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IPテレフォニー

プロモーション コラム 「IPコミュニケーションの明日を読む」

第46回: 「ユビキタス社員」宣言

[2008年3月27日掲載]

執筆: 千村 保文(Yasubumi Chimura)
沖電気工業株式会社(OKI)
情報通信グループ  セキュリティ・アンド・モビリティカンパニー
バイスプレジデント
兼 コーポレート戦略室  上席主幹
兼 OKI  IP電話普及推進センタ(IPTPC)  センタ長

毎年のことながら、3月は忙しい時期です。

期末ということで、申し合わせたようにお客様へのシステム納入が集中します(うれしいことですが)。そのうえ、年度の締めということで、活動報告資料の提出や次年度の予算策定も重なります。さらに、この時期は講演会の依頼も多く、とくに今年はNGN(次世代ネットワーク)サービスが3月末に開始されるため、NGN関連の講演依頼が集中しています。

また、この忙しさは依頼を断れない、私の性格も起因しています。

今年も新しい執筆を始める安請け合いをしてしまいました。インプレスR&D社が運営するWBB Forumサイトに、年間で執筆することになりました。テーマは、「NGN時代のセキュリティとモビリティのバランス」です。モビリティ環境でいかにセキュリティとのバランスを取るかを、無線技術やセキュリティ技術の側面と、テレワークなどの社会的側面から考察します。執筆は、業界の有識者にお願いする予定です。専門家の皆さんと私が議論を行い、その結果を毎月1回のペースで1年間、ウェブサイトで公開します。

さて、原稿執筆を始めると、いつでも、どこでも、ネタを考え、執筆することが必要になります。普段でさえ忙しい(一応、そういうことにしておいてください)のに、集中した執筆の時間はナカナカとれません。そこで、必要になるのはまさに「ユビキタス」なワークスタイルです。いつでも、どこでも時間があれば、携帯端末にサッとメモを取り、会社のさまざまな事業所の出張者席に紛れ込んではメールを処理しています。私は、この状態を「ユビキタス社員」と呼んでいます。

「ユビキタス社員」は、これからの時代の働き方のひとつだと考えます。企業間競争がグローバル化し、スピードが求められるなかで、企業の社員は「いつでも、どこでも、時間を見つけて、できることをしっかりやる」ことが求められています。そのためには、高速な無線ネットワーク環境やセキュアな情報アクセス手段が必要です。

しかし、「ユビキタス社員」に一番必要なのは、本当は「気持ちの切り替え」と「人的ネットワーク」ではないでしょうか?いつまでもダラダラと仕事を続けていると、かえって効率は落ちてしまいます。今日は何を、どこまでやるかとしっかり決めることが肝心です。こんなことは、今さら言うまでもないことでしょう。しかし、その切り替えスピードが、従来の何倍も速くなってきている気がします。ちょっとした余暇の間でもアイデアをメモし、仕事の合間でも趣味の情報収集を欠かしていません。そんなライフワークバランス(よく「ワークライフバランス」と言いますが、やはり「ライフ」が先ではないかと個人的には思っています)が重要でしょう。

ユビキタス社員

けれども、人間の行動の枠には限界があります。1日24時間、1年365日は誰にも同じ条件です。自分の行動枠を広げるには「他人を上手に使う」ことが欠かせません。そのためには、リアルな組織での人脈だけではなく、ネットワークを介したバーチャルな人脈がどれだけ活用できるかが重要です。世界中には、お会いしたことはないけれども、共通な視点を有する人たちが沢山存在することでしょう。そういう方々と交流を図るには、ブログやSNSが有効です。また、著作物や講演も多くの反応を得る良い機会です。さまざまな場での発言を通じて、会社だけでは得られない人的ネットワークを広げてゆきたいと思っています。

そして、そのために、今日も時間の合間にこのコラムを書いています。

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