2007年12月3日
沖電気工業株式会社
沖電線株式会社
沖電線、ワイヤ放電加工機に用いられる黄銅線のリサイクルを開始
「循環型社会」に寄与する「OBワイヤ・リサイクル・ネットワーク」を構築
OKIのグループ企業である沖電線株式会社(本社:神奈川県川崎市、社長:服部 隆、以下沖電線)は、本日よりワイヤ放電加工機(注1)に使用される黄銅製ワイヤ電極線(注2)の回収リサイクルを開始します。沖電線では、OKIグループが取り組んでいる「循環型社会形成」の一環として、本リサイクルを「OBワイヤ・リサイクル・ネットワーク」(注3)と称し、賛同していただけるお客様を募っていきます。
沖電線は、8年前より、ワイヤ電極線に使用されるボビン(注4)の回収リサイクルを実施しており、回収実績は国内出荷数の約60%に達しています。これまで、お客様で使用済となったワイヤ電極線については、主に他の加工金属くずとともに産業廃棄物として処理業者へ売却されていましたが、沖電線では、このたび、使用済空ボビンの回収と同時に使用済ワイヤ電極線も回収しリサイクルする仕組みを構築しました。
沖電線では、当面、回収した使用済ワイヤを中国に輸出し、中国の関連会社である厦門多威沖電線有限公司(英文名OKIWELL Co., Ltd.、中国厦門市 以下OKIWELL)で商品に再生します。この再生品でも、現在のOKIWELLの生産品と同等の性能・特性および品質を確保できることが確認されたため、沖電線として今回のリサイクルに踏み切ることとしました。今後、安定した回収が進み次第、沖電線の岡谷工場(長野県岡谷市)に溶融炉を新設し、原材料から製品に至るまでを一貫して取り扱うフルフィルメント事業(注5)としていきます。
「OBワイヤ・リサイクル・ネットワーク」では、使用済ワイヤの回収量に応じて新品ワイヤをお客様へ無償納入する方針としたため、お客様にとっても大きなメリットがあります。当面は、70Kgの使用済ワイヤの回収で、新品標準ワイヤ20Kgを還元し、回収梱包袋や運送費も沖電線が負担します。近年、LME銅相場(注6)は不安定に推移していますが、この「OBワイヤ・リサイクル・ネットワーク」では銅相場による影響を受けにくいため、沖電線にとっても部材の安定調達が可能となります。
沖電線では今後の回収目標として、2008年度に20トン/月、さらに2010年度には3倍の60トン/月(国内での回収率:60%)を掲げ、リサイクルの拡大を目指します。
「OBワイヤ・リサイクル・ネットワーク」フロー

用語解説
- 注1:ワイヤ放電加工機
髪の毛ほどの太さのワイヤを使って金属を加工する機械。加工は電気の力(雷のような放電現象を起こしてそのとき発生する熱)で、金属を溶かして切断する。ワイヤ放電加工は加工物と接触しない非接触加工かつ溶融加工。
- 注2:ワイヤ電極線
ワイヤ放電加工機で使用される金属製のワイヤ。一般に銅65%、亜鉛35%の合金である黄銅が使用される。
- 注3:「OBワイヤ・リサイクル・ネットワーク」
お客様と沖電線でネットワークを構築し、OB(Oki Brass)ワイヤ(電極線の商品名)を循環させるネットワーク。(上図参照)
- 注4:ボビン
ワイヤ電極線を巻き取る巻枠で、材質はPS材もしくはABS。
- 注5:フルフィルメント事業
「フルフィルメント(Fulfillment)」は、「履行、遂行、実行」。沖電線では、原材料から製品までの一貫した社内取り込み体制を示す。
- 注6:LME銅相場
銅やアルミなど非鉄金属の個々の取引価格は、一般的に、ロンドンにある非鉄金属専門の商品取引所(London Metal Exchange)で取引される「LME価格」が基本となっている。企業間での取引価格は、このLME価格をベースに、各国、各地域における輸送コスト、支払い条件などを考慮して、LME価格+αとして当事者同士で設定され、取引が行われている。
- 沖電気工業株式会社は、グローバルに認知される成長企業を目指し、通称を「OKI」とします。
- 本文に記載されている会社名、商品名は一般に各社の商標または登録商標です。
- 本件に関する報道機関からのお問合せ先
- OKI 広報部
電話:03-3580-8950 - 沖電線 総合企画室
電話:044-754-4353 - 本件に関するお客様からのお問合せ先
- 沖電線 営業本部 営業企画部
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