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コラム

2011年6月29日

工場におけるエネルギーのムダ取り活動

  • 水野 寿孝(Hirotaka Mizuno)
    執行役員兼生産本部長

4月から生産本部を担当することになりました水野です。

このたびの東日本大震災により被災された皆様に心よりお見舞を申し上げます。皆様の安全と一刻も早い復旧・復興を心よりお祈り申し上げます。

生産本部では、メカトロシステムと通信システムのハード製品の生産を担当しています。国内は北関東に2カ所、海外は中国に2カ所の工場を構えています。これらの工場は、生産から出荷まで、製品単位で一貫性を高めた生産を行い、「付加価値の向上」を方針として掲げ、活動を行っています。具体的には、

  • 部材調達・部品製造・組立・試験・検査・梱包・出荷までと、それに関わる生産物流の工程全域の範囲をカバーする
  • 生産プロセスに内在するムダを排除する

の2つの側面から活動をしています。

今回は震災に伴う電力消費抑制に絡む、エネルギーのムダ取りについてご紹介します。

  1. 生産スペースの圧縮

    北関東の2つの工場(本庄工場・富岡工場)について、生産機能の見直しを行ってきました。その過程で、生産スペースの圧縮を行い、レイアウトの見直しを進め、結果、富岡工場 H棟(旧厚生棟)の空調を全停止することが可能となり、省エネに貢献しています。

  2. 排熱設備対策

    工場は多くの工作機械が設置されています。その機械の中には発熱する設備があり、その熱エネルギーを抑制、あるいは再利用することで省エネに貢献しています。
    たとえば鋼材の切断に使用するレーザー発振機、圧縮空気を作り出すコンプレッサーは高温の廃熱を出す機械です。これらの設備を屋外に設置する事で、夏季の冷房効率を上げるとともに、冬季はその廃熱を屋内に導入することで暖房機の代替として活用しています。


    左:空調を停止した富岡工場H棟 右:空調対策を施した排熱設備(レーザー発振機の冷却装置)

  3. 井戸水を利用した省エネ

    北関東にある富岡工場は、地下水が豊富で再生可能なエネルギー源として活用しています。
    たとえば、金属の溶接には冷却装置が欠かせませんが、富岡工場では電力を消費する冷却装置を使わず、地下水を循環利用することで代用しています。11台の溶接機に適用することで、省電力・廃熱抑制の双方に貢献しています。また、今年の夏季は電力消費抑制対策として、工場の屋根に地下水を噴霧することで冷房用の電力を抑制する計画です。


    工場建屋への地下水噴霧施工図

今夏の電力消費の抑制は、最大消費電力の抑制が目的となるため、工場の操業日、稼働時間の変更など、電力消費の分散も実施します。しかし、これでだけでは消費電力の総和が低減されるものではありません。ムダ取り活動における省エネは、本質的に消費電力を少なくする活動です。

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