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導入事例

2012年4月13日

JNC株式会社様

自宅のPCをそのまま使えるUSB型シンクライアントソリューションで緊急時・非常時の手軽で確実なリモートアクセス環境を構築


JNC様 社屋外観

多様な製品を製造・販売する化学メーカーのJNC株式会社様(以下、JNC様)は、情報システムの運用管理における緊急対応やパンデミックなどの非常時に備えたリモートアクセス手段として、OKIコンサルティングソリューションズが提供しているUSB型シンクライアントソリューション「Safario®」(サファリオ)を導入。社員が自宅で使う個人用のPCおよびインターネット環境をそのまま活かしつつ、会社内のPCをセキュアに遠隔操作できる仕組みを構築しました。

JNC様は、1906年創業のチッソ株式会社様が営んでいた事業を引き継ぎ、2011年4月1日から営業を開始しました。同社の製品は機能材料分野、加工品分野、化学品分野と多岐にわたり、一般家庭から産業界まで世の中のあらゆるシーン、さまざまな用途で使われています。

また、「優れた技術で、社会の進歩に貢献する先端化学企業」として、常に一歩先を行く独自の技術・製品開発にも力を入れています。

背景・導入目的

社用PCを使うリモートアクセスでは「通信の設定作業」が思わぬ障壁に


システム部次席 小川 稔 氏

JNC様では、以前からインターネットVPNサービスを用いて社内ネットワークにリモートアクセスできる環境を構築していました。システム部 次席の小川 稔氏は、「この仕組みは、会社から支給された業務用PCで利用することを前提としています。私どもの部門では、夜間や休日のシステムトラブルに備え、古い業務用端末を自宅に設置してリモートで緊急作業を行えるようにしています。営業部門では、社内外兼用のノートPCをリモートアクセスでも活用しています」と説明します。

さらに、何らかの事情で出社できない状況になった場合、自宅に持ち帰った業務用PCからリモートで業務を行うという対処が取られたこともありました。



システム部主務 後藤 一哉 氏

特に、2009年に新型インフルエンザが流行した際には、自宅待機となった社員の中で、どうしても業務を遂行しなければならないキーマンなどには、業務用PCとリモートアクセスの手順書を自宅に送るという対応策を講じました。しかしながら、手元に届いたPCから社内システムに接続できたのは5割程度にとどまりました。「実は、通信カードの設定がうまくいかなかったり無線LANのSSIDやWEPキーを忘れてしまったなど、自宅のネットワークへの対処ができず断念した社員が結構いたのです」と、システム部 主務の後藤 一哉氏は振り返ります。

従来からのリモートアクセス環境は、特定の部門・社員が定常的に利用するうえでは支障ないものの、パンデミックのような非常時の不特定利用となると思わぬ障壁があったというわけです。

個人PCを手軽に使えるメリットに加えコスト負担の軽さも評価

簡単にリモートアクセスができ、情報セキュリティの面でも安心な仕組みはないだろうか――。こう考えていた折に、タイミングよくOKIから提案を受けたものが、USB型シンクライアントソリューション「Safario」でした。

「Safario」は、シンクライアントソフトを搭載した「Safarioトークン」(以下、トークン)を手元にあるPCのUSBポートに挿し込むだけで、社内PCのデスクトップ環境の再現・利用を可能にします。社内ネットワーク接続時のデバイス認証やPINによるユーザー認証、トークンの暗号化、PCのハードディスクへのアクセス抑止やファイルコピー制限など、不正利用や情報漏えいをシャットアウトするさまざまなセキュリティ機能も備えています。

また、Windowsが起動している状態でトークンを挿入しシンクライアントソフトを起動する「バーチャルモード」と、トークンを挿入してからPC電源をONにすることでシンクライアントソフトのみを起動する「ブートモード」の2つの起動モードが提供されており、利用環境などに応じた使い分けが可能です。

小川氏は、「トークンを挿入するだけの手軽さに魅力を感じました。しかも、社員が自宅PCを普段通りに使いつつ社内システムもセキュアに利用できる仕組みを求めていたので、バーチャルモードはまさに意にかなうものでした」と話します。また、「非常時・緊急時に利用するものなので、コスト面の負荷も軽いほうがよいと考えていました」と付け加えます。この点でも「Safario」は十分に評価できるものでした。

システム概要・導入ポイント

システム部員の緊急作業用途にとどまらず、さまざまな場面で積極活用

「Safario」の導入にあたっては、社内ネットワーク接続時の認証や暗号化などの処理およびトークンの利用履歴などの管理を行う「Safario GW/MG」を設置する必要がありますが、「初期設定は、telnetコマンドを知っていればマニュアル通りに進めていくだけなので、まったく難しくありませんでした」と、後藤氏は話します。

運用開始は2010年8月。トークンは当初30個を導入しました。その1年後に、リモートから社内PCの電源ON/OFFを行えるWOL(Wake On LAN)機能を標準搭載した新バージョン(Safario V3 WOLソリューション)へとバージョンアップするとともに、トークンを10個追加しました。

小川氏は、「1台のノートPCを社内外で利用する営業部員は従来からのリモートアクセスを継続利用し、Safarioは主にシステム部の緊急対応用途で使っています」と、現在の状況を説明します。システム部員は本社に所属するスタッフのほか、市原製造所(千葉県)と水俣製造所(熊本県)の2拠点に席を置く計5名もトークンを所持しています。さらに一部の役員もトークンを持っており、かなり積極的に利用しています」(小川氏)。

また、緊急対応用としてストックしているトークンを社員に貸し出した例も何度かあるそうです。

導入効果・今後の展望

リモートからのPC作業を確実に遂行できる環境を実現

「Safario」の導入によって、リモートアクセスを利用する際のハードルは間違いなく下がりました。小川氏は、「従来のように業務用PCを使わなくても社内ネットワークに接続できるようになりましたし、設定作業がうまくいかずアクセスできないということもなくなりました」と話します。自宅などで仕事を行う必要が出てきたとき、PCでの作業を確実に遂行できる環境を整えられたことは、業務効率の面での効果も多少なりとも引き出したといえるでしょう。

後藤氏は、「WOL機能を取り入れてから、システム部では退社後や休日に自席PCの電源を入れておく必要がなくなりました」と話します。これは偶然にも、東日本大震災以降の電力事情による節電への取り組み強化に合致するものとなりました。

JNC様では先に述べたように、「Safario」の役割を主に緊急用途と捉えており、社内で積極的に案内・告知をしているわけではありません。ただ、使用するPCを選ばす手軽に使えるメリットが、利用経験者を通じて社内に認知されていけば、活用場面が広がっていく可能性はありそうです。

システム運用イメージ

JNC様 概要

社名 JNC株式会社
本社所在地 東京都千代田区大手町2-2-1 新大手町ビル
代表者 森田 美智男 代表取締役社長/増村 正志 代表取締役副社長
設立 2011年1月12日(創業1906年1月12日)
従業員数 3,246名(チッソ株式会社連結)
事業内容 機能材料(液晶・周辺材料、電子部品、電子情報材料)、加工品(繊維・不織布製品、肥料、精密加工品、樹脂加工品・工業用フィルター)、化学品(合成樹脂、ライフケミカル製品、化学品、技術ライセンス)の製造・販売
ホームページ http://www.jnc-corp.co.jp/

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