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プレスリリース

2008年1月31日

ビデオデコーダを内蔵した車載用液晶ディスプレイコントローラLSIを開発

液晶モニターのデジタル映像信号処理に必要な機能をワンチップ化


小型液晶モニター用ML86V8207

OKIは、このたびワールドワイドビデオ信号3方式(NTSC、PAL、SECAM)(注1)に対応したビデオデコーダと、中・小型液晶モニターに必要な各種映像調整機能を搭載し高画質を実現した液晶ディスプレイコントローラ(以下、LCDコントローラ)をワンチップ化したLSIを開発しました。小型液晶モニター用LSI「ML86V8207」と中型液晶モニター用で高機能なLSI「ML86V8209」の2機種のサンプル出荷を2月より開始します。両機種ともにISO/TS16949(注2)に準拠した高信頼性を実現し、カーナビゲーションシステム(以下、カーナビ)などの車載液晶モニター用途に最適です。量産出荷開始は、「ML86V8207」が12月、「ML86V8209」が10月を予定しています。

開発の経緯


中型液晶モニター用 ML86V8209

近年、カーナビ、カーオーディオ、リアシートエンターテイメントシステムに代表される車載エンターテイメントシステムでは、地上波デジタル放送、ポータブル型のデジタルオーディオプレイヤー、車載カメラなどから出力される各種さまざまなビデオ信号に対応することが必要不可欠になってきました。また、カーオーディオなどに使用される小型モニターでは、高画質化とともに低価格化が、カーナビなどに使用される中型モニターでは、さらに高解像度、高機能化が求められています。

このような市場要求を背景に、OKIがこれまで培ってきた画像処理技術や車載システム向け信頼性技術を応用し、QVGA~VGA(注3)の小型液晶モニターには「ML86V8207」、WVGA~XGA(注4)の中型液晶モニターには「ML86V8209」を開発しました。

特長

今回開発した2機種のLSIは、液晶モニターの映像信号処理を実現するために必要なビデオデコーダ、スケーラ、オン・スクリーン・ディスプレイ(以下、OSD)、LCDコントローラなどの機能をワンチップ化したLSIです。これにより、実装面積を削減することが可能となり、スペースが限られているカーオーディオなど車載エンターテイメントシステムに最適です。

ワールドワイドの映像信号3方式をサポートし、コンポーネント映像信号D2に対応したビデオデコーダ機能は、車載システムに必要な弱電界(注5)など信号環境の悪い状況で発生する非標準映像信号に対して優れた同期安定性を提供します。また、LCDコントローラ機能は、中・小型液晶モニターを考慮し大容量外付けメモリを使用せずに高画質を実現するI/P変換(注6)、スケーリング機能(注7)、タイミングコントローラ(以下、T-CON)機能、ラインオーバーレイ機能(注8)を搭載することで多様な液晶パネルへの直接接続が可能となりました。

さらに「ML86V8209」では、デジタル映像信号とアナログ映像信号のPiP機能(注9)を実現するためのSDRAMインターフェースや、ラインオーバーレイ機能(注9)を有しており、XGAまでの表示を可能としました。これにより、カーナビなどのデジタル映像と車載監視カメラなどのアナログ映像の合成画像表示、バックモニター時のガイド表示など今後車載システムに求められる高度な映像表示が大画面で行えます。

また、両LSIともにISO/TS16949に準拠した開発を行うことで高信頼性を実現しており、車載用途に限らず広範囲な温度環境で使用される監視用モニター、中・小型液晶テレビなど幅広い分野に応用できます。

今後の展開

今後は、本LSIをベースにノイズリダクション機能の追加、LVDS(注10)などの映像信号インターフェースを採用していくことも検討し、より付加価値の高い画像LSI商品の開発、提供を行っていきます。

販売計画

商品名
ML86V8207
サンプル価格
1,200円(税別)
サンプル出荷時期
2008年2月
量産出荷予定
2008年12月
量産数量(予定)
200万個/年
商品名
ML86V8209
サンプル価格
1,500円(税別)
サンプル出荷時期
2008年2月
量産出荷予定
2008年10月
量産数量(予定)
100万個/年

