2008年10月1日
「グリーンITアワード2008 審査員特別賞」を受賞
無線ネットワーク応用による「流通店舗向け省エネシステム」の有効性を実証

グリーンITアワード2008荒川泰彦審査委員長より贈呈
OKIは、このたび開発した「流通店舗向け省エネシステム」により、グリーンIT(注1)推進協議会主催「グリーンITアワード2008」の「ITによる社会の省エネ部門」において、審査員特別賞を受賞しました。今回の受賞では、OKIが実際の流通店舗網において行った店舗毎の省エネ制御に加え、流通店舗本部においても全店舗の環境とエネルギー使用に関するデータの収集と管理が容易に行えることを実証し、さらには、流通店舗以外にも幅広く応用を可能としたことが高く評価されました。
2008年度省エネ法の改正で、コンビニエンスストアや飲食店などの一定規模以上の事業者やフランチャイズ事業者に対して、事業者としてのエネルギー使用量の届出が義務付けられました。しかし、これまで多くの店舗では、設備機器個々に対する取り組みが中心であったため、店舗全体として総合的な省エネ管理を行うための、店舗毎のエネルギー使用状況もまだ十分に把握できていないのが現状です。これらの各店舗を統括し、省エネ管理を実現するためには、抱えている店舗固有の問題解決を行うとともに、情報通信技術を活用した省エネシステムの構築が注目され始めています。
このような背景の中、OKIは、個々の機器に対する省エネ制御ではなく、無線センサネットワークから収集した店舗内のさまざまなデータを情報化することに着目しました。OKIでは、これらの情報化されたデータに対して、状況に応じた処理を行うコンテキストアウェアネス技術(注2)を用い、総合的に機器制御を組み合わせて効果的に省エネを実現する「流通店舗向け省エネシステム」を開発しました。
本システムは、ZigBee®(注3)無線センサネットワークを利用することにより、各店舗毎にリアルタイムで複数の設備を制御する「省エネ制御コントローラ」と、流通店舗本部による各店舗・地域単位のエネルギー使用状況を把握し管理を行う「省エネ測定サービス」から構成されます。「省エネ制御コントローラ」は、店舗内外における温度・湿度などの環境情報と電力使用量情報を収集し、リアルタイムに快適度に応じた省エネ制御を行います。一方、「省エネ測定サービス」は、流通店舗本部のエネルギー管理者に「省エネ制御コントローラ」で情報化されたデータから、店舗・地域単位でのエネルギーの使用状況と温度・湿度などの環境情報を収集し、効果的な省エネ計画の推進をサポートします。
OKIでは、今回の受賞を踏まえ、無線センサネットワーク技術と情報通信技術を活用したCO2の効果的な削減とさらに省エネ効果を高める技術開発を行うことにより、今後とも先進的な省エネ管理サービスの実用化を図っていきます。
本システムの主な特長
- 「省エネ制御コントローラ」
- コンテキストウエアネス技術を活用した省エネ制御
- ZigBee無線センサネットワークによる環境情報取得
- 業界標準のLonWorksを活用した機器制御
- 「省エネ測定サービス」
- 店舗網に対応した管理機能
- 環境情報と電力使用量の収集分析機能
グリーンIT推進協議会について
新技術、IT技術の環境貢献、環境・IT経営の啓発普及、海外のフォーラムなどとの国際連携、国際シンポジウム開催、IT省エネ技術の抽出・ロードマップ作成、環境負荷低減(CO2排出量削減可能性など)の定量的調査・分析などを目的とした産業界が主体の協議会です。IT関連7団体に加え、自動車、建設、流通関係団体も参加しています。
グリーンITアワードについて
優れた省エネ効果を持つIT機器、ソフトウェア、サービス、ソリューションなど、ならびにそれらを活用して優れた省エネ効果を実現した提案などを表彰し、「ITの省エネ」および「ITによる社会の省エネ」を両輪とする「グリーンIT」の取り組みを一層加速するため、グリーンIT推進協議会により今年度から創設されたものです。。
紹介サイト
用語解説
- 注1:グリーンIT
ITをより地球に優しいものにするため、または、ITを効率的に使うことで地球に優しい環境を作るための活動。
- 注2:コンテキストアウェアネス技術(Context Awareness)
ユーザが置かれた状況を表す情報をコンピュータが能動的に収集・処理し、状況に応じた処理を行う技術。
- 注3:ZigBee
短距離無線通信規格の一つ。低速で伝送距離も短いが、代わりに省電力で低コストという利点がある。家庭の場合、照明からホームセキュリティシステムまで、すべてを無線でコントロール可能なネットワークを構築できるようになる。物理層のインターフェースにはIEEE 802.15.4が使われ、無線LAN規格のIEEE 802.11bと同じ2.4GHz帯の周波数帯域を16のチャネルに分割して利用する。データ転送速度は、最大250kbps、伝送距離は、屋内30m / 屋外70m、一つのネットワークに最大約64,000個の機器を接続できる。
- 沖電気工業株式会社は、グローバルに認知される成長企業を目指し、通称をOKIとします。
- WISLINKは、沖電気工業株式会社の商標です。
- ZigBeeは、Koninklijke Philips Electronics N.V.の登録商標です。
- LonWorksは、米国エシュロン社の登録商標です。
- 本システムは、独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業の成果を活用しています。
- その他、本文に記載されている会社名、商品名は一般に各社の商標または登録商標です。
- 本件に関する報道機関からのお問い合わせ先
- 広報部
電話:03-5403-1247
- ※各リリースの記載内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。
