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プレスリリース

2009年1月8日

歩行者の安全を支援する世界初の携帯電話用DSRC車々間通信アタッチメントを開発

携帯電話に接続し、歩行者と車両間の位置情報交換を実現

OKIは、このたびDSRC(注1)車々間通信システムを携帯電話に接続して歩行者と車両間の通信を実現する、世界で初めての携帯電話用DSRC車々間通信アタッチメント(以下「安全携帯アタッチメント」)を開発しました。「安全携帯アタッチメント」を携帯電話に接続するだけで、歩行者は車々間通信装置を搭載した車両と直接位置情報の交換が可能となり、歩行者の安全に寄与します。

現在、安全・安心な道路交通の実現に向けて、安全運転支援用車々間通信システムの開発が進められています。OKIは車々間通信の開発で培った技術を応用し、交通安全のための人車間通信システム「SPAN System」の研究・開発にも取り組んでいます。これは、歩行者や自転車乗用者など、交通事故死者数全体の4割以上を占める、いわゆる交通弱者に対する安全性向上を実現するものです。その一環として、2007年5月には、国民の8割以上に普及している携帯電話を活用した、歩行者安全支援の可能性を示す「安全携帯端末」を発表しました。「安全携帯端末」では、GSM(注2)携帯電話に超小型DSRC無線モジュールを内蔵しましたが、システムの評価、歩行者安全支援アプリケーションの検討および効果検証をより容易とするために、国内の携帯電話に接続して使用することができるものとして、このたび「安全携帯アタッチメント」の試作に成功しました。

「安全携帯アタッチメント」は、「安全携帯端末」のシステムをベースにし、GPS(注3)による測位や、DSRCによる定期的な測位データの送信に対応しています。車両からのDSRCパケットを受信するとその情報をUART(注4)により携帯電話に伝送することができます。また、携帯電話から「安全携帯アタッチメント」に対してUART経由でコマンドを送信することにより、特定のDSRCパケットを送信することが可能です。これにより、「安全携帯アタッチメント」にUARTインターフェースを実装する携帯電話などの外部装置を接続すれば、そのプラットフォーム上でアプリケーションの開発を行うことが可能になっています。

さらに、GPS受信器に加えて、加速度センサと磁気センサも搭載しましたので、GPSによる測位の補完や慣性航法(注5)などの測位性能を向上するための開発も可能です。

また5GHz帯を使用するDSRC通信装置を携帯端末に組み込む場合、人体による電波減衰の影響を受けますが、携帯電話用ネックストラップにアンテナを組込むことによりこれを解消しました。歩行者が首から下げることにより、人体の前後にそれぞれ1つずつアンテナが位置するようになるため、人体による電波減衰の影響を回避することができます。

本製品を利用することにより、歩行者が普段持ち歩いている携帯電話から自身の位置をDSRC車々間通信機能により周辺車両へ通知するとともに、周辺車両の位置情報を取得することが可能になります。また、相互の位置関係により交通事故発生の可能性が高い場合に、事前に注意喚起を行うことが可能になり、2010年度からの「歩行者・道路・車両による相互通信システム」(注6)へ技術的貢献を果たすと共に、交通弱者事故低減の実現に寄与していきます。

さらに今後は、携帯電話から歩行者への有効な注意喚起手段や、歩行者と車両間の意思表示方法など、効率的な安全支援アプリケーションの開発を進めていきます。また、国内各キャリアの携帯電話に接続できるように、インターフェース部、ドライバ部およびアプリケーション部に拡張性を持たせていく予定です。さらには、今後期待されるUHF帯の車々間通信機能の実装やIEEE802.11p(注7)への拡張、3G携帯電話への搭載可能なモジュール開発も計画しています。

弊社は、安全運転支援システムの普及・発展に向け、車々間通信システムの車載装置とあわせて本製品を積極的に開発・販売していきます。

システム構成

運用イメージ

「SPAN System」について

OKIでは、歩行者、自転車乗用者などのいわゆる交通弱者に対し、安全性向上を実現するための無線通信システムである「SPAN System」(Safety Personal Area Network System)を提唱し、開発を進めています。

2007年5月に発表した「安全携帯端末」および今回の「安全携帯アタッチメント」は、「SPAN System」の実現を目指し開発したものです。

用語解説

  • 注1:DSRC(Dedicated Short Range Communications)

    ETCや商用車管理システム等の路車間通信に用いられる狭い範囲を対象とした通信方式。現在まで光と電波を用いる2つの方式が開発されており、通信可能な範囲は一般に数メートルから数百メートルで、駐車場、物流センタ、ガソリンスタンド、コンビニなどでの活用が考えられている。

  • 注2:GSM(Global System for Mobile Communications)

    第二世代携帯電話(2G)の方式の一つ。欧州・アジア(日本、韓国を除く)・北米などの210以上の国や地域でサービスが行われている。通信方式にはTDMA方式を採用している。

  • 注3:GPS(Global Positioning System)

    全地球測位システムと言い、地球上の現在位置を調べるための衛星測位システム。

  • 注4:UART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)

    パソコンのシリアルポートなどに使われる通信回路。

  • 注5:慣性航法

    搭載するセンサのみによって自らの位置や速度を算出する慣性航法装置を用いた航法。

  • 注6:歩行者・道路・車両による相互通信システム

    内閣府が国の情報化の基本戦略として2006年1月に発表した「IT新改革戦略」中の、「インフラ協調による安全運転支援システム」の一部で、歩行者の位置を特定し、車両や道路と無線通信を行うシステムとして示されている。

  • 注7:IEEE802.11p

    DSRC通信向けの規格として、ネットワークや各種インターフェースの規格を決める活動を行っているIEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers Inc.)で現在検討されている。

  • 沖電気工業株式会社は、グローバルに認知される成長企業を目指し、通称をOKIとします。
  • 本文に記載されている会社名、商品名は一般に各社の商標または登録商標です。
本件に関する報道機関からのお問い合わせ先
広報部
電話:03-5403-1247
本件に関するお客様からのお問い合わせ先
官公システム事業部 無線技術研究開発部
電話:046-847-5139
  • 各リリースの記載内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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