2008年2月27日
業界初のキャリアグレードコーデック変換機能をNGN対応セッションボーダーコントローラー「CenterStage® NX3200」に新たに搭載
異なる通信事業者間の多様なコーデック変換を実現

「Centerstage NX3200」
OKIは、2007年3月より販売してきたセッションボーダーコントローラー(注1)「CenterStage®(センターステージ)NX3200(以下 「NX3200」)」に、このたび業界初となるキャリアグレードコーデック(注2)変換機能を搭載しました。本機能は、移動網や固定網で利用されているさまざまな音声コーデック間・映像コーデック間を同時に大容量で通信可能とするもので、スムーズな異なる通信事業者間の相互接続を実現します。これにより「NX3200」は、NGNの基幹となる接続装置として、ユビキタスサービスの実現に欠くことのできない機能を拡充した製品となります。本製品は本日より販売を開始します。
通信事業者によって構築が進められているNGN(注3)と、インターネットとの連携により、今後ユビキタスサービス(注4)の実現が加速されていきます。その先にあるのは、現在の数千万人という電話加入者の電話(音声)利用にとどまらず、身の回りのあらゆるものに向けて、音声、映像、データを用いたさまざまなサービスおよびコンテンツが同時に提供される社会です。その実現には、新たなインフラ構築に加え、ユーザがサービスをいつでもどこでも利用できるようにするための、異なる事業者間でもサービスの受け渡しができる仕組みが求められます。すなわち、通信事業者間における相互接続や異なる音声・映像のコーデック同士をスムーズな接続を行う装置である大容量セッションボーダーコントローラーが必要不可欠となります。
OKIでは、来るNGNの時代に対応すべく、大容量トラヒックのIPv4-v6変換など、業界初のキャリアグレードの基本機能を搭載したセッションボーダーコントローラーとして「NX3200」を2007年3月に開発し、販売してきました。今回、新たに弊社が開発して「NX3200」に搭載したコーデック変換機能は、ATCAプラットフォーム(注5)およびDSP(注6)技術を用い、1枚のブレード上で同時に、かつ大容量の音声・映像のコーデックを変換するものです。これにより、移動網で利用されているAMR(注7)やEVRC(注8)、および固定網で主に利用されているG.711(注9)といった音声コーデック間の通信や、MPEG4(注10)、H.264(注11)といった映像コーデック間の通信をスムーズに実現します。
OKIでは、データ・音声・映像の大容量転送技術や、装置の信頼性を極限まで追求したNGN向けキャリアグレードのハードウエア・ソフトウエア開発技術をベースとし、今後もさらに通信事業者のニーズを反映した「CenterStageシリーズ」のラインアップを拡充していきます。
販売計画
- 価格
- ネットワーク構成、収容加入者数によって異なります。
- 出荷時期
- 2008年6月
- 販売目標
- 今後3年間で150台を販売。
「CenterStage NX3200」の接続例

「CenterStageNX3200」の主な特長
- トリプルプレー(注12)環境対応
映像・音声を同時に1ブレード上で処理することで、音声・映像トラヒックで同期を取りながら転送可能となり、快適なトリプルプレー環境を実現します。
- さまざまなコーデックのサポート
DSPへのプログラム追加により、将来必要となるコーデックを追加できます。
- キャリアグレードの処理チャネル数
内部での余分な処理を省き、最適な処理を可能としました。また、複数DSPによる処理により、キャリアグレードの処理チャネル数を実現しました。
- 処理遅延を最小限に削減
映像・音声のようなリアルタイム処理を目的として、最適な処理アルゴリズムにより遅延を最小となるようにしています。
- 拡張性
AMC(注13)単位での拡張が可能ですので、将来のチャネル数増加に柔軟に対応します。
用語解説
- 注1:セッションボーダーコントローラー(SBC: Session Border Controller)
IMS(IP Multimedia Subsystem)網間の接続装置。SIP(Session Initiation Protocol)の差分吸収や、メディアのコンバージョン等を行うことで、異なる事業者のIMS網間の端末間の通信を可能とする。たとえば、携帯端末と、PC端末間でのTV電話実現時に、お互いが利用しているコーデックがそのまま利用可能となり、シームレスに映像を送受信できる。
- 注2:コーデック
符号化の方式を用いて、音声や映像データの符号化(エンコード)および復号化(デコード)を行う装置。通常、端末にはこのコーデックを内蔵しているが、異なるコーデックしか持たない端末同士で通信を行う場合、コーデック変換処理(デコードし、受信側の端末がもつコーデックにエンコードする処理)が必要となる。
