事業報告書
第88期中間報告書:特集:成長戦略の強化に向けて 中期経営計画の進捗状況
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OKIグループは、2010年10月にブラッシュアップした中期経営計画(2011~2013年度)を発表し、「経営基盤強化プログラム」と「成長プログラム」を2つの柱として掲げました。「経営基盤強化プログラム」は、安定した収益を創出することが可能な事業構造を構築し、今後の事業成長を支える堅固な経営基盤を完成させることを狙いとし、「成長プログラム」はその土台の上で、経営リソースを注力分野に集中投下して売上、利益の増加を図るものです。
2010年度は「経営基盤強化プログラム」において、累損解消に向けた減資による資本整備、優先株式発行による成長戦略投資資金の確保、コスト削減の諸施策を実行しました。2011年度は「経営基盤強化プログラム」の実行により構築した経営基盤をベースに、「確実な利益創出と成長に向けた種まきを加速」する年と位置づけ、事業活動に取り組んでいます。
成長に向けた種まき
「成長プログラム」では、「ソリューション&サービス」「メカトロシステム」「プリンタ」「EMS」の4分野へ経営リソースを集中し、事業拡大に向けてパートナーとの戦略的アライアンスを進め、中長期的な成長を目指しています。ネットワークインテグレーション事業分野では、丸紅株式会社との戦略提携によるサービスビジネスの強化を図り、グローバルビジネスのITインフラ基盤の整備・強化においては株式会社NTTデータとの提携を行うなど、積極的にアライアンスを進めています。また、事業拡大に向けて、国内ではトップクラスのシェアを誇る商品をさらに強化し、海外ではOKIの優位性の高い技術をコアとする商品にリソースを集中し展開していきます。たとえば、ATMで築き上げたメカトロ技術を活用した現金処理機を、国内では金融機関だけでなく流通業界にも展開しシェアアップを図るとともに、海外では中国向けATMで開拓した金融機関をターゲットに販売活動を開始しています。
「成長プログラム」の取り組み状況
ソリューション&サービス
「ソリューション&サービス」では、金融機関・官公庁・法人向けクラウドサービスから端末のLCM(ライフ・サイクル・マネージメント)サービスまでをサポートするクラウドサービス「EXaaS」に注力しています。特に、これまでのATM運用・監視サービスの納入実績をベースに、金融機関でのATM-LCMサービスの利用が拡大しています。また、金融機関向けサービスのひとつとして「事業継続」を支援するソリューションである非常時用の「為替OCR予備システム」を、さらに、企業向けには「PC-LCMサービス」の提供を開始しました。
メカトロシステム
「メカトロシステム」では、紙幣還流型ATMの海外展開に注力しています。中国でのATM販売は引き続き順調に伸びていますが、今後はロシアや中南米など中国以外の新興国市場の開拓に取り組んでいきます。市場のニーズに応え、海外向け戦略商品である「ATM-Recycler G7」の機能強化も図りました。また、ATMに加え、OKIが世界に誇るメカトロ技術を活用した現金処理機などを、新規市場に積極的に拡販していきます。
プリンタ
「プリンタ」では、MFP(複合機)の拡販と、機器販売だけでなく印刷サービス需要に対応した「MPS(マネージド・プリント・サービス)」の拡大にも注力しています。機器販売については、国内では、5年間無償保証の「COREFIDO」シリーズが順調に伸びており、国内シェア10%が視界に入ってきました。海外では、英国のIT機器販売代理店大手ノーサンバー社と提携し、欧州市場での販売強化を図りました。一方、プリンタに使用しているLED技術を応用した新分野の商品の開発も進めています。
EMS
「EMS」は、これまでOKIが蓄積してきた製造技術やノウハウを活かし、海外への生産委託では難しい、高品質・高信頼性・多品種少量生産が求められるハイエンド機器(通信、計測、産業、医療機器)分野の受託を進めています。2011年度は、計測機器市場などで工場フルアウトソーシングの新規案件を獲得するなど、着実に売上を伸ばしています。

これらの「成長プログラム」の加速と、2010年度に行った諸施策による収益力の改善をもとに、2011年度は売上高4,360億円、営業利益150億円、当期純利益75億円を目指しています。
