2007年度
千代田区立神田一橋中学校ボランティア授業に出席
レポート OKIネットワーカーズ 下山利博
NPO法人キャリア・ワールドより依頼を受け、2007年6月19日(火)13時20分より千代田区立神田一橋中学校で行われたボランティア講座の授業に「OKIネットワーカーズ(注1)」(OKIグループの重度障害者在宅勤務チーム)の下山利博が、講師として参加しました。神田一橋中学校の体育館にて、2年生の生徒120名の皆さんに向けて、「車イスの生活について」講演をさせていただきました。今回の講演は夏休みに行われる「全生徒が高齢者施設、障害者施設、保育園等を訪問して、高齢者・障害者・園児および職員との交流や福祉に関する3日間の体験実習」に伴う事前学習会として行われました。校舎内にはエレベーターがあり、2階の体育館への移動はとても楽でした。

講演の様子
株式会社日本医療事務センターのスタッフによる装具装着指導の様子
5時間目、授業開始です。副校長先生の挨拶の後、キャリア・ワールドの土屋様より紹介をしていただき、下山が講演をさせていただきました。9年前の交通事故が原因で車イスの生活をしているなど、自己紹介しました。その後、外出時に起こったさまざまな事件を紹介して、バリアが身近にある事を話しました。道路の微妙な傾斜と段差が、車イスで進むには大変である事を知ってもらうために実験を行いました。コードリールの延長コードを乗り越える実験では、見事にコードに引っかかり止まってしまいました。「路上の迷惑な駐輪」をしないで欲しい事も紹介して、設備のバリアフリーだけでなく心のバリアフリーが必要だと伝えました。その他、介助する時に気をつけなければいけない点などを、数名の生徒さんに手伝ってもらい説明をしました。最後に、橋を渡ろうと坂道を登っている時に手伝ってくれた人の話を通して、いざという時に手助けのできる「勇気と優しさの人」になってほしいと伝えて話を終えました。

高齢者疑似体験のラジカセのコーナー
高齢者疑似体験の温度感覚のコーナー

最後に生徒の皆さんに感想を聞きました
休憩の後、「インスタント・シニアによる高齢者疑似体験」が、株式会社日本医療事務センターのインスタント・シニア・インストラクターである伊藤様の指導により行われました。各々ペアになり、高齢者と介助役を交互に行います。関節が曲がりにくくなるサポーターなどを左右の手足に付け、白内障を体験できるゴーグルなどの装備を苦労しながら装着しました。全装備を付け終わり、体験が始まりました。チェックリストに従い、音を聞く、時計を見るなどの作業を行い、気付いた点を用紙に記入していました。さまざまな点に気がついた生徒の皆さんは苦労している人の気持ちが理解できた事と思います。
校舎の玄関にある階段を5人の先生方に介助していただきました。暑い中介助していただき、本当にありがとうございました。
千代田区内の中学校で、車イス利用者と高齢者の気持ちを理解できる生徒が増えた事が、とても嬉しいです。
生徒の皆さんの感想から(抜粋)
- 車イスの人にとって、どんなに小さな段差でも苦労があるという話が心に残りました。公共施設でも、まだ苦労する所があるのだと思います。
- 坂道で介助してくれた話を聞いて、車イスの運転がどんなに大変で、助けが必要かを学びました。
- 「皆に優しく」という言葉が心に残りました。実際に障害者の方の話を聞くと身近に感じられました。
- 障害者の方が行く事ができない場所がたくさんあると思います。そのような場所をユニバーサルデザインにする、バリアフリー化していく事が必要だと感じました。
- 歩きタバコで怖い思いをした話を聞き、歩きタバコはいけないと思いました。
- (インスタント・シニア体験は)とても大変だった。こんな大変な思いをしている人がいるのなら、少しでも役に立ちたいと思った。大事なのは「優しい心」だと思った。
- 注1:OKIネットワーカーズ
OKIグループの重度肢体障害者在宅勤務チームのニックネームです。「OKIネットワーカーズ」のメンバーはこれまで、OKIグループの企業にそれぞれ所属していましたが、2004年4月21日、株式会社沖ワークウェル(2004年4月1日設立)に全員が転籍しました。
株式会社沖ワークウェルは、OKIグループの障害者雇用を専門に扱う特例子会社を目指して設立されました。重度肢体障害者の雇用を拡大すると共に、知的障害者や視覚障害者の雇用も実施しています。
