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IPテレフォニー

プロモーション コラム 「IPコミュニケーションの明日を読む」

第45回: 「ゲストLAN」

[2008年2月22日掲載]

執筆: 千村 保文(Yasubumi Chimura)
沖電気工業株式会社(OKI)
情報通信グループ  セキュリティ・アンド・モビリティカンパニー
バイスプレジデント
兼 コーポレート戦略室  上席主幹
兼 OKI  IP電話普及推進センタ(IPTPC)  センタ長

昨年の4月、OKI社内にセキュリティ・アンド・モビリティカンパニーという社内ベンチャーカンパニーを立ち上げてから、もうすぐ1年が経ちます。その間、無線LANのセキュリティと利便性の向上のバランスを確保するシステム開発、拡販に努めて来ました。どうも日本では「無線LAN」と言うと、すぐに「セキュリティが心配」と言う反応が多くかえってきます。それは、システムに完璧な安全性を求め、安心したいと言う心理の裏返しであるようです。

しかし、セキュリティと言うのはシンプルに考えれば、「やって良いこと」と「やってはいけないこと」をちゃんと決めて、「やってはいけないこと」をやったら分かるようにすることではないかと思います。

そのように考えると、無線LANも使って良い人と、端末と場所を決めることが大事です。これを実現する機能が「認証機能」です。よく知られているところでは、使って良い端末を特定する「端末認証」はIEEE802.1x仕様に準拠した仕組みが多く使われています。また、使って良い人を特定する「ユーザ認証」では、WEBページでの社員番号・暗証番号入力や社員証、指紋などを使う方法が一般的なようです。

そこで、課題提起です。

多くの企業では、社員に対して社員番号や社員証を使って厳しい利用制限をかけています。しかし、抜けはないでしょうか?

それは、「訪問者(ゲスト)」対応です。

協力会社からの派遣の方やプロジェクトとして提携している企業の方、あるいは提案などに訪れるお客様がネットワーク接続を求められた場合、皆さんの会社ではどうされていますか?

SSID(Service Set Identifier、無線LANで利用者を識別するための番号)やパスワードをホワイトボードに掲示したり、紙に書いてゲストの方にお渡ししていませんか?

この行為は、玄関の合鍵を訪問客に配布しているようなものです。この情報がゲストから他のゲストにどんどん伝われば、あなたの会社のネットワークは使いたい放題です。社員には、会社へ登録したPC以外は使ってはいけないとしておきながら、ゲストはIDを入力しさえすれば、使いたい放題では矛盾しています。だからと言って、すべてのゲストから、訪問時にPCのIDを教えていただく訳にもいかないでしょう。それは相手の会社の企業情報です。

そこで、この問題を解決する方法が「ゲストLAN」です。

訪問されたお客様毎に利用場所、利用期間を限定したIDとパスワードを受付で印刷してお渡しするサービスです。無線LANのシステムと受付のID発行機能のシステムを連携させることで実現できます。この機能を用いれば、訪問されたお客様は、訪問時のみネットワークアクセスができます。そして、企業のネットワーク管理者も、受付サービスを担当されている総務部門の方も安心してシステムの運用が可能です。

無線LAN

これは、情報システムとネットワークシステムの連携例の一つです。情報と通信の融合と言われて久しいですが、情報通信システムの世界でのセキュリティなどの課題に、情報通信技術(ICT)が十分使われているとは言えないのではないでしょうか。

「やって良いこと」と「やってはいけないこと」をちゃんと決めて、ICTを上手に使えば、無線LANはとても便利な道具です。あなたの会社では、お客様に甘くありませんか?社員も、お客様も同様にルールを決めて、ちゃんと守れるようにしてゆくことがセキュリティでは一番大事だと思います。


【お知らせ】
2008年3月4-7日に、東京ビッグサイトにおいて、「SECURITY SHOW 2008」が開催されます。沖電気工業(OKI)は、本展示会に高セキュリティのモバイルネットワーク商品「ARUBAシリーズ」により、情報漏えい問題や事業継続計画に対応する新しいICT活用策を提案します。ぜひご来場いただけますよう、お願いいたします。

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