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プレスリリース

2007年11月12日

指紋認証をワンチップで実現するLSI「ML67Q5250」のサンプル出荷を開始

指紋認証アクセラレータ搭載により高性能な指紋認証システムを低コストで簡単に実現


ML67Q5250

OKIは、指紋認証IP(注1)を搭載した指紋認証エンジンLSI「ML67Q5250」のサンプル出荷を本日より開始します。本LSIを使用することにより、高速処理、高精度、低消費電力を特徴とした指紋認証システムを、低コストで簡単に実現することができます。また、指紋データが容易に読み出せないセキュリティレベルの高いシステムも実現できます。

OKIでは、指紋認証に必要な高性能CPUや大きなメモリ容量を搭載していないアプリケーションにおいても、指紋認証を容易かつ低コストで行うため、指紋認証アルゴリズムをハードウェア化したIPを開発し「ML67Q5250」に搭載しました。指紋認証アルゴリズムには、National IDカードプロジェクトで多数の実績を持つスウェーデンのPrecise Biometrics AB(以下、Precise Biometrics)のDFT方式(注2)を採用しています。また、指紋センサのトップベンダのひとつである米国のAuthenTec, Inc.(以下、AuthenTec)製のスライド・センサ(注3)および、各社のタッチ・センサ(注4)に対応しています。

本LSIの特徴は、以下の通りです。

  • 高速指紋認証: 32MHzクロックで、指紋画像取り込みから認証までを 0.8秒以下で実行。
  • 低コスト: Flash/RAMを内蔵、外付けメモリ不要で最大 15指まで指紋データを登録可能。
  • 簡単実現: AuthenTec製スライド・センサを接続するだけで複雑な調整不要で、精度の高い指紋認証システムが実現可能。また、各社タッチ・センサにも対応可能。
  • 指紋データ保護機能: データ保護機能により登録指紋データの不正読み出しを防止。
  • 充実したペリフェラル(周辺機能): GPIO、USB2.0 FS デバイスコントローラ、各種シリアルポート、および外部メモリコントローラを内蔵。
  • AuthenTec製スライド・センサを搭載したソフトウェア開発キットを提供(注5): AuthenTec製AES1510 および AES2510を搭載。名刺サイズの開発ボードは電池駆動も可能で、パソコンに接続することなく指紋データの登録・認証が実行可能。

今後、OKIは、タッチ・センサを搭載したソフトウェア開発キットのリリース、および指紋認証モジュール(注6)の提供を予定しています。また、ISO準拠の指紋認証アルゴリズム(注7)に対応したLSIの提供等、生体認証向けのLSI事業を拡大していく計画です。

AuthenTec, Inc. Worldwide Sales VP Art Stewart氏のコメント

「OKIのML67Q5250とAuthenTecの指紋センサを搭載した本LSIのリファレンスデザインは、今後AuthenTecの指紋センサにとっても、適用アプリケーションを更に拡大するものと考えています。AuthenTecのパテントであるTruePrint® テクノロジーをベースとした、この新しいターンキー・ソリューションを用い、商品を開発・製造するメーカーは、利便性とセキュリティ性の高い新商品をスピーディに開発し、お客様へ提供できるようになります。そして、これが現在グローバルに進む指紋生体認証の急速な浸透を後押しするものと期待しています。」

Precise Biometrics AB CEO Thomas Marschall氏のコメント

「わずか1年前に締結したライセンス契約が、Precise Biometricsの生体認証技術を搭載したこのユニークな商品のリリースに貢献できたことを大変嬉しくまた誇りに思います。そして、私はOKIのML67Q5250のリリースが、多くの関心を集めるものと確信しています。それは、その高速認証、高いセキュリティレベル、低消費電力、指紋データ格納用メモリの内蔵と低コストといった特長だけでなく、指紋認証アクセラレータの内蔵により開発段階におけるリソースとコストの低減がメーカーにとって魅力的であるからです。」

販売計画

  • サンプル出荷開始時期: 2007年11月
  • ソフトウェア開発キット出荷開始時期: 2007年12月
  • 量産出荷開始時期: 2008年4月
  • 生産予定数: 月産20万個

用語解説

  • 注1:指紋認証IP

    指紋認証アルゴリズム処理の中で、ハードウェアに変換することによって効果的な高速化が可能な部分を抽出し、ハードウェア化したIP。

  • 注2:DFT方式の指紋認証アルゴリズム

    DFT(Discrete Fourier Transform:離散フーリエ変換)方式の指紋認証アルゴリズム、周波数解析方式とも呼ばれ、指紋の凹凸を波形データに変換して照合する方式。
    現在主流のマニューシャ方式、パターンマッチング方式に対して指紋の形や乾燥・手荒れなどによる登録拒否率が極めて小さい。

  • 注3:スライド・センサ

    指をスライドして指紋画像を取り込むタイプの指紋センサ。ノートPCや携帯電話に広く採用されている。

  • 注4:タッチ・センサ

    指を表面にタッチして指紋画像を取り込むタイプの指紋センサ。

  • 注5:ソフトウェア開発キット(SDK:Software Development Kit)

    お客様がプログラムを開発するための開発ボード、サンプルプログラム、ドライバ、および各種ドキュメントなどの総称。

  • 注6:指紋認証モジュール

    本LSIに加え、AuthenTec製ライン型センサ、水晶発振子、レギュレータ、コネクタなどを小型PCB基板に実装したもの。この基板上で指紋データの登録・認証が可能で、コネクタを経由して認証結果を読み出すことが可能。

  • 注7:ISO準拠の指紋認証アルゴリズム

    ISOは、International Organization for Standardization の略で国際標準の策定機関。指紋認証については、特徴点抽出法(Minutiae)方式が、ISO/IEC-19794-2で規定されている。

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