2007年12月12日
ユビキタスサービスは何のためにあるか?
(ユビキタスサービスが拓く未来:第2回)

- 平沼 雄一郎(Yuichiro Hiranuma)
情報通信グループ
ユビキタスサービスプラットフォームカンパニー
プレジデント
ユビキタスサービスプラットフォームカンパニーの平沼です。

アイリス認証による入室イメージ
前回は「ユビキタスサービスとは何か?」をお話しさせていただきました。今回は「ユビキタスサービスは何のためにあるか?」についてお話ししたいと思います。
前回のコラムでは、究極のユビキタスサービスとは、サービスを受けるための制約がなくなり、皆さんの周りにあたかもサービスが遍在しているようになると定義し、今あるユビキタスサービスの例をいくつか挙げました。そして、映画「マイノリティレポート」の眼の虹彩(アイリス)による入退室や個人向け広告が、ユビキタスサービスの将来像の1つであることもお話ししました。
でも、マイノリティレポートのようにユビキタスサービスがいつでも自分の周りにくっついているとしたら、皆さんはどう思われますか?非常に便利だと思う人もいれば、いつも監視されてうるさくてイヤだという方もいらっしゃると思います。また、便利だと感じることもあれば、うっとうしい時もあるのではないでしょうか。
このようにユビキタスサービスというと、いつでも周りに機械があって管理されるようになるという印象を持たれる方が多いと思いますが、OKIの目指すユビキタスサービスは違います。ユビキタスサービスの目的は、人間がより人間らしい活動に専念するために人間をサポートすることだと考えています。
たとえば、時間がかかる作業をシステムが行い、手間が省けたらいいなぁと感じることってありませんか?膨大なメールを自分の代わりに読み、本当に読まなければならないメールだけピックアップしてくれる。場合によっては、代わりに返信しておいてくれれば、時間を有効に活用できますよね。また、お客様の趣味や趣向を理解し、さらにその日の予定から適切な場所と時間を割り出し、会食相手の方の趣向までを考慮して、レストランなどを探し出してくれる -- このようなことを代わりにしてくれると便利ですよね。
今はお客様が時間をかけている作業をシステムが代行することにより、お客様は「より人間らしい活動に専念できる」ようにするのがユビキタスサービスなのです。ゆっくりと考えたり、本を読んだり、スポーツをしたり、自然の中でボーっとしたりする時間を増やせると良いと思いませんか?

ここからはもっと未来に向けた夢物語なのですが、私は藤子不二雄さんの漫画「パーマン」に出てきた「コピーロボット」のようなものが出来ると良いと思っています。私たち人間が自分で経験する時間というのはどうしても短くなりません。たとえば、本を読んだり、映画を見たり、旅行をしたりという行為は、速読や早送りという技はありますが、どうしても一定の時間は必要です。でも、このような経験とそれに基づく記憶をもっともっと得たいと思ったことはありませんか?
パーマンに出てくるコピーロボットとは次のようなものです。
「パーマン達が活動する間、留守のアリバイとして身代わりに使うロボット。普段は黒い鼻しか付いていない、のっぺらぼうの白っぽい人形だが、その鼻を押すことで押した人間や動物そっくりのコピーになり、記憶も引き継がれる。もう一度鼻を押すと元に戻る。またコピーロボットの記憶は、元に戻る前に本人とおでこをくっつけることで本人に引き継ぐことが可能」(Wikipediaのパーマンより抜粋)
もちろん私たちが直接自分で経験した方が良いことは一杯あります。でも、評判は良かったけど、後でがっかりした本・映画などがあるのも事実です。このようなものも含めて、代わりに経験してくれて記憶を引き継ぐことができたら良いと思っています。自分のコピーロボットが「素晴らしい!」と思ったものは、本人がもう一度体験するという方法もあります。皆さんはどう思われますか?
以上、夢物語でした。
コラム「ユビキタスサービスが拓く未来」シリーズ
- 第1回:「ユビキタスサービス」って、何?
- 第2回:ユビキタスサービスは何のためにあるか?
- 第3回:社内SNSの可能性
- 第4回:どんなふうに検索ができたら嬉しいですか?
- 第5回:ユビキタスサービスを支えるシステムプラットフォーム
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