2008年9月22日
TTS技術による音声LSI用データ作成サービスFlexvoice(SM)の提供を開始
英・中・韓 3ヵ国語対応で音声LSIビジネスを海外市場に展開
OKIは、Text to Speech技術(テキスト音声変換技術、以下、TTS)を活用した音声LSI用データ作成サービス「Flexvoice(SM)」の提供を、本日より開始します。TTSとは、テキストデータを入力すると、それを音声データに変換し出力する技術です。本サービスは、英語・中国語・韓国語の3ヵ国語に対応し、これにより、OKIは、家電・電子機器・住宅設備などの高機能化、高付加価値化が進む海外市場において、音声LSIのビジネスをさらに拡大していく計画です。
開発の背景
近年、国内市場では、"人にやさしく"との観点からユニバーサルデザインが普及し、住宅設備(給湯器・警報機など)・家電・車載電子機器などを中心に、音声ガイダンス機能が定着してきています。同様に、中国を初めとする海外市場においても、音声ガイダンス機能へのニーズが高まりつつあります。
OKIは、20年以上にわたり、国内市場を中心に音声LSIの販売を行ってきました。音声LSIに用いられる音声データを作成するため、ナレーターの手配から録音、データの分析・編集まで一貫したサービス体制を構築し、これまでも多くのお客様にご利用いただいてきました。しかし、録音による音声データ作成には、発話表現や音声編集に関する特殊なノウハウが求められるため、海外市場においては、それらの技術を有するナレーター、録音スタジオ、録音・編集エンジニアを現地で手配し、質の高い音声データを作成することは極めて困難でした。
そこで、OKIでは、TTS技術を活用し、英語・中国語・韓国語で簡単にガイダンス用の音声データを作成できるサービス「Flexvoice(SM)」を新たに構築しました。これにより、場所を問わず、PC上で高品質な音声データの作成ができ、海外市場においても音声LSIの普及を加速することができます。また、将来的には、欧州やその他諸国の言語などについても、新たに追加対応することを検討していきます。
本サービスの特長
- 音声データの作成期間を短縮
従来のスタジオ録音方式では、音声データの完成までに1~2週間を要していましたが、本サービスでは、PC上で簡単に音声データの作成が可能です。また、細かな表現・言い回しの変更や、フレーズの追加・削除に柔軟に対応できるため、様々なパターンの音声データを作成し、それをデモボードで手軽に確認することができます。さらに、OKIのOTP/P2ROM(注1)内蔵音声LSIとの組合せで少量多品種の生産にも対応していますので、試作機での市場調査にはまずTTSで作成した音声を使用し、量産時にはプロのナレーターにより録音した音声に切替えるといった使い分けも可能です。
- 費用の削減
ナレーターや録音スタジオの手配に要していた費用が不要になります。
- TTSの特長を最大限に活用した音声LSIのトータルサポートを提供
「Flexvoice(SM)」は、音声LSIのデモボード「Flexvoice(SM)demo board」を購入して頂き、同梱されている専用PCツール「Speech LSI Utility」で利用が可能です。また、本サービス専用のWEBサイトでは、TTS音声の試聴を含むTTS関連の情報に加え、各種効果音ライブラリ、音声LSIの商品ラインナップ、技術情報、デモボード購入方法等、OKI音声LSIに関する豊富なコンテンツを掲載しています。
OKIは、今後も「良い音」にこだわり、お客様の幅広いニーズに応じた地域別、機能別商品の開発やサービスの拡充を行っていきます。
「Flexvoice(SM)」対応の音声仕様
- 対応言語:英語・中国語(北京語)・韓国語
- サンプリング周波数:16kHz
- ビットレート:16bit PCM(注2)
- ピッチ・スピードコントロール機能対応
専用PCツール「Speech LSI Utility」の仕様
- OKI音声LSI用ROMデータの作成
- TTS音声の生成
- 音声波形の編集
- デモボードコントローラ
音声LSIサポートWEBサイトの内容
- OKI音声LSIの紹介
- 「Flexvoice(SM)」サービスの概要
- デバイスセレクション
- デモボード購入方法
- 開発者用技術資料
- 著作権フリー効果音ライブラリ(準備中)
用語解説
- 注1:OTP/P2ROM(One Time Programmable ROM / Production Programmed ROM)
OTPは、プログラムの書込みが1度だけ可能な読み出し専用の不揮発性メモリ。
P2ROMは、プログラムの書込みを生産工程内で行うOTP。従来のマスクROMに比べ、生産リードタイムが短い、マスクチャージ費用が不要などといった特長がある。 - 注2:PCM(Pulse Code Modulation)
パルス符号変調。音声信号をデジタル化するために使用される最も一般的な方式。
- 沖電気工業株式会社は、グローバルに認知される成長企業を目指し、通称をOKIとします。
- 本文に記載されている会社名、商品名は一般に各社の商標または登録商標です。
- 本件に関する報道機関からのお問い合わせ先
- 広報部
電話:03-5403-1247 - 本件に関するお客様からのお問い合わせ先
- シリコンソリューションカンパニー 販売本部 営業企画部第二チーム
電話:03-5445-6027
- ※各リリースの記載内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。
