2009年3月25日
特定方向からの音を分離・抽出する組み込み機器向け「小型音源分離モジュール」を開発
不要な音をシャットダウン、聞きたい音だけ鮮明に

小型音源分離モジュール
OKIは、このたび組み込み機器向け「小型音源分離モジュール」を開発しました。本品は、複数のマイク入力に対し信号処理を施すことにより、特定方向から入力された音のみを分離・抽出する「音源分離技術(注1)」を小型モジュール化し、小型機器への搭載を可能としたものです。
近年、携帯端末やナビゲーションシステム、テレビ会議システムなど、様々な場面において音声認識や遠隔通話が身近なものとなってきました。利用場面も広がり、周りの人の声や雑音、室内の残響など従来想定していなかった環境下でも利用されるようになっています。これらの話者以外の音源の混入による認識性能の低下、通話品質の劣化を改善する技術として「音源分離技術」が注目されています。
しかし、従来の音源分離手法では数多くのマイクを使用しなければならず、小型化が困難でした。そこで、OKIは、早稲田大学と共同で、少数のマイクロホンで「特定方向からの音を分離・抽出する「音源分離技術」」(注2)を開発し、本技術を利用して携帯端末などに搭載可能とするべく「小型音源分離モジュール」を開発しました。
「小型音源分離モジュール」は、4つのマイクに入力された信号を用いて数種類の指向性を形成し、周波数毎に目的とする音声の成分と雑音成分を分離します。本モジュールの主な特長は以下のとおりです。
- 処理遅延が少なく、会話などのタイミングを阻害しない
- 演算量が少なく、携帯電話などのミドルウェアとしても搭載可能
- マイクの特性ばらつきに強く、安価で小型のマイクが使用可能
これらの特長によりモジュールの小型化が達成され、様々な機器へ組み込むことが可能となりました。
本モジュールを搭載することにより、TV会議システムや携帯端末などによる通話時に、周辺で大きな騒音があったとしても、それを抑圧して、話者の声が相手に伝わり易くなるほか、ハウリングの防止も実現されます。このほか車載端末や、家電製品のリモコンなどへ搭載し、音声認識技術と組み合わせて音声による操作を可能とします。
今後、OKIは、「小型音源分離モジュール」を情報通信機器市場および情報家電市場向けに積極的に展開するため、本モジュールの製品化を目指します。
小型音源分離モジュール 仕様
- モジュール外寸
- 4.5cm × 4.5cm、厚さ1cm
- 使用マイク
- MEMS無指向性マイク4個
- インタフェース
- スピーカ出力端子
Phoneジャック
RS232C - 電源容量
- 5V
用語解説
- 注1:音源分離技術
複数の音源や各種環境音が混ざり合った状況から、目的とする音源のみを抽出する技術
- 注2:特定方向からの音源を分離・抽出する「音源分離技術」
特定方向から入力された音のみを分離、認識する音源分離技術は、経済産業省による「平成19年度戦略的技術開拓」の一環として、早稲田大学 小林哲則教授との共同開発によるものです。
- 沖電気工業株式会社は、グローバルに認知される成長企業を目指し、通称をOKIとします。
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