2007年6月20日
世界最小16bitオーディオCODEC LSIのサンプル出荷を開始
プログラマブルなフィルター/イコライザー機能を内蔵し、低ノイズ録音再生が可能に

ML2612/ML2614
OKIは、ポータブル機器での録音再生に最適な世界最小の16bitオーディオCODEC LSI「ML2612ファミリ(ML2612/ML2614/ML2616)」のサンプル出荷を本日より開始いたします。中でもML2614/ML2616は、OKIのW-CSP(注1)技術を用いることで、世界最小パッケージ2.0 mm×2.5mmを実現しました。設計自由度の少ない小型ポータブル機器でもマイクの近くにオーディオCODEC LSIを配置できるため、外乱ノイズによる音質劣化を最小限に留めます。
本LSIは、2007年9月より量産出荷を開始します。
開発の背景
マイクを搭載する機器の場合、マイクが出力する微弱信号を良好な状態でデジタル化するためには、マイクの近くにオーディオCODEC LSIを実装する必要があります。昨今、デジタルカメラにおけるムービー撮影用、学習機における発音確認用など、マイクを搭載するポータブル機器が増えてきました。これらの機器は今まで以上に小型化、薄型化の要求が強まっているため、実装場所が限定されるオーディオCODEC LSIをノイズ源となる他の部品と同一基板上に高密度実装する必要性が高まっています。
そこでOKIはこれらの要求に応えるため、ポータブル機器に必要なマイクアンプ、A/Dコンバーター(以下、ADC)、D/Aコンバーター(以下、DAC)、スピーカーアンプを超小型パッケージで実現したオーディオCODEC LSIを開発いたしました。特にW-CSP技術により従来の一般的小型オーディオCODEC LSIの1/3以下のサイズを実現しましたので、マイク周辺の設計自由度を大幅に改善いたします。
さらに、録音時に特定周波数のシステムノイズや風切音ノイズを除去するプログラマブル・フィルター、および再生時に小型機器特有の低音域が出にくい音響特性を補正し、より自然にするプログラマブル・イコライザーを搭載しましたので、あらゆるポータブル機器での録音、再生品質を向上します。
特長
- 超小型パッケージの16bit オーディオCODEC LSI
- OKIの超小型パッケージ技術であるW-CSPを採用することで、マイクアンプ、スピーカーアンプ等を内蔵した16bitオーディオCODEC LSIを、世界最小パッケージサイズの2.0mm×2.5mmで実現しました。また、ML2612ファミリにはW-CSP以外に、4mm×4mm 24pin QFNもラインナップしています。

- 1.65Vから動作する世界トップクラスの低電圧オーディオCODECを搭載
- 本LSIに搭載したオーディオCODECは世界トップクラスの低電圧 1.65Vで動作します。電力消費の大きなアナログ部の低電圧化に成功しましたので、ポータブル機器の低消費電力化に貢献いたします。
- 録音時に最大5種類のノイズ+風切音ノイズを軽減
- 本LSIは5バンドのプログラマブル・フィルターを搭載しています。この機能により、実装密度が高まっているポータブル機器において、システム内外で発生する特定周波数のノイズを5種類除去することが出来ます。
また、ハイパス・フィルターの塔載により、風切音ノイズを軽減できます。 - 再生時に機器の形態に合わせた音響補正が可能
- 機器の小型化、薄型化にともない、スピーカーのサイズおよびスピーカーが必要とする音響空間を確保することができなくなり、音響特性の歪みが大きくなってきました。本LSIに搭載した5バンドのプログラマブル・イコライザーで音響補正を行うと、明瞭度の高い再生音が実現できます。
- デジタルマイクインタフェースを搭載(注2)
- 本LSIはデジタルマイクを接続できるインタフェース回路を搭載しています。デジタルマイクはマイクに内蔵した回路で音声信号をデジタル化するため、マイクとオーディオCODEC LSIの距離が離れていた場合でも途中の信号経路で外乱ノイズが重畳されないという特長があります。
ML2612ファミリ商品バリエーション
| 品番 | パッケージ | マイクインタフェース | ステータス |
|---|---|---|---|
| ML2612GD | QFN | アナログ/デジタル選択可 | サンプル:出荷中 |
| ML2614HB | WCSP | アナログマイクインタフェース | サンプル:出荷中 |
| ML2616HB | WCSP | デジタルマイクインタフェース | サンプル:2007年12月 |
今後の展開
OKIでは今後も小型、薄型パーソナルモバイル機器向けに、豊かな音を表現できるサウンドLSI商品のラインアップを充実していきます。
「Speech&Audio」紹介サイト
販売計画
- 商品名
- ML2612GD / ML2614HB / ML2616HB
- サンプル価格
- 500円(税別)
- サンプル出荷時期
- 出荷中
- 評価ボード出荷時期
- 出荷中
- 量産出荷時期
- 2007年9月
(ML2616HBは2007年12月 サンプル出荷、2008年3月 量産予定。)
商品の概要/特長
- デジタルマイクインタフェース(ML2612GD, ML2616HB)
- ALC / リミッタ
- ADC SNR 90dB
- DAC SNR 95dB
- アナログマイク入力アンプ(ML2612GD, ML2614HB)
- 420mW 8Ωスピーカーアンプ
- 5バンド プログラマブル・フィルター
録音時: ノイズ除去用プログラマブル・フィルター
再生時: 音質補正用プログラマブル・イコライザー - シリアル・オーディオ・インタフェース
- ボリューム、ミュート機能
- ライン入力ミキシング
- サンプルリング周波数(Hz)
8k、11.025k、12k、16k、22.05k、24k、32k、44.1k、48k
- クロック周波数: 11.2896MHz~54MHz 256fs/512fs/1024fs
- 駆動電圧
IO部/スピーカーアンプ部(HVDD): 2.7V~3.6V
その他(LVDD): 1.65V~2.75V - パッケージ
ML2612GD: 24pin QFN(4mm×4mm)
ML2614HB/ML2616HB: 20pin W-CSP(2.0mm×2.5mm)
用語解説
- 注1:W-CSP(Wafer level Chip Size Package)
ウェハー状態で一括してパッケージングを行う技術。チップと全く同じ外形寸法にまでLSIパッケージを小型化できる。
- 注2:ML2612GD, ML2616HBで対応。
- 沖電気工業株式会社は、グローバルに認知される成長企業を目指し、通称を「OKI」とします。
- その他記載されている会社名、商品名は一般に各社の商標または登録商標です。
- 本件に関する報道機関からのお問合せ先
- 広報部
電話:03-3580-8950 - 本件に関するお客様からのお問合せ先
- シリコンソリューションカンパニー 販売本部 営業企画部第二チーム
電話:03-5445-6027
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