2008年3月6日
豊田自動織機に「リアルタイム地震防災システム」を納入
自動車工場の地震対策に活用
OKIは、緊急地震速報(注1)を活用した「リアルタイム地震防災システム」を株式会社豊田自動織機(社長:豊田 鐵郎、愛知県刈谷市、以下 豊田自動織機)長草工場(愛知県大府市)へ納入しました。本システムは気象庁の緊急地震速報と、P波地震計により地震の初期微動(P波)(注2)を感知し、主要な揺れ(S波)(注3)が来る前にアラームを発報するとともに、ガスやガソリンの供給遮断を自動制御で行い、未然に人的被害や二次災害を防ぐものです。
主に自動車を製造している豊田自動織機 長草工場では、さまざまな危機管理対策に取り組んでいます。とりわけ本工場が、駿河湾海底の駿河トラフと呼ばれる海溝に近接することから、近い将来の大規模地震発生への対策が検討されていました。今回「リアルタイム地震防災システム」を導入するのは、(1) 地震災害から従業員、地域住民の安全を確保すること、および (2) 工場の被害を最小限に食い止め、災害後における迅速な生産復旧することを目的としています。
地震災害の大半はS波到達以降に集中するといわれています。震源地との距離にもよりますが、P波発生からS波到達までの時間差は数秒から数十秒あるため、P波の到達を早期に察知することにより、地震災害による死傷者は大幅に軽減されると期待されています。本システムでは、地震発生時に震源地付近で検知されたP波の初動データを使って求めた震源情報である「緊急地震速報」を感知し、S波の到達を事前に知らせます。加えて本システムは、3台の現地P波地震計とその解析システムを装備しており、緊急地震速報の誤報を排除するための再確認や、直下型地震で緊急地震速報が間に合わない場合でも自ら地震の発生を予知する機能も備えています。
豊田自動織機 長草工場の場合、東海・東南海を震源地とする震度6弱以上の地震を想定すると、主要動S波が到達するまで、約30数秒かかると試算されています。地震発生から緊急地震速報を受信し、なおかつ現地地震計がP波を検知するまでの所要時間は15秒前後であり、猶予時間は15秒あります。揺れる15秒前に「地震が来ます。地震が来ます。安全を確保してください。」という情報を館内放送でアラーム発信します。加えて設備稼動音で音声が聞こえにくいプレス工場では、同時にパトライトを点灯することで地震被害を最小限に留める効果が見込めます。
OKIでは「リアルタイム地震防災システム」を、これまで危険物を扱う半導体工場を中心に納入を進めてきましたが、今回の受注実績をふまえ、危機管理対策に積極的に取り組まれている各種工場へも展開を広げ、「安全・安心」をお届けしていきます。
「リアルタイム地震防災システム」概要

用語解説
- 注1:緊急地震速報
地震観測網から得られた地震発生情報を即座に伝達し、社会経済に与える損害を軽減するための情報。平成16年2月から気象庁により試験運用が開始され、平成19年10月1日から正式運用が開始されている。
- 注2:P波
地震時の最初に来る小さな揺れの地震波動のこと。伝播速度がS波と比べて5~7km/sと速く、被害を発生させるほどの力はない。Pは最初を表す「primary」の頭文字。
- 注3:S波
P波に続いて来る大きな揺れの地震波動のことで、本震とも呼ばれる。伝播速度はP波と比べて3~4km/sと遅いが、地震災害の大半はこのS波到達以降に集中する。Sは次に来ることを表す「secondary」の頭文字。
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