(※)一般民生用途向け標準品の販売も計画しております。
     サンプル出荷時期に関しては別途お問い合わせください。

主な仕様

  • QVGA~XGAのTFT液晶パネルに表示可能(水平320-1024ピクセル、垂直240-768ライン)
  • アナログコンポジット/S-ビデオ/コンポーネント映像信号(D2)(注11)入力に対応
  • デジタル映像信号(24/16/8 bit、RGB/YCbCr、525i/525p/625i/625p(注12))入力に対応
  • NTSC/PAL/SECAM対応、適応型2次元Y/C分離方式(注13)ビデオデコーダを内蔵
  • タイトル画面、2画面合成、ラインオーバーレイ表示可能なマルチレイヤー表示機能
  • 2画面合成表示可能なピクチャ・イン・ピクチャ(PiP)、デュアルスクリーン機能
  • 1024テキスト/128フォント対応テキストベース、半透明表示可能な内部OSDコントローラ
  • ビットマップ対応の外部OSDコントローラ
  • 自然画に適したI/P変換機能
  • ノイズリダクションIC、または高画質I/P変換ICを外付け可能(オプション)
  • スタンダード(4:3)からワイド(16:9)への変換、水平/垂直拡大スケーリング機能
  • 水平駆動4種類、垂直駆動3種類のLCD用T-CON機能
  • 広い動作温度範囲 -40℃~+85℃
  • 電源電圧:I/O 3.3V、アナログ3.3V、コア2.5V
  • パッケージ

    ML86V8209 176ピンLQFP(LQFP176-P-2424-0.50-ZK)、Cuリード
    ML86V8207 144ピンLQFP(LQFP144-P-2020-0.50-ZK)、Cuリード

用語解説

  • 注1:NTSC方式  主に北米、日本、韓国で使用されるアナログTV信号

    PAL方式  主に欧州、中国で使用されるアナログTV信号
    SECAM方式  主にフランス、北欧で使用されるアナログTV信号

  • 注2:ISO/TS16949

    自動車業界の品質マネジメントシステム規格。厳しい品質管理が求められている。

  • 注3:QVGA、VGA

    液晶パネルの画素数の呼称。QVGAは320×240、VGAは640×480画素を表す。(1画素はR/G/B3色分)

  • 注4:WVGA、XGA

    液晶パネルの画素数の呼称。WVGA(ワイドVGA)は800×480または854×480画素、XGAは1024×768画素を表す。(1画素はR/G/B3色分)

  • 注5:弱電界

    電波塔から遠い、山などの障害物で電波が弱いなど、アナログ地上波信号のレベルが小さくなる信号環境。ノイズが多い映像となる。

  • 注6:I/P変換(インタレース/プログレッシブ変換)

    インタレース信号をプログレッシブ信号に変換すること。インタレース信号は一般的な映像信号形式で、飛び越し走査ともいい、画像を1ラインおきに飛び越して伝送する形式。プログレッシブ信号は、ライン飛び越しを行わず、ライン順次で伝送する形式。インタレース信号で飛び越したラインを周辺の画素データを用いて補間する。

  • 注7:スケーリング機能

    入力映像データの画素数を、ディスプレイの画素数に変換すること。水平方向および垂直方向の拡大または縮小を行う。水平方向は、均一にスケーリングする場合と、画面の中央部と周辺部とで倍率を変化させるスケーリング(パノラマモード)がある。

  • 注8:ラインオーバーレイ機能

    ディスプレイ画面上に複数本の直線を表示する機能。本LSIの表示線種は、2種4本(7節折れ線×2本、単一直線または矩形枠×2本)。

  • 注9:PiP機能(Picture in Picture)

    2画面を合成して同一画面上に表示させる機能

  • 注10:LVDS(Low Voltage Differential Signaling)

    ディスプレイとディスプレイアダプター間をデジタルで伝送する方式の1つ。
    パラレル信号を低電圧差動のシリアル信号に変換して伝送する。

  • 注11:アナログコンポジット信号(複合映像信号):輝度信号と色差信号、および同期信号がひとつの信号に重畳された映像信号形式。

    S-ビデオ信号:輝度信号と複合色差信号に分離された映像信号形式。輝度と色の間の干渉が少なく、コンポジット信号よりも高品質な伝送が可能。
    コンポーネント信号:輝度信号と2種の色差信号の3信号に分離された映像信号形式。S-ビデオ信号よりも高品質な伝送が可能。

  • 注12:525i/525p/625i/625p

    数字は映像信号の総ライン数を、「i」はインタレース、「p」はプログレッシブを表す。

  • 注13:適応型2次元Y/C分離方式

    上下のラインや左右の画素など同一画面内の画像データを利用して、垂直方向に適した方式と水平方向に適した方式を適応的に使い分けるY/C分離方式。

  • 沖電気工業株式会社は、グローバルに認知される成長企業を目指し、通称を「OKI」とします。
  • 本文に記載されている会社名、商品名は一般に各社の商標または登録商標です。
本件に関する報道機関からのお問合せ先
広報部
電話:03-3580-8950
本件に関するお客様からのお問合せ先
シリコンソリューションカンパニー 販売本部 営業企画部 第二チーム
電話:03-5445-6027
  • 各リリースの記載内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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