- 注3:NGN(Next Generation Network、次世代ネットワーク)
IP技術をベースにした通信事業者の次世代ネットワーク。ITU-T(国際電気通信連合・電気通信標準化セクタ)で国際標準化が進んでおり、日本でも通信事業者各社のNGN構築へ照準を合わせた動きが活発化している。従来の固定電話や携帯電話のサービスに加え、高品質な映像配信、テレビ電話、企業向けの高信頼性通信サービスなどを同一のIPネットワーク上で提供できる。これにより通信事業者はネットワーク構築・運用コストを削減できる上、トリプルプレー(音声、データ、映像の統合)やFMC(固定・無線通信融合)などの新サービスの提供が容易になる。また、NGNではアプリケーション構築のAPI(Application Program Interface)を公開することにより、第三者がNGNの機能を利用した独自のサービスを提供することも容易になる。
- 注4:ユビキタスサービス
ユビキタス(Ubiquitous)とは「どこにでもある」という意味で、ネットワーク、ITの進展により、利用者がいつでも、どこでも、何とでもサービスを利用できるようになることを指す。
- 注5:ATCA(Advanced Telecom Computing Architecture)プラットフォーム
ATCAは通信業者向けの次世代通信機器の業界標準規格。PICMG(PCI Industrial Computer Manufacturers Group)が策定した。高い処理能力、I/Oの拡張性の高さといった技術的な優位点を持ち、さらに規格のオープン性により、開発コストの削減、柔軟性の高さを担保する。このATCAをベースとしたハードウェアをATCAプラットフォームと呼ぶ。
- 注6:DSP(Digital Signal Processor)
音声・映像といった大量のデータを高速に信号処理を行うために特化して作られたLSIのこと。
- 注7:AMR(Adaptive Multi Rate)
音声コーデックのひとつ。移動網の標準化団体である3GPP(Third Generation Partnership Project)によって標準化され、W-CDMAでも採用されている。
- 注8:EVRC(Enhanced Variable Rate Codec)
音声コーデックのひとつ。移動網の標準化団体である3GPP2(Third Generation Partnership Project2)によって標準化され、CDMA2000でも採用されている。
- 注9:G.711
音声コーデックのひとつ。ITU-Tによって標準化され、広く電話で用いられている基本的なコーデック。
- 注10:MPEG4(Motion Pictures Experts Group phase 4)
動画と音声の高能率コーデックのひとつ。ISO(国際標準化機構)とIEC(国際電気標準機構)の共同作業部会(ISO/IEC/JTC1/SC29/WG11)によって標準化された。
- 注11:H.264
動画と音声の高能率コーデックのひとつ。ITU(国際電気通信連合)によって勧告された、ISO(国際標準化機構)よって動画圧縮標準MPEG-4の一部(MPEG-4 Part 10 Advanced Video Coding)としても勧告されている。このため、一般的には「H.264/MPEG-4 AVC」「H.264/AVC」のように両者の呼称を併記する場合が多い。
- 注12:トリプルプレー
通信サービスの1形態で、音声・映像・データ通信の3つの機能をひとつの回線で提供するもの。
- 注13:AMC(Advanced Mezzanine Card)
ATCA規格のメザニンカード。メザニンとは中二階の意味で、拡張カードの基板上にさらに差し込んで使用する拡張カードのこと。
リリース関連リンク
- 沖電気工業株式会社は、グローバルに認知される成長企業を目指し、通称をOKIとします。
- CenterStageは、沖電気工業株式会社の登録商標です。
- その他、記載されている会社名、商品名は一般に各社の商標または登録商標です。
- 「CenterStage NX3200」は、情報通信研究機構(NICT)の研究委託「次世代ネットワーク基盤技術の研究開発」の一部成果を応用しております。
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- 広報部
電話:03-3580-8950 - 本件に関するお客様からのお問合せ先
- ネットワークシステムカンパニー
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