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プレスリリース

2008年7月7日

電源ノイズに強いオーディオCODEC LSIのサンプル出荷を開始

オンチップレギュレーターを搭載し、電源電圧変動除去比率 90dB以上を実現


ML26123

OKIは、ポータブル機器の録音再生に最適な16bitモノラルオーディオCODEC LSI 「ML26123」のサンプル出荷を本日より開始します。本LSIは、電源電圧変動除去比率(注1)(以下、PSRR)を大幅に改善し、電源回路や周辺部品によるノイズに影響されることなく、安定したオーディオ性能を発揮することができます。加えて、コンポジット信号(注2)出力用ビデオアンプを搭載し、幅広いポータブル機器の要求に対応することが可能です。本LSIはこれらの機能をわずか2.56mm×2.46mmの超小型パッケージサイズで実現しています。本LSIは、2008年10月より量産出荷を開始します。

開発の背景

近年、デジタルビデオカメラなどポータブル機器の小型化がますます進み、部品を搭載する基板面積の制約から、微弱信号を取り扱うオーディオLSIの近くに電流変動の大きなLSIを実装せざるをえなくなってきました。その結果、たとえばマイク録音している音声データをフラッシュメモリーに書き込みする際に発生する低周波の電源ノイズがマイクアンプに重畳し、従来品に搭載しているノイズ除去用ノッチフィルター(注3)だけではノイズを除去できないといった問題が生じるようになりました。

そこでOKIは、オンチップレギュレーター(注4)を搭載することにより、電源ノイズの影響を受けやすいアナログ回路の特性を安定化させたオーディオCODEC「ML26123」を開発しました。本LSIは、PSRR:90dB以上(従来比 500倍以上)を実現しましたので、電源環境や実装条件によらず安定したオーディオ性能を発揮することができます。

ML26123の特長

  • 電源環境によらず安定したオーディオ性能を実現

    劣悪な電源環境でも安定した録音・再生を実現するために、本LSIはCODEC部の電源用にオンチップレギュレーターを搭載しました。これにより、PSRRは90dB以上となり、従来品に比べ約500倍も向上しました。

  • 超小型パッケージ技術を採用

    OKIの超小型パッケージ技術であるW-CSP(注5)を採用することで、2.56mm×2.46mmの超小型パッケージで実現しました。また、本LSIはW-CSP以外に、5mm×5mm 32pin QFNにも対応しています。

  • ポータブル機器に適した音響機能

    ポータブル機器で高音質な録音を実現するために、本LSIには3種類の音響機能を搭載しました。

    1. 5バンド ノイズ除去用ノッチフィルター

      特定周波数のノイズを取り除くために使用するフィルターです。除去したいノイズの周波数は任意に設定することができます。

    2. 5バンド プログラマブルイコライザー(注6)

      再生時の音響補正に使用するためのイコライザーです。イコライザーの特性は任意に設定することができます。

    3. 風切音除去用ハイパスフィルター

      ポータブル機器での録音において、耳障りな風切音を除去するためのハイパスフィルターです。従来品に搭載していた風切音フィルターから機能拡張し、カットオフ周波数を8種類、1次、2次フィルターから選択できるようになりました。

  • AV出力用ビデオアンプを搭載

    ポータブル機器に搭載されているAV端子の出力用に、本LSIはコンポジット信号出力用ビデオアンプを搭載しました。通常、ビデオアンプの出力端子にはLSIより大きな外付けコンデンサーが必要ですが、本LSIでは不要です。これにより外付けの部品点数が削減でき、機器のコストダウンと実装面積の低減が可能です。

  • デジタルマイクインタフェースを搭載

    本LSIは、デジタルマイクを接続できるインタフェース回路を搭載しました。デジタルマイクはマイクに内蔵した回路で音声信号をデジタル化するため、マイクとオーディオCODECの距離が離れていた場合でも、信号経路の途中で外乱ノイズが重畳されないというメリットがあります。

