2008年5月12日
顔検出機能をLSIなどに実装する「顔画像処理ハードウェア IP」を発売
「FSE Ver.3」の顔検出機能をCPU処理能力の低い組込機器でも高速に実現
OKIは、このたび顔画像処理ミドルウェア(注1)「FSE™(Face Sensing Engine™)」の顔検出機能をLSIなどに実装する「顔画像処理ハードウェアIP(注2)」を開発し、本日から販売を開始します。画像から複数の人の顔を検出する機能を、少ないCPU処理量で高速に実現するため、CPU処理能力が低い組込機器でも適用が可能です。
OKIでは、顔画像処理ミドルウェア「FSE」を携帯電話市場、デジタルカメラ市場へ提供し、好評を得てきました。2006年11月から販売している「FSE Ver.3」では、画像から複数の人の顔を検出し、個人を識別する機能を提供しており、デジタルカメラの顔検出オートフォーカス機能などで採用されています。最近は、これらの機器の使い勝手をさらに向上させるため、より速く応答できる顔検出機能が求められるようになってきました。その実現には、高い処理能力のあるCPUが必要ですが、CPUの処理能力を高めると、バッテリでの使用時間が短くなるという問題がありました。そのため、CPUでの処理能力を変えることなく高い応答性を実現する顔検出ソリューションの提供が必要でした。
このような市場ニーズに応えるため、OKIは、顔検出機能のCPU処理量が多い部分をハードウェアロジックで実現し、LSIで実装する「顔画像処理ハードウェアIP」を開発しました。本製品を使用することで、CPUの処理能力が高くない組込機器でも、30fps(注3)という高速での顔検出を実現することができます。また、ロジックゲートサイズ300Kゲート未満というコンパクトなものであるため、LSI部分のコストも低く抑えています。なお、本製品のソフトウェアインタフェースは「FSE Ver.3」と同様なので、アプリケーション部分を変更することなく、本製品への置き換えができます。
OKIは、「顔画像処理ハードウェアIP」の販売により、すでに顔検出機能を搭載している中上位機種のデジタルカメラへの採用拡大に加え、CPU処理能力の制約から従来「FSE」を搭載できなかった比較的低価格なデジタルカメラやカメラ付き携帯電話など、様々な組込機器への採用拡大を目指していきます。また、顔検出機能に引き続き、個人識別機能のハードウェア IPの開発、提供を行う予定です。
なお、本製品は、2008年5月14日から16日まで東京ビックサイトで開催される「第11回組込システム開発技術展」でOKIネットワークLSIの展示ブース(ブースNo.東49-23)に出展します。
主な仕様
- ゲートサイズ
- 約300Kゲート
- フレームレート
- 30fps(入力画像QVGA)
販売計画
- 標準価格
- オープンプライス
- 出荷時期
- 2008年5月14日
- 販売目標
- 今後2年間で2,000万ライセンス
用語解説
- 注1:ミドルウェア
OS上で動作し、アプリケーションソフトに対してOSよりも具体的な機能を提供するソフトウェア。OSとアプリケーションソフトをつなぐ性格のもの。
- 注2:ハードウェアIP
LSIを構成するための特定機能を実現するための部分的な回路情報。一般的に、カスタムLSIなどに組込高速・低消費電力で特定機能を実現する。
- 注3:fps(frame per second )
動画の滑らかさを表す指標のこと。1秒間に何枚の画像を処理しているかを示す。
リリース関連リンク
- 沖電気工業株式会社は、グローバルに認知される成長企業を目指し、通称をOKIとします。
- 株式会社沖ネットワークエルエスアイは、通称をOKIネットワークLSIとします。
- FSE、Face Sensing Engineは沖電気工業株式会社の商標です。
- その他、本文に記載されている会社名、商品名は一般に各社の商標または登録商標です。
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- OKI 広報部
電話:03-3580-8950 - 本件に関するお客様からのお問い合わせ先
- OKI ヒューマンセンシングベンチャーユニット
お問い合わせフォーム - OKIネットワークLSI マーケティング本部
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