高い利便性と信頼性で社会に貢献するOKIのリサイクル(紙幣還流型)ATM
世界初のリサイクルATMを開発し今なお社会の需要とともに進化
現在、OKIの主力商品の一つであるATM(現金自動預払機)は、今や日常生活に欠かせない社会インフラとして定着しています。OKIは、1977年に国内初の大型ATMを開発し、1982年には世界初のリサイクル(紙幣環流型)ATMを開発しました。リサイクルとはATMに入金した紙幣を再度出金にも使用する機能です。今では常識となっていますが、1970年頃には出金専用のCD(キャッシュディスペンサー)と入金専用機しかなく、この入出金を1台で両立させ、しかも紙幣を再使用するリサイクルATMは画期的な機能を実現したとして高い評価をいただきました。
OKI ATM進化の系譜


アルファ銀行(ロシア)で使用される「ATM-Recycler G7」
その後、1996年に流通市場向けの省スペースATMを開発、2003年に海外向けATMを中国、韓国に納入。OKIのリサイクルATMは、「ATMで可能な取引の充実」、「セキュリティを含めた安心機能の追加」、「お客様をお待たせしないための品質の向上」など、社会や人々の需要とともに常に顧客満足度の向上を目指して進化し、2006年に高セキュリティ機能、高信頼性、快適操作性を備えた「ATM-BankIT」を開発。さらに2009年には128金種もの複数通貨に対応可能な「ATM-Recycler G7」を開発し、日本国内、中国、韓国のみならず、2012年にロシアへ、2013年にはインドネシアでも採用されました。
高セキュリティ、快適操作性など人にやさしいシステムの追求
一般生活者が現金を出し入れする際に重要視されるのが、ATMのセキュリティ環境です。利用者の利便性が高まる一方で、技術の裏をつくさまざまな犯罪が増え続けています。
OKIでは、セキュリティの新機能・新技術の開発も積極的に推進しています。たとえば、後方から暗証番号を盗み取られないようにする「暗証キースクランブル」や「視野角制限フィルタ」などの設置、暗証番号に代わる静脈認証など生体認証機能の採用、カード情報を盗み取るスキミングや盗難カード、偽造カードを用いた犯罪を防止するためのセキュリティ強化も常に行っています。
また、ATMはどんな方が利用してもやさしいシステムでなければならないという考えから、快適操作性も重視しています。たとえば現在国内でもっとも利用されている「ATM-BankIT Pro」は、ユニバーサルデザインとして、視覚障がい者のためのハンドセットによる音声案内、高齢者の方でも使いやすい「かんたん操作モード」などを搭載、併せて車いす利用者のために、近づきやすいボディ形状や傾斜のついた見やすい画面なども採用しています。高齢者や障がい者を含めた、すべての方に安心してご利用いただくための操作性の改善は、ATMの普遍的な基本ニーズであり、今後も重要なテーマのひとつとして取り組んでいきます。
複数通貨128金種対応を実現したATM-Recycler G7

ATM-Recycler G7
当初、現金の出し入れを直接行うリサイクルATMの開発にはさまざまな機能が要求されました。もっとも基本となるのが入金時に偽札をはじめ、状態の悪い紙幣、サイズの異なる紙幣などを瞬時に認識できる技術です。特にリサイクルATMでは偽札を絶対に受け入れてはいけませんので、認識して拒否する部分にはOKIのメカトロ技術を駆使し、高度な機能が装備されています。第七世代となるATM-Recycler G7では、この技術をさらに進化させ、世界のさまざまな国で使用されている、大きさ、絵柄、セキュリティ情報の異なる複数通貨128金種の認識を実現しました。日本円、ドル、ユーロといった複数国の紙幣を同時に入出金でき、しかも自国通貨と外貨の双方向の両替が1台で可能となるため、両替サービスの利便性も飛躍的に向上します。なかでも自国通貨に加え、他の安定通貨への両替ニーズの高い国においては、利用価値の高いシステムとして期待されています。
安心、安全で、利便性の高いリサイクルATMを世界の人々へ
OKIは、2001年に中国、韓国といったアジア市場へリサイクルATMの事業を拡大しました。近年、急激な経済成長を遂げている中国では、個人所得の増加とともに、現金を扱う頻度が上がり、送金、公共料金の支払いなどの用途で銀行を利用する需要が高まると同時に、窓口業務の混乱などが問題化。リサイクルATMの普及が一気に加速して、OKIは中国のトップシェアを獲得しました。銀行での待ち時間の大幅な削減や、入出金の利便性・安全性の向上は、利用者の暮らしに大きな影響を与え、これからの豊かな生活の実現に役立つものと思われます。
また、2012年には日本のメーカーとして初めてロシアの銀行へリサイクルATMを納入しました。現在、経済成長を続けるロシアでは、自国通貨のルーブルに加え、ドル、ユーロなどが流通しており、「ATM-Recycler G7」の複数通貨を同時に扱える利点や高い稼働率、高セキュリティ機能などが評価され、2012年11月より本格稼働を開始しました。さらに、インドネシア民間最大手銀行にも採用され、2013年8月より順次設置されていく予定です。
今後もOKIは、安心、安全で、高い利便性をもたらすリサイクルATMを通して、社会や世界の人々へ貢献していきたいと考えています。