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コラム

2009年10月1日

「セキュリティ」と「ネットワーク」

  • 鈴木 俊範(Toshinori Suzuki)
    通信システム事業部
    事業部長

通信システム事業部の鈴木です

「セキュリティ」と「ネットワーク」、このお題を聞くとインターネットに興味がある方なら、ファイアーウォールやアンチウイルス、詳しい方はDoS攻撃といったキーワードを連想されるでしょう。これは、ネットワークやサーバー、データなどを守る「ネットワークのためのセキュリティ」ということで、とても身近な話題になっています。もうひとつ、「セキュリティのためのネットワーク」という結び方があります。皆さんが安心して生活するためにネットワークが役立っているわけですが、あまり意識されたことがないかも知れません。

分かりやすい例としては、110番や119番でしょう。そのほか、地震が起きた際に家族に無事を知らせる災害用伝言ダイヤル171番や「振り込め詐欺か?」と心配になった時などに警察に相談する#9110番(「ゆっくり相談できる110番」)などがあります。これら安心・安全を守る電話サービスは、24時間・365日止まることのないネットワークに支えられています。


「でも停電になったらどうするの?」ご安心ください。家庭にある黒電話(アナログ固定電話)や公衆電話は、通信事業者のビルからの銅線を通して給電されています。そのビルには、万一に備え蓄電池がずらっと並んでいますし、電池が切れてもジェットエンジンで自家発電をするような対策も採られています。2003年に北米で大規模停電があった際、市民が黒電話を買いに走った光景を覚えておられるかも知れません。光ファイバーを介した電話でもバッテリーバックアップする方法もありますし、携帯電話の基地局にも電源車が駆けつけます。

「でもネットワーク機器が故障したら?」大丈夫です。ネットワーク機器は二重化されていて、故障しても通信を切断することなく機器を切り替え、サービスが継続されます。電話のネットワークもコンピューターで制御されており、1回の通話をするだけで何十万ステップものソフトウェアが実行され、その1箇所でも間違えると救急車を呼べなくなってしまうのですが、そのようなことがないよう何万通りもの試験をして検査します。細心の注意を払って設計・製造した機器も、輸送の途中で故障してはいけないので、未舗装路で運搬実験をして影響がないかといった検査までします。このような機器の高信頼性をキャリアグレードといい、OKIの得意とするところです。通信事業者に様々なキャリアグレードの機器、交換機・伝送装置・サーバー・FTTH装置・端末などを提供し、緊急の電話をつなげるネットワーク、交差点の信号を間違いなく制御するネットワーク、津波を防ぐ水門を制御するネットワークなどにお使いいただき、皆さんの安全を守るためにお役に立っています。

さて、最近このようなネットワークはIPネットワークに融合・統合されつつあります。これによって、何か変化はあるのでしょうか?答えは、YesでもありNoでもあります。


IPネットワークに音声を通す技術をVoIP(Voice Over IP)といいます。OKIは15年ほど前から業界に先駆けてこの分野に取り組んできました。その中で、音の質にもこだわりを持っています。実は今お使いの電話で、鈴虫の音色が聞こえないことはご存知でしょうか?電話の音声は3.4KHzまで通せるのですが、鈴虫の音色は3.5KHz以上あるからです。OKIの「eおと®(いいおと)」という技術を使うと、IPネットワークを介した電話で鈴虫の音色も楽々伝えることができ、臨場感あふれる、心の伝わるコミュニケーションを実現できます。創立者、沖牙太郎はグラハムベルが電話を発明した数年後、1881年に日本初の電話器を作りましたが「まるで幽霊のごとき音声」と嘆いたとか。1世紀余を経て、何代も後の後輩技術者がリベンジを果たしたのも愉快です。

こんな変化もある中で、変わらないものもあります。皆さんのセキュリティを確保するために、ネットワークはキャリアグレードであり続けるということです。OKIはキャリアグレードの技術者により設計・製造された通信機器を世に送り、これらをメンテナンスすることによって、止まらないネットワークの実現に貢献していきます。また、OKIの「防災無線システム」や「消防指令システム」などとも併せることにより、社会の安心・安全を保つインフラ作りの一翼を担っていきたいと考えています。

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