん「カップヌードル」。受験生の夜食として、災害時の非常食として、様々なシーンで活躍する同商品に、特別な思い出がある読者も多いのではないだろうか。本連載も第6回を迎える今回、舞台となるのは、そんなカップヌードルでお馴染みの日清食品グループ。同社のデザインルームで、MICROLINE VINCI C941dnを試用いただいた。

紙やPCでは再現できない透明パッケージの仕上がり

「チキンラーメン」や「カップヌードル」など、誰もが知る即席めんを数多く世に送り出してきた日清食品グループ。海外展開へも積極的で、世界80カ国以上でファンを魅了している。
しかし、そんな日清食品グループを取り巻く食品業界にあるのが、「商品サイクル短命化」の流れ。新商品が出ては消えゆく時代の中、同社も様々な試行錯誤を続けている。
同社が手掛けるのは、即席めんをはじめチルドや冷凍食品、菓子や飲料に至るまで多岐におよび、その数は年間1,000アイテム以上。激化する販売戦争へ対応すべく、積極的に新商品やリニューアルを打ち出し、消費者へ新鮮さを発信し続けている。
そんな日清食品グループの商品づくりを支えているのがデザインルーム。少数精鋭部隊で、同社の商品ほぼ全てに携わっている。これまで、多くの新商品が生まれてきたこの場所で、MICROLINE VINCI C941dnを試用いただいた。
早速試作したのは、日清シスコの定番商品である「ココナッツサブレ」。10月にパッケージをリニューアルし、職場や学校で気軽にシェアできる個包装タイプとなった。個包装化を店頭で視覚的に伝えるため、透明素材のパッケージを採用しているのが特徴だ。
「今、こうした透明パッケージの需要は増えているが、制作段階で試作する際、普通紙での再現には限界がある」。そう語るのは、デザインルームの大関璃子氏。透明パッケージならではの課題について、次のように語った。
「難しいのは、中に詰める個包装パッケージとのバランス。たとえばココナッツサブレはパッケージの表に白の市松模様を施しているが、サブレの個包装と重なったときにどのように見えるかを想定しながらデザインする必要がある。しかし、それらは偶発的に重なるもので画面上や紙では確認できない。透明フィルムへ印刷できるMICROLINE VINCI C941dnなら、透明パッケージを再現でき、実際に中身を詰めて見え方を確認できる。実物に近い高度な検証が可能になる」(大関氏)
実商品(右上)とMICROLINE VINCI C941dnによる試作(左・右下)。パッケージの表情を左右するのが、白の市松模様の濃度。 透明フィルムに特色ホワイトを敷けば、中のサブレの見え方を検証できる。

大切なのは第一印象。商品価値を決めるパッケージ力

多品種少量生産の時代、短い商品サイクルの中でいかに消費者の心をつかめるか。商品の第一印象を決めるパッケージデザインは、販売戦争の勝敗を分ける重要な要素だ。当然ながら、同社のデザインルームが担う役割は大きい。
コンセプト立案から商品づくりに深くかかわる同社のデザイナー。パッケージ制作前に必ず新商品を試食し、自らの舌で味を確かめた上で、デザインへ落とし込んでゆく。シズル撮影にも同行し、盛り付けまで細かく指示をするほどこだわりが強い。
「パッケージデザインは、線の太さ1mm、印刷濃度10%の差で大きく表情が変わる。だからこそ実物に近い状態で検証し、見え方を探りたい。また商品の命運を握るパッケージは、経営判断を行う上でも重要な要素。商品化を最終承認する社長からも、精巧な見本をもとめられる。しかし当社の開発期間は非常にタイトで、ダミー制作を外注していてはタイムロスが発生する。食品業界で需要の高い特色ホワイトや透明フィルムに対応するMICROLINE VINCI C941dnは、商品づくりと向き合うデザイナーにとって、クリエイティブの幅を広げる道具であり、活用価値は高い」(大関氏)
(左)同社の冷凍うどんのパッケージを、MICROLINE VINCI C941dnで透明フィルムへ出力し再現。「その場で実物に近い高精細なダミーが作れる」(大関氏)。 (右)MICROLINE VINCI C941dnで、これまでにないシルバーを用いたカップヌードルのデザインを検証。蒸着紙を使い光沢感を表現。

Corporate profile

日清食品グループ

日清食品グループ
1958年に世界初のインスタントラーメン「チキンラーメン」を世に送り出したインスタントラーメンのパイオニア。1971年に発売した世界初のカップめん「カップヌードル」は世界80以上の国と地域で販売されている。

http://nissin.com/ External link

facebook youtube