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プレスリリース

2013年5月27日

IPv6対応の組み込み可能な「920MHz帯無線通信モジュール」を開発

M2M向けに「920MHz帯無線マルチホップネットワークシステム」のラインアップを追加


920MHz帯無線通信モジュール

OKIは、このたび920MHz帯(注1)無線マルチホップネットワーク(注2)技術を活用し、産業機器や各種センサー機器に組み込み可能な「920MHz帯無線通信モジュール」を開発しました。販売は2013年9月、出荷は10月より開始する予定です。本モジュールは、お客様の要求に応じてカスタマイズしたソフトウェアを含めて提供します。

OKIは、スマートコミュニティやM2M(注3)の実現に向け、長距離通信が可能な920MHz帯を利用し、IETF(注4)で策定された国際規格である6LoWPANやIPv6/RPL(注5)などに対応した「920MHz帯無線マルチホップネットワークシステム」を2012年8月より販売しています。このたび、同システムの構成品として「920MHz帯マルチホップ無線ユニット」に、今回の「920MHz帯無線通信モジュール」が加わることになり、これらを組み合わせた運用も可能となるため、お客様のニーズに応じたシステムの構築が実現できます。産業機器や各種センサーなどに本モジュールを組み込むことで、「920MHz帯マルチホップ無線ユニット」と組み合わせて離れた位置にある機器やセンサーなどの情報収集と制御を無線で容易に行うことができます。

また、OKIの「920MHz帯無線マルチホップネットワークシステム」は、ZigBee Alliance(注6)が策定中の920MHz ZigBee IP(注7)規格へも対応予定のため、互換製品との相互接続も可能となる見込みです。

本モジュールは、センサーインターフェースを備え電池駆動が可能な「エンドデバイス」と、無線マルチホップに対応した中継機能を搭載した「コーディネータ/ルータ」の2種類を用意し、用途に応じて選択することができます。「エンドデバイス」は電池駆動に対応しているため、電源工事を行う必要はなく、機器の設置が容易になります。

なお、本商品は2013年5月29日から31日まで東京ビックサイトにて開催される「ワイヤレスジャパン 2013」に出展します(ZigBeeパビリオン内:OKIブース:W-10)。OKIは、今後も920MHz帯無線に対応した商品ラインアップの拡充を図り、スマートコミュニティやM2M実現への貢献を続けていきます。

「920MHz帯無線通信モジュール」の特長

  1. 高機能かつ、省電力、電池駆動に対応
    • 無線マルチホップに対応し、暗号化や認証のセキュリティ機能を標準で搭載しています。
    • 「エンドデバイス」は、センサーからのデータ処理を含めて、本モジュールに搭載した1プロセッサで処理するため省電力で、電池駆動で10年以上使用可能(弊社条件で動作させた場合)です。
    • OKIで現在販売している920MHz帯マルチホップ無線ユニットと組み合わせたシステムを構築することができます。
  2. 920MHz帯無線に対応
    • 無線LANなどの2.4GHz帯と比較して電波の到達距離が長く、また障害物を電波が回り込んで届く特性が高いため、通信距離を必要とする場合や、障害物が多い場所での利用が可能です。また、従来利用されてきた429MHz帯の特定小電力無線局よりも高いスループットを持ち、マルチホップシステムでの利用が可能です。
  3. 国際標準に対応
    • IEEEで標準化されたPHYレイヤ規格IEEE802.15.4g(注8)に準拠、ネットワークレイヤはIETFで標準化された6LoWPANやIPv6/RPLに対応しています。今後ZigBee IPなどにも対応していく予定です。
    • 国際的に利用されている業界標準のため、多種の機器・センサーとの相互接続性を確保し、多様なサービスを創出することが可能となります。

「920MHz帯無線通信モジュール」を使用したシステム構成例

用語解説

  • 注1:920MHz帯

    日本では915.9~929.7MHzを使用する周波数帯であり、無線LANなどで主に使われている2.4GHz帯と比較して電波到達性が高いことから、海外でも同様の周波数帯がスマートメーターなどに広く利用されています。遠くまで届くだけでなく、障害物があっても回り込んで届くため、工場や病院など障害物の多い場所や、屋外での利用に向いています。日本では、2008年に制度化された950MHz帯が利用されてきましたが、920MHz帯への周波数移行で、米国やアジアと同じ周波数帯を利用できることになり、国際協調による市場の活性化が期待できます。920MHz帯は2011年12月に制度が改正され、2012年7月から全てのチャネルが利用可能になりました。今回の制度改正では送信出力も見直され、従来の10mWから、20mW(免許不要の特定小電力無線局)や250mW(簡易無線局)の利用が可能となります。

  • 注2:無線マルチホップネットワーク

    複数の無線通信装置を経由して、バケツリレーのようにデータを伝送する方法で構築したネットワークで、センサーネットワークなどに広く使われています。1台の親機で複数の子機を収容できるため、広いエリアの無線ネットワークをローコストで構築できます。また、自動的に経路を選択して通信を行うため、障害に強く信頼性に優れています。

  • 注3:M2M(マシン・トゥ・マシン)

    M2Mとは、機械(マシン)と機械(マシン)の間で人手を介さずに行うコミュニケーションを主体としたICTシステムの総称です。スマートグリッド、電子医療、交通などの分野で、センサーや通信機能を持ったマシンが自動的に情報をやりとりして自律的な動作を行う事などが想定されています。通信手順や情報の標準化が必要となるため、ITU-TやETSIなどの標準化機関で検討が始まっています。

  • 注4:IETF(Internet Engineering Task Force)

    IEEE802.15.4上でIPv6ネットワークを実現するために必要な技術を標準化しているインターネット関連の標準化をおこなっている機関のことです。
    「IETF」紹介サイト

  • 注5:6LoWPAN、IPv6/RPL

    6LoWPAN(IPv6 over Low power Wireless Personal Area Networks)はヘッダ圧縮やパケット分割などを行う技術であり、RPL(Routing Protocol for Low power and Lossy Networks)はIPv6でマルチホップルーティングを実現する技術です。

  • 注6:ZigBee Alliance

    米国カルフォルニア州に所在する非営利団体で、6LoWPANやIPv6/RPLの技術を組合せて、ZigBee IPと呼ばれる無線マルチホップIPv6ネットワークの標準化を推進しています。
    「ZigBee Alliance」紹介サイト

  • 注7:ZigBee IP

    ZigBee Allianceで標準化を推進している、主にセンサーネットワークで利用できるIPv6ベースの無線ネットワークの規格です。低コスト、低消費電力で、無線マルチホップネットワークの構築に適しています。さらに、暗号化、認証機能を備えており、セキュアな通信が可能です。OKIは、ZigBee Allianceで行われている920MHz ZigBee IPの相互接続テストにも参加しています。

  • 注8:IEEE802.15.4g

    センサーネットワークなどの無線マルチホップネットワークには、無線方式としてはIEEE802.15.4、ネットワーク方式としてZigBeeが国際標準規格として広く使われています。スマートメーター向けの物理層の修正規格はIEEE802.15.4gと呼ばれ、2012年3月に標準化されました。

  • 沖電気工業株式会社は通称をOKIとします。
  • ZigBeeは、ZigBee Allianceの登録商標です。
  • その他、本文に記載されている会社名、商品名は一般に各社の商標または登録商標です。
本件に関する報道機関からのお問い合わせ先
広報部
電話:03-3501-3835
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通信システム事業本部 スマートコミュニケーション事業部
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