今後の展開

OKIは今後も小型スピーカーシステム向けのオーディオDAC LSIなど、小型、薄型パーソナルモバイルアプリケーションに向けて、豊かな音を表現できるサウンドLSI商品のラインアップを増やしていきます。なお、オーディオLSIの技術および商品に関しては、OKIのサイトをご覧ください。
紹介サイト

OKIオーディオLSIの比較表

  ML26123 ML2612ファミリー ML26121
マイク入力 モノラル モノラル ステレオ
CODEC モノラル モノラル ステレオ
オンチップレギュレーター 搭載 非搭載 非搭載
ビデオアンプ 搭載 非搭載 非搭載
スピーカーアンプ モノラル モノラル モノラル
ヘッドフォンアンプ 搭載 非搭載 搭載
風切音除去フィルター 1次/2次 選択可 2次 1次/2次 選択可
録音時ノッチフィルター 5バンド 5バンド 5バンド
再生時プログラマブルイコライザー 5バンド 5バンド 5バンド

販売計画

商品名
ML26123HB 25pin W-CSP、2.56mm×2.46mm
ML26123GD 32pin QFN、5mm×5mm
サンプル出荷時期
2008年7月
評価ボード出荷時期
2008年7月
量産出荷時期
2008年10月

商品の概要/特長

  • モノラルマイク入力アンプ、モノラルマイク駆動用バイアス回路
  • ALC/リミッター
  • モノラルCODEC
    1. ADC SNR 92dB
    2. DAC SNR 95dB
  • 同時録音再生可能
  • CODEC部電源用オンチップレギュレーター
  • 外付けコンデンサーが不要なコンポジット信号出力用ビデオアンプ
  • 420mW モノラル8Ωスピーカーアンプ
  • モノラルヘッドフォンアンプ兼ラインアンプ
  • 豊富な音響機能を選択可能
    1. 風切音除去フィルター
    2. 録音時ノッチフィルター
    3. 再生時プログラマブルイコライザー
  • シリアル・オーディオ・インタフェース
  • ボリューム、ミュート機能
  • ライン入力ミキシング
  • サンプリング周波数:8k、11.025k、12k、16k、22.05k、24k、32k、44.1k、48k Hz
  • 駆動電圧

    レギュレーター部(HVDD2):2.7V~3.6V
    スピーカ、ビデオアンプ部(HVDD1):2.7V~3.6V

  • パッケージ

    ML26123HB:25pin W-CSP(2.56mm×2.46mm)
    ML26123GD:32pin QFN(5mm×5mm)

用語解説

  • 注1:電源電圧変動除去比率(PSRR、Power Supply Rejection Ratio)

    電源電圧の変化に対する出力の影響を示す。大きな値ほど電源電圧の変動に対して、出力が安定していることを示す。

  • 注2:コンポジット信号

    テレビジョン映像を構成する輝度信号、色信号を合成して同時に扱えるようにした複合映像信号のこと。

  • 注3:ノッチフィルター

    特定周波数のゲインを減衰させることで、特定周波数のノイズを除去することができるフィルター。録音時に重畳する特定周波数のノイズを除去するために使用する。

  • 注4:レギュレーター

    外部ノイズなどによる電流の乱れを補正し、安定した電流を供給する回路。

  • 注5:W-CSP(Wafer level Chip Size Package)

    ウェハー状態で一括してパッケージングを行う技術。チップと全く同じ外形寸法にまでLSIパッケージを小型化できる。

  • 注6:プログラマブルイコライザー

    中心周波数、カットオフ周波数を任意に調整して設定することができるイコライザー。

  • 沖電気工業株式会社は、グローバルに認知される成長企業を目指し、通称をOKIとします。
  • 本文に記載されている会社名、商品名は一般に各社の商標または登録商標です。
本件に関する報道機関からのお問い合わせ先
広報部
電話:03-3580-8950
本件に関するお客様からのお問い合わせ先
シリコンソリューションカンパニー 販売本部 営業企画部 第二チーム
電話:03-5445-6027
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