最後に,web アプリケーションの配置は Tomcat Client Deployer を使っても達成できます。
これは web アプリケーションを検証し,コンパイルし,.WAR に圧縮し,
本番用または開発用の Tomcat サーバに配備するために使うことができるパッケージです。
注意すべきは,この機能は Tomcat マネージャを使っているということ,したがってターゲットの
Tomcat サーバが走っていなければならないということです。
TCD を使うためにはユーザは Apache Ant に慣れていることが前提です。
Apache Ant はスクリプトによるビルド・ツールです。
TCD は1本のビルド・スクリプト [build.xml] にまとめられています。このスクリプトを使うわけです。
Apache Ant についての理解はほどほどで十分です
(必要なのは,このページのはじめに挙げたようなインストール作業と,
オペレーティング・システムのコマンド・シェルの使用および環境変数の設定への慣れです)。
TCD には Ant のタスクと,配置前に JSP をコンパイルする Jasper ページ・コンパイラが含まれています。
web アプリケーションのコンテキスト記述子の妥当性を検証するタスクも含まれています。
妥当性を検証するタスク (クラス org.apache.catalina.ant.ValidatorTask
[lib/catalina-ant.jar に収録])
はただ1個のパラメタを許します: 展開済み web アプリケーションのベース・パス (base path) です。
TCD は入力として展開済み web アプリケーションをとります
(使われるプロパティのリストについては下記を見てください)。
web アプリケーションは,
コンテキスト記述子を /META-INF/context.xml として含めることができます。
デプロイヤが自動的に配置します。
TCD には下記をターゲットとする1本のすぐに使える Ant スクリプト [build.xml] が含まれています。
-
compile (デフォルト):
web アプリケーションをコンパイルし,その妥当性を検証します。
これはスタンドアロンで使えます。Tomcat サーバを走らせる必要はありません。
コンパイルされたアプリケーションは,同じリリースの Tomcat 5.5.x サーバだけで走ります。
他のリリースの Tomcat での動作は保証されません。
なぜなら,Jasper が生成するコードは,サーバの実行時コンポーネントに依存しているからです。
ほかに注意すべきこととして,このターゲットは,
web アプリケーションの /WEB-INF/classes フォルダにある Java
ソース・ファイルならば何でも自動的にコンパイルしようとします。
-
deploy:
web アプリケーションを (コンパイル済みでもそうでなくても) Tomcat サーバに配置します。
undeploy: web アプリケーションの配置を取り消します。
start: web アプリケーションを開始させます。
reload: web アプリケーションをロードし直します。
stop: web アプリケーションを停止させます。
配置の設定を変更したいときは,TCD をインストールしたディレクトリに
deployer.properties
というファイルを作成します。
このファイルに,下記の 名前=値 のペアを1行に1個ずつ書き足します。
ちなみに,あなたは,(TCD が使う) ターゲットの Tomcat
マネージャをユーザが正しくセットアップしたことを確認する必要があるでしょう。
正しくセットアップしていない場合,TCD は
Tomcat マネージャを認証せず,配置に失敗することになります。
確認の方法については Tomcat マネージャのページを見てください。
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build: ビルド・フォルダとして,デフォルトでは
${build}/webapp/${path} が使われます。
compile ターゲットの実行終了後,web アプリケーションの .WAR
が ${build}/webapp/${path}.war に置かれます。
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webapp: 展開済み web アプリケーションを置くディレクトリです。
コンパイルされ,妥当性が検証されます。
デフォルトは myapp フォルダです。
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path:
web アプリケーションが配置されるコンテキスト・パスです。
デフォルトは /myapp です。
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url:
動作中の Tomcat サーバの Tomcat マネージャ web アプリケーションへの絶対 URL です。
web アプリケーションの配置と配置取消しに,この Tomcat マネージャが使われます。
デフォルトでは localhost 上で走っている
http://localhost:8080/manager
の Tomcat インスタンスにアクセスが試みられます。
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username: Tomcat マネージャのユーザ名です (ユーザは manager
のロールを持っていなければなりません)
password: Tomcat マネージャのパスワードです。