2011年1月4日
クラウドを超えたOKIらしいサービスを目指して

- 矢野 星(Sei Yano)
取締役常務執行役員
昨今、IT関連の専門メディアにとどまらず、新聞、テレビといった一般メディアでも「クラウド」が取り上げられています。皆さんも目にされているでしょう。多様なクラウドサービスが提供され始め、導入事例も多く発表されるようになりました。
今日は、このクラウドサービスについてお話をしたいと思います。
- クラウドって何?
クラウドサービスの定義はさまざまですが、一般的には「利用者はコンピュータのハードウェア、ソフトウェア、データなどを、自分自身で保有・管理していた」のに対し、クラウドコンピューティングでは「利用者はネットワークの向こう側からサービスを受け、その利用料金を払う」形であり、そこで提供されるサービスがクラウドサービスになります。セールスフォースのSales Cloud(CRM)や、グーグルのGmailなどが有名です。
- クラウドって今までと何が違うの?
<所有から利用へ>
蛇口をひねれば、いつでもどこでも必要なだけ水が出てきます。電気もしかりで、電気器具をコンセントにつなぐだけで、必要な電気が使えます。クラウドコンピューティングは、そんな便利をITの世界でも実現するものです。サーバーやストレージなどの高額なIT機器を所有するのではなく、サービスとして利用し、使った量に応じて料金を支払う。こうすることにより、ITの管理や運用の煩わしさから開放されます。IT投資も平準化できます。
<共同利用>
ITは導入したいが、投資対効果が見合わないために導入に踏み切れなかった企業も多くあります。クラウドサービスはそのような悩みも解消します。クラウドサービスでは、ひとつの業務アプリケーションシステムを複数の企業で共用して使うことが可能です。たとえばお客さまの窓口となるコールセンターのような共通的な機能のシステムを、いくつかの企業で共用するといったケースです。このような利用形態を「共同利用型」と呼びます。
- どうして今クラウドなの?
<ITの運用・管理が重荷に>
サーバーが高性能になり、広帯域なネットワークが世界の隅々にまで普及するにつれ、企業の隅々にIT導入が進み、今やIT無しには企業活動はありえないでしょう。その反面、これらITの管理や運用が、利用する企業にとって重荷になっています。重要データの日々のバックアップ運用や、大量にリリースされるOSのセキュリティパッチの適用といった、ITの「お守り」に携わる人材の維持や費用の増加に悩みを抱え出しました。特に中堅中小の企業では、そういった悩みが深刻です。
<変化への対応>
企業がグローバルに戦っていくには、刻々と変わる経営環境にITを素早く対応させることが不可欠となっています。ITを一度整備してしまうとそれを更改するのは容易ではありませんが、クラウドコンピューティングはそういった変化にITを俊敏に対応させることを可能にします。
<ITと通信の進展によって実用的に>
「コンピュータ処理をネットワーク経由でサービスの形で提供する」というクラウドコンピューティングの形態自体は古くからありました。1960年台のメインフレーム全盛期には、データセンターにあるCPUを遠隔から利用する形態が始まりました。1980年代にはPCやワークステーションの普及によるクライアント・サーバー型の分散処理、1990年代にはインターネットの誕生によりネットワーク中心の集中処理。そして今、広帯域なネットワークの普及とともに、サーバーの仮想化技術や運用の自動化技術の進展によって、クラウドコンピューティングの形態が実用の段階へと変遷してきました。
- OKIってクラウドやっているの?
こういった市場環境の変化を背景に、OKIもソリューション&サービス事業セグメントの柱の一つとして、クラウドサービス事業を推進しています。去る11月29日にOKIのクラウドサービス「ExaaS™(エクサース)」を発表し、OKIプレミアムフェアでもOKIのクラウドサービスの取り組みを紹介しました。
これまでOKIは、商品やソリューション、またそのサポートサービスをお客さまに提供してきました。そこで培った業務アプリケーションのノウハウやSI力を結集して、商品をもっとお客さまにとって利用しやすいサービスという形で提供していきます。もちろん全てをサービス化する訳ではなく、個々のお客さまにとって最も役立つ形が何であるかをきちんと考えた上でご提案します。
また、OKIはOKIグループ環境方針の中で「環境配慮型商品とサービスの提供に取り組む」ことを謳っています。ITの稼動を効率化し、電力消費を抑えられるクラウドコンピューティングは、エコにも通じる利用形態です。
OKIグループでは社内ITシステムを仮想化、クラウド化して、3,300台もあったサーバーを1,600台に半減させました。電気代にすると年間1.3億円の削減、CO2の排出量にすると3,300トンもの削減になります。

- OKIのクラウドって何が違うの?
<クラウドサービスをさらに広げて、「何でも as a Service」>
一般にクラウドサービスは、ITの機能がインターネットの向こう側から提供されるサービスを指します。そのクラウドサービスを使うには業務端末や、パソコンやスマートホンといった汎用端末が必要です。また、端末とサービスをつなぐネットワークも必要です。端末は、オープン化とともにライフサイクルが短くなっています。ユーザーが所有している数百台から数万台におよぶ端末を、技術の進化に合わせてバージョンアップしていくことは、想像以上に人力とコストが掛かります。
OKIは、そういった課題を解決するために、ユーザーサイトの端末やネットワークに至るまでの導入支援、開発、調達、構築、さらに運用までをサポートします。端末を含めて、煩わしいITのライフサイクルマネージメントを、トータルにサービスとして提供するのが、OKIのクラウドサービス「EXaaS」のコンセプトです。
クラウドサービスと、それを使う人とをつなぐ、端末とネットワーク。OKIはその3つの要素となる業務システム、端末、通信において技術と経験とノウハウを備えています。この強みを活かして、OKIらしいクラウドサービスを提供していきます。

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