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IPテレフォニー

プロモーション コラム 「IPコミュニケーションの明日を読む」

最終回: チャンビーの衝撃「もっと身近にIPを」

[2008年9月24日掲載]

執筆: 千村 保文(Yasubumi Chimura)
沖電気工業株式会社(OKI)
情報通信グループ  セキュリティ・アンド・モビリティカンパニー
バイスプレジデント
兼 コーポレート戦略室  上席主幹
兼 OKI  IP電話普及推進センタ(IPTPC)  センタ長

このコラムも2004年5月に掲載を開始して以来、4年が経過しました。

2004年と言えば、Blog(ブログ)がすでに一般化し始めていました。しかし、企業人がひとつのテーマのもとで意見を述べる形は、まだ多くはありませんでした。当時、業界動向や社内外での私の活動を、社内向けのBlogやコラムで公開していました。そのような折に、これらの「意見」を社外に広く公表できないかとのご要望をいただきました。

そこで、弊社の中で議論しましたところ、商品情報でも、企業情報でもない「意見」というものを、会社の資産であるホームページに掲載することに賛否両論がありました。しかし、すでに社外の講演会などで、業界の動向などについて「意見」を述べる立場にいた私の「コラム」ならば良いだろうということで、本コラムが開始されました。従い、本コラムはOKIのメールマガジンに登録されている方への配信と、OKIのホームページへの掲載という形を採りました。4年もの長い間を継続できましたのは、多くの読者の方に恵まれたお陰であると、心より感謝しております。

OKIの通信部門は、この10月1日に分社化し、新たに「株式会社OKIネットワークス」となります。これを契機に、OKIの通信に対する取り組みを見直すために、本コラムも今回で最終回とさせていただくこととしました。

「IPコミュニケーションの明日を読む」などと大上段に構えたテーマで始めたコラムですが、とても「明日を読む」には至っていないと反省しております。しかしながら、IPネットワークを用いたコミュニケーション業界で起こってきた、さまざまな現象に私なりの意見を述べることで、商品やサービス、あるいは業界活動の考え方などを理解する一助となっていれば、まことに嬉しい限りです。

この4年間に、私の専門とするIP電話関連の商品やサービスは、かなり一般的なものとなりました。今年3月に始まった次世代ネットワーク(NGN)サービスでは、電話機能はIP電話のことを指します。また、第1回のコラムでご紹介した「映像」を用いた各種サービスも年月を経て、利用者がだいぶ増えてきました。第13回(2005年6月)のテーマ「FMC」につきましては、今ではWiFiを活用した携帯端末が増え、第32回(2007年1月)のテーマ「iPhone」はWiFi機能も搭載され、今年ついに日本で商用サービスを開始するにいたりました。業界人として、着目した商品やサービスが日の目を見ることは嬉しい限りです。

しかし、IPネットワークのコミュニケーション利用は、まだまだメジャーなサービスではない、すなわち市民権を得たとは言えないのではないか、というのが実感です。私は職業柄、IPを利用しない日はなく、テレビや新聞を見ない日はあっても、インターネットでニュースや天気、路線チェックをしない日はありません。しかし、こういう人間はまだ少ないのではないでしょうか?

先日、米国で大ブレークしているネット端末「チャンビー(Chumby)」を衝動買いしました。ぬいぐるみのような肌触りで無線LANに接続でき、デジタルフォトフレーム(写真立て)にもなり、RSSリーダを内蔵し、ニュースや天気予報も表示できます。キーボードはなくタッチパネルで操作し、スピーカも内蔵しています。

まさに、こんな端末が欲しかったのです。「これでIP電話ができたらなあ」というのが私の感想です。

長年のご愛読、ありがとうございました

IPネットワークにより世界は非常に狭くなりました。海外のニュースもリアルタイムで手に入ります。国際電話も気軽にできるようになりました。しかし、PCの中での「インターネット」の世界は、私たちの身近な生活からは、まだ遠いものに思えてなりません。IPによるコミュニケーションが、本当に社会生活を便利にするためには、セキュリティなどの技術的な課題だけではなく社会的な問題も多々あります。しかし、それは机上で考えているだけでは解決しません。チャンビーのような端末やサービスが生活の中で何気なく使われるようになって初めて、IPコミュニケーションは市民権を得たと言えるのではないでしょうか?

チャンビーの日本向けリリースは、もうすぐです(先行予約し、近々に我が家へ到着予定です)。我が家でチャンビーがどんな存在になるのか、今から楽しみです。


「IPコミュニケーションの明日を読む」は、今回で最終回です。2008年10月からは新生OKIネットワークスのもと、装いも新たにした企画を予定しております。今後とも、ご愛読のほど、よろしくお願いいたします。

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