2012年度
葛飾総合高等学校の福祉総合基礎講座に出席
レポート OKIネットワーカーズ 下山利博
「OKIネットワーカーズ(注1)」(OKIグループの重度障害者在宅勤務チーム)の下山利博は、社会福祉法人葛飾区社会福祉協議会かつしかボランティアセンターより依頼を受け、2012年10月16日(火曜日)に東京都立葛飾総合高等学校で開催された「福祉総合基礎講座」に参加し、2年生福祉総合の学科を選択している24名の生徒に対し、車イス体験講座を行いました。葛飾総合高等学校では、視覚障害者、聴覚障害者に関する講座など、総合的な福祉に対する取り組みを行っています。

下山の講座の様子
下山は1階の福祉実習室にて、用意した資料を元に「身体障害者への理解」と題してプレゼンテーションを行いました。自己紹介の中で、交通事故により障害者としての生活が始まったことを話しました。日常生活については、障害者が外出したときに起こるさまざまなバリアについてイメージをしてもらいました。その中で外出時に転倒した原因となった場所の写真画像を紹介しながら、バリアは身近にあるということを説明しました。改善されてきてはいるものの、ハード面のバリアが多くて困ることがあるので、いざというときは助けてほしいとお願いしました。
そしてポイ捨てなど、些細な行動が障害者のバリアになり得ることを紹介をして、ポイ捨てをしないことをお願いしました。コミュニケーションの大切さと車イス介助時に思いやりの気持ちを忘れないでほしいと訴え、最後に「勇気あるやさしい人になってほしい」と強調して話を終えました。

段差介助の様子
グレーチングの説明の様子

校外の道路で車イス体験
その後は、「車イス体験」です。車イスおよび介助時の注意点を説明した後に、ボランティアの酒村さんと下山で講師を担当し、2グループに分かれました。生徒の皆さんで2人ずつのグループを作り、車イスの介助する側とされる側の介助体験と自走体験を行いました。学校周辺の歩道と車道を通行するコースでは、自動車や自転車、歩行者の通行もあることから、危険回避の対応も体験しました。グレーチング(注2)のある場所では、前輪のキャスターがはまってしまい、動けなくなることを説明しました。
体験から戻る途中、校門のところでは数センチ程度の微妙な段差があり、乗り越えられない生徒もいました。普段であれば気にならない少しの段差や、傾斜部分で車イスが思うように動かせなくなるなど、全員が苦労されていました。介助する側、介助される側とも怖い思いをしたようでしたが、真剣に取り組む姿はとても印象的でした。

自走体験の様子
階段介助の様子
体験の終了後には、数名の生徒が集まり普段の生活についての質問に答えました。生徒の皆さんには「介護することは大変だから、お互いが理解して支えあうことが必要です。」とメッセージを伝えて終了しました。
生徒の皆さんの感想から(趣旨)
- 段差の上り下りをする段差介助はとても難しかったです。お互いが健常者だったのでスムーズにできたと思いますが、乗っている人に負担をかけないように気を使いました。
- 歩道が斜めに傾いていてまっすぐ進めませんでした。バリアフリーのための点字ブロックが、車イス利用者にとってはバリアになることが分かりました。目線が低くなるので自動車や自転車が近くを通ろのが怖く感じました。
- 体験をして感じたのは、少しでもいいから道を通りやすくしないといけないと思った。
- 車イスで生活をしなければならない人が、外出することに抵抗を感じたり、知らない人からひどい言葉を言われてしまった話を聞いて、自分に置き換えてみたらとても悲しく感じました。
- 注1:OKIネットワーカーズ
OKIグループの重度肢体障害者在宅勤務チームのニックネームです。
OKIグループの障害者雇用を行う特例子会社、株式会社沖ワークウェルに全員が所属しています。 - 注2:グレーチング
道路脇の排水路にかける格子状になっているふたの事。雨天時などは、水でぬれるため滑りやすくなることもあります。
