海洋の水温分布等を音波を用いて観測する海洋音響トモグラ
フィでは, ある2点間を伝搬する音波の到達時間を計測している。
広域観測をするには, 低周波で大出力の音源が必要である。音源
を1000m以上の深度に係留して使用するので, 水圧に耐え得る
音源構造でなければならない。我々は, 駆動材料として超磁歪材
料を用いて音源の低周波, 大出力化を図った。これによって圧電
材料等を用いた場合の半分程度の大きさで実用的な音源を構成
することができた。また音源として耐水圧性をもたせるために,
圧力コンペンセータによるガス圧補償方式を採用した。音源性能
を実海域で評価した結果, 等価回路を用いた設計値とよく一致し
ていた。
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