沖電気研究開発(No.173)

通信制御用プロセッサモジュール

大槻康雄 山口浩平 菊地利幸 杣木基晃

 通信制御用プロセッサユニットの小型化・高性能化を図るためにプロセッサモジュールの開発を行った。本モジュールは多層配線基板上にMPU1個とメモリ4個のLSIを裸の状態(ベアチップ)で実装したマルチチップモジュールで、クロック速度50MHz、消費電力20Wで動作する。モジュールの小型化・高性能化を実現するため、多層配線基板の表層に厚膜印刷で終端抵抗を形成した。またモジュールの高放熱特性を実現するため、基板材料にアルミナを用い、さらに放熱フィン形状を最適化して放熱経路の熱抵抗を下げ、LSIの接合部での温度上昇を抑えた。この結果、電気特性および熱特性は仕様を満足し、モジュール実装サイズは現状のプロセッサユニットにおけるLSIパッケージサイズの2分の1以下を達成した。



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