プロモーション コラム 「IPコミュニケーションの明日を読む」
第41回: 「NGNがやって来る」

[2007年10月23日掲載]
執筆: 千村 保文(Yasubumi Chimura)
沖電気工業株式会社(OKI)
情報通信グループ セキュリティ・アンド・モビリティカンパニー
バイスプレジデント
兼 コーポレート戦略室 上席主幹
兼 OKI IP電話普及推進センタ(IPTPC) センタ長
去る10月18日にNTT様が次世代ネットワーク(NGN)のサービス内容を発表されました。安定した高速通信の特徴を活かし、IP電話や高画質な映像配信サービスを行うとのことです。本サービスは、2008年3月に東京や大阪など5都府県で開始されます。
私見ですが、NGNについて私の期待するところをお話しします。
NGNについては、よくインターネットと比較されます。それは、NGNもインターネットもIP(インターネットプロトコル)を使用しているからです。しかし、NGNはインターネットとは違う役目を持っていると私は思っています。それは、NGNは「電話網の次」という役目です。NGNで用いられる電話サービスは、従来の電話と同様に電話番号が割り当てられます。従い、今までの電話ともお話ができます。また、従来の電話と同等、あるいはもっと高品質な通話も可能となります。
ここで大事なことは、従来の電話番号が使えることです。電話番号は、子供から大人まで、かつ世界で共通のユニバーサルな識別番号です。NGNでは、この電話番号を使って、音声だけの電話も、映像を使ったテレビ電話も可能になります。当然、誰がどこにいるかを知らせるプレゼンスも使えますし、携帯電話とも連携できます。
NGNは、インターネットと同様にデータ通信も可能ですが、電話番号という使い慣れた手段を持つ特徴を活かし、やはり音声や映像を用いたコミュニケーションサービスが中心になると思います。インターネットは、PCを中心とした世界を格段に広げました。しかし、PCは使う人に一定のスキルを求めます。その点、電話は誰でも使えます。
そこで、私は、NGNによって人間の活動範囲がもっともっと広くなることを期待しています。それは、離れた土地で病気に苦しむ方々への遠隔医療や、離島で生活する子供たちに教育をすることができるでしょう。また、少子高齢化により、ご両親の介護や育児に忙しい皆さんがテレワークなどをすることも従来よりも簡単にもなるでしょう。さらに、世界中の人たちと直接コミュニケーションをとる機会が増え、生活圏が格段と広がると思うからです。

電話は生誕してから100年経過したすばらしいサービスです。電話が光回線や無線通信によって新たな輝きを増すことを期待しています。子供の頃に見たアニメやSF映画では、腕時計で電話をしたり、大画面のテレビ画像を見ながら会話する姿がありました。そんな世界がNGNによって、すぐそこまでやって来ています。
NGNをうまく使いこなすのか、無用の長物にしてしまうかは、この時代に生きる私たちすべてに課せられた宿題です。NGNが明るい未来を連れてくる架け橋であってほしい。そう願っているのは私だけではないでしょう。
【お知らせ】
2007年10月24-26日に、東京ビッグサイトにおいて、「IPコミュニケーション&モバイル2007」が開催されます。沖電気工業(OKI)は、本展示会に最新のIP&モバイル商品を出展します。ぜひご来場いただけますよう、お願いいたします